異世界テイスト ~宿屋の跡継ぎに転生した主人公の異世界飯テロチーレム冒険ファンタジー!!~

きーす

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第5章 冒険 -教国編-

予感

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「それにしても、ずいぶんと朝早くから結構な量を用意するんですね」


 結婚話が落ち着いた?ところでクラリスが聞いてきた。


「人数がいる分ある程度多めに作らないといけないからさ、なるべく早く起きて準備するんだ。でも、宿屋やってる頃からだから、もう習慣になっちゃってるよね」

「何か手伝いましょうか?」

「いいのか? 聖女様にそんなことしてもらっちゃって…」

「今の私は聖女ではありませんから苦笑」

「あ、そっか…。それじゃ、せっかくだから野菜を切ってもらおうかな? 俺が途中までやってあるんだけど…」

「えぇ、問題ないですよ。これと同じように切ればいいんですよね…って、かなり細長く切るんですね」

「それはそのまま食べる用だから、持ちやすくて食べやすくするためだよ。これにつけて食べるんだ。ちょっと食べてみる?」


 俺はお手製マヨネーズが入った小皿を渡すと、クラリスは野菜スティックに付けて早速食べた。


「んんー!! これは美味しいですぅ」


 なかなか面白いリアクションだよな。
 そして、ただひたすらにかわいい笑


「喜んでもらえてよかったよ。ブラックバードが夜の定番なら、これが俺たちの朝の定番なんだ」

「昨日も思ったけど、みんなはシーマさんの料理をずっと食べててズルいですぅ。私ももっといろいろ食べたいですぅ」

「俺もそんなに種類を作れるわけじゃないけど、これからも一緒に行動するんだろ? そしたら嫌でも食べることになるよ笑」

「いえいえ、嫌どころか楽しみで仕方ないですぅ」

「それならまぁ、楽しみにしておいてよ」

「はい!!」



「あらあら、朝からシーマさんにカマかけてるの? クラリスったら、見かけによらず積極的なのね」


 俺とクラリスで朝食の準備をしてたところに、意外な人物が割って入ってきた。

 フィリア王女だ。


「おはようフィリア。何言ってるのよ。こういうものは早い者勝ちよ。ボヤボヤしてると3番目は私になっちゃうわよ?」


 何だか2人とも様子がおかしいな。
 いやに挑戦的だ。
 険悪な感じではないのが、何故か少し悪寒がするような...。
 気のせいか?


「フィリア王女にしては珍しく早起きだね。何かあった?」

「無性に嫌な予感がしたのよね...」

「あら、それは私に3番目を奪われる予感かしら?」

「ぐぬぬぬ...」


 ダメだこりゃ。

 何を言ってもそっちに転ぶみたいだ。
 こんなのがずっと続くのかな...。

 スゲー疲れそう...。

 とほほ...。




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