異世界テイスト ~宿屋の跡継ぎに転生した主人公の異世界飯テロチーレム冒険ファンタジー!!~

きーす

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第5章 冒険 -教国編-

何のために?

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 あちゃー。
 クラリスと一緒に来ることになるとは思ってなかったなー。
 っていうか、エルピスはどういうつもりで呼んだんだろう。
 一応、いつもは心の中で会話するけど、今日は喋る形にしよう。  


「クラリス、無事に助けてもらってよかったですね」

「はい。全てはエルピス様とシーマさんのおかげです。本当にありがとうございました」

「いえいえ、もう少し準備に時間がかかりそうですが、契約のことはよろしくお願いしますね」

「えっ、契約って何ですか? 俺、何も知らないですけど」

「えっ、そうなんですか? 週に1度、エルピス様が私のカラダを乗っ取ることになってますけど…」




「はぁ?! エルピス様? いいや、エルピス!! 何してくれてんだ!!」

「ちょっとシーマくん、これには深い理由が…」

「言ってみろよ!!」 

「クラリスのカラダを借りて、シーマくんとイチャイチャしたいなーって…」

「そんなことのために…。クラリスの気持ちはどうでもいいのかよ!! クラリスが本当の意味で許可するまで俺は認めないからな!!」

「えっ?! 私は構いませんけど」

「はい?! いいの? 自分が知らない間にカラダをいろいろ動かされちゃうんだぞ?」

「はい。今の急なクラリス呼びにきゅんとしちゃいました。そして、その…初めての夜はエルピス様の時じゃなくて、私の時でお願いしたいです」

「…」

「しょうがないわね。初めては譲ってあげるわ」

「何でエルピスが答えてるんだよ!! しかも借りる分際で上から目線だし!!」

「だって許可が出たから…」

「っていうかそもそもの話、俺がナニするのは無理なんですけど」

「「何で!!」」

「だって、婚約してるわけじゃないしね。セレナやシェリルはもちろん、フィリア王女だって黙ってないんじゃないかな?」

「確かにそれもそうですね…。わかりました。私が時間をかけて婚約者の座を獲得してみせます!!」

「諦めてはくれないんだ…」

「何で諦めるんですか? 逆に聞きますけど、シーマさんはこのカラダを抱きたいとは思わないんですか? この大きいおっぱいを揉んでみたいとは思わないんですか?」

「クッ…抱きたいです!! おっぱいも揉みまくりたいです!!」

「そうでしょう、そうでしょう。じゃあ私と結婚して下さい」

「は…いかん、ダメだ!! みんなの許可を得ないと…。何なんだこの展開は!! 俺が主導権を得たはずなのに、いつの間にかクラリスに持っていかれてしまった」

「チッ、もう少しだったのに…」

「クラリスは本当に聖女なのか?」


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