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第6章 冒険 -帝国編-
順番待ち
しおりを挟むまぁそういう反応になるよねー。
そうだよねー。
「詳しく言うと、口移しで魔力を注ぎ込むと封印が解除されるらしい」
「ふーん」
「へぇー」
「それってシーマさんじゃないとダメなんですか? 例えば私とかでは?」
「エルピスによれば、使徒である必要があるらしいんだ」
「シーマか…」
「シーマだね…」
「シーマさんがスゴいのはアッチだけじゃないんですね‼️」
おいおい、クラリス。
どさくさに紛れて変なこと言うんじゃないよ。
そう?
そんなにスゴい?
今夜も頑張っちゃう?
今日はクラリスの日だっけ?
残念、今日はセレナの日でしたー。
おっと、話を先に進めねば…汗
「セレナ、シェリル、クラリス。俺がフィリア王女に口づけして、王族魔法の封印を解いても構わないか?」
「いいんじゃない?」
「何か強くなりそうー」
「シーマさんが良ければ」
よし。
どうやら問題は無さそうだな。
「わかった。それじゃ、これから封印解いてきてもいいか?」
「それはいいけど、そもそも王族魔法って何なの?」
「それ、ボクも気になってた」
「私も聞いたことないですねー」
「実は俺もよく知らないんだ。エルピスもそれについては何も言ってなかったし、フィリア王女も言い伝えでしか知らないらしい」
「そうなんだー。でも悪いようにはならないでしょ」
「そうだね」
「私もそう思います」
「まぁそれは封印が解除されればわかるだろ。とりあえず、まずは早速その封印を解いてくるよ」
「今日は私の日だから忘れないでよー‼️」
最後にセレナが自分の日アピールしてるのを聞きつつ、俺は手を上げ返事をしながら部屋を出て、フィリア王女の元へ向かう。
あ、そっか。
口づけしに行くんだもんな。
さっき婚約するまではシナイって言ったのにー。俺って信用無いんだな…。
そういうことにならないこともないけど、相手は王女様だからな…。さすがの俺も、ゼスト国王に婚約の了承を得るまでアレは出来ないよね…。
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