298 / 316
第5章 冒険 -教国編-
賢者タイム
しおりを挟む「シーマお疲れ様。大丈夫? 何か急にゲッソリしたみたいだけど、そんなに死闘だったの?」
戦闘の後で合流したセレナが声をかけてきた。
ある意味死闘だったな苦笑
シータに搾り取られたなんて言えないよな…。
当の本人?は満足そうにアイテムボックスに入っていったけど苦笑
「ちょっと魔力を使い過ぎたかも」
「あぁ…。シーマの場合はシータちゃんがいるからね。魔法を使わなくても魔力を消費しちゃうんだったね」
「え、う、うん」
それとなく返事をするので精一杯なのが情けない。
「シーマさん、こってり搾られたんでしょ? あんまり無理はしないでね…」
今度はクラリスがこっそりと、俺だけに聞こえるように話しかけてきた。
「何でそれを…あっ!!」
「そう。ルミナスが教えてくれたの…」
そっか…。
ルミナスにはわかっちゃうのか。
だからって、シータは魔力搾取をやめないとは思うけど…苦笑
「まぁ、ほどほどにしておくよ。そうしないと俺が干からびちゃうからね笑」
「そうですよ。私と結婚したらそれこそ、夜も寝れなくなるだから、ね?❤」
うわぁー。
ここにも搾取する気マンマンの人がいるよ…。
大丈夫なのか、俺はー!!
あー、ダメだ。
ボーッとしちゃって何にも考えられないわ。
とりあえず、斬り捨てた魔物共をアイテムボックスに回収することにしよ…。
レッドボアが多いけど、他にもゴブリンやらオークやらが結構いるんだな…。
俺、こんな奴ら倒してたっけ?
夢中になってシータを振り回してたからあんまり覚えてないな…。
テレポで移動して…
んっ?
あっ、そうだった!!
テレポで移動した時に国境の橋を越えたんだった…。
いつの間にかオルティアに戻って来てたんだわ。
思い返せば、エピリシアではずっと忙しなかったなー。
でも、サザンベールにはまた今度ゆっくり行きたいなー。
でも、精龍亭にも戻らないといけないしなー。
最近は危険そうな場面も多いから、あえて最前線に立たせてはいないけど、セレナだって自分で自分を守れるくらいには強くなった。
コスタを出てから随分経つし、そろそろこの旅を終わりにしてもいいのかもしれない。
嫁ズとイチャコラしながら静かに精龍亭をやっていくのもアリかもしれない。
でも嫁ズはともかく、フィデールでエルピスからのお告げが出たら、クラリスとも結婚しなければならないんだろうし、そうなるとフィリア王女も黙ってないだろうし、セレナやシェリルがどう思うのかも気になるし…。
まだまだひと悶着ありそうな感じだよな。
まぁ、俺がまいた種ではあるけど…な。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
257
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる