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第5章 冒険 -教国編-
答え合わせ
しおりを挟む「皆さんすみません。この後、シーマさんと2人だけでお話したいのですが構いませんか?」
「「「えっ?!」」」
食事が終わった後で、急にクラリスが俺と2人で話したいと言い出した。
当然のように嫁ズとフィリア王女はビックリしている。
このタイミングに何か意味があるのかな…。
「わかりました。セレナたちの手前、部屋の中で2人きりってわけにいきませんので、ココでよければ俺は構いませんよ」
「はいはい、それじゃ邪魔モノ達はみんな部屋に入るよー」
フィリア王女が問題ないと判断したのか、気を使って有無を言わさずみんなをそれぞれの部屋へ押し込んで、自分も部屋に入ってしまった。
「「…」」
うーん…。
改めてこれほどの美少女と2人きりになると緊張するものだな。何を喋っていいのかわからん。さて、どうしたものか…。
とりあえずお茶でも入れるかー。
「改めてお礼を言わせて下さい。助けていただきありがとうございました」
お茶を出したところで、そう言ってクラリスは立ち上がって頭を下げた。
「いえいえ、既に知ってるとは思いますが、女神エルピスに頼まれたことですので…」
「それなんですけど、シーマさんはエルピス様とどんな関係なんですか?」
いきなりぶっ込んできたなー。
どこまで喋っていいものか悩むなー。
でも、クラリスとエルピスの繋がりもあるから、下手には誤魔化せないだろうな…。
「これは嫁たちとフィリア王女しか知らないことですが、俺は一度死にかけた時に異世界人の記憶を受け入れることでエルピス様に助けていただいたんです。それからはいろんなスキルを与えてもらいつつ、エルピス様からの依頼を受けているという感じです」
「使徒様…なんですね」
「まぁ、それについて否定はしませんけど、ほとんど自由にさせてもらってますからね…」
「お会いすることは出来るんですか?」
俺はアイテムボックスからエルピス像を取り出して、向かい合う俺たちの真ん中に置いた。
「この像に祈りを捧げて、意識の中で会話するような感じですね」
「この像、今まで見てきた中でも一番エルピス様似てますね。すごく綺麗。私も祈りを捧げてもよろしいでしょうか」
「えぇ、構いませんよ。せっかくなので一緒にお祈りしましょう」
俺たちは目を閉じてエルピス像に向かって祈りを捧げた。
「あらあら、早速お2人揃っていらっしゃったのですか?」
「「へっ?!」」
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