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第5章 冒険 -教国編-
嫁会議(会話のみ)
しおりを挟む「ねぇ、セレナ。最近フィリアの嫁入りアピールが凄いと思わない?」
「そうね。さっきもテレポを使わせてあんな風に持ってくなんてね…。賢いというかズルいというか…苦笑」
「ホントだよ苦笑 あれだけのことをされてシーマはどうするんだろうね」
「嫁入りももう時間の問題なんじゃないかな…」
「そうだね。シーマも貴族にされちゃったから、全く無いというわけではなくなったし」
「まぁ私たちはとっくに覚悟を決めてるから、シーマ次第ってことね笑」
「ハハハ笑」
「それよりもさ、聖女クラリス様がどうなるかよねー」
「どういうこと?」
「シェリル考えてみて。自分の窮地を颯爽と現れて救ってくれたら、シーマが王子様に見えちゃうんじゃない?」
「あー…」
「しかもよ。聖女様はあの女神エルピス様にそっくりらしいじゃない。ということはかなりの美少女なのは間違いないわ。さらに同性のシスターがメロメロにされるくらいの性格なら…」
「シーマが放っておくわけないよね笑」
「どんどん嫁が増えるような気がするんだけど…」
「うーん。ボクとしてはそれでもシーマがいいからさ、そんなに気にはならないかなー」
「そうなんだ…」
「たぶん、セレナはボクと違って最初のお嫁さんだから増えていくばかりでしょ?」
「そうね」
「ボクはセレナがいてもいいから嫁になりたいって思ったんだよ」
「…?」
「シーマはもちろんだけど、セレナとも家族になれるって思ったから嫁入りを決めた」
「シェリル…」
「ボクはまだ嫁が増えるっていう感覚は分からないけど、フィリアにしてもクラリス様にしても、ボクたちと家族になる気持ちがあるんだったらいいんじゃないかな?」
「家族か…。そういう考えかたもあるのね…」
「たとえ王女や聖女が加わったところで、セレナが一番最初なのは変わらないんだから、もっとドンッと構えててもいいんだよ」
「そうね、そうだよね」
「でも本音を言えば、あんまり増やしてもらいたくない笑」
「それよ笑」
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