異世界テイスト ~宿屋の跡継ぎに転生した主人公の異世界飯テロチーレム冒険ファンタジー!!~

きーす

文字の大きさ
上 下
228 / 413
第5章 冒険 -教国編-

隠密スキル

しおりを挟む


 今回、聖女クラリスを救出するのが最大の目的だけど、仮に聖女の杖が偽聖女に渡っていた場合は、それも取り返す必要があるだろうな。エルピスのためにも。
 そう考えると、おそらく隠密スキルが重要になってくるだろう。
 今のメンツの中ではシェリルが一番だが、1人で行動させる訳にはいかないからもう1人欲しい。

 俺だな。

 でも、今のままではちょっと使える程度のレベルだから、正直なところ、もう少し仕上げておきたい。
 かといって、いきなりみんなの前で使うと不自然だから、共有スキルの存在を明かさないといけなくなる。

 まぁいいか。
 何でもかんでも明かす訳にいかないから、適当なこと言って誤魔化すかね。

 そうと決まれば、部屋に戻って嫁ズに相談するとしよう。


「シェリル、今回の聖女救出は隠密スキルが重要になる気がするんだ。だからそれまでに出来る限りレベルアップに努めてほしい」

「うん、わかった」

「そしてセレナは弓だ。かなり腕を上げているのは知ってるけど、出来るだけ早く撃てるように努めてくれ」

「わかったわ」

「俺はシェリル同様、隠密スキルのレベルアップを目指す。他のみんなの前ではやったことないけど、共有スキルのことはまだエルピスの確認取ってないから、とりあえず誤魔化しながら使うことにする」

「「わかった」」


 とりあえず嫁ズの方向性が決まったことでひと安心なんだが、俺のレベルアップが問題だ。
 足を引っ張らないように、かなり気合い入れないとマズイよなー苦笑





「シーマくんって隠密スキル持ってたっけ?」


 翌日、最初の戦闘から隠密スキルを使ってたら、早速クリスさんにバレた。
 まぁ気付かれるよね。


「えぇ。以前にシェリルの特訓にずっと付き合ってたらいつの間にか発現してたんですよ。今回は隠密スキルが役立つ気がしたので、聖女救出までは極力ココを伸ばそうかと思ってます」

「そうだね。僕もノエルにもないスキルだし、いざという時に必要になるかもしれない。いい判断だと思うよ」

「ありがとうございます。ちょっとやりづらくなるかもしれないですけど大目に見て下さい」

「気にしなくて大丈夫だよ。何か問題があったらこっちから指示するしね」


 あぁー。
 何だかイイな、こういうの。
 パーティーというか同じグループに、男性で、しかも年上の先輩がいるとこうも心強いもんなんだな。

 セレナとシェリルとのディオランサが良いとか悪いとかじゃない。

 また違った安心感があって、それがすごく心地いいんだよな。
 そう考えると、クランも悪くないよな。


  肝心の隠密戦闘はというと、シェリルは主に投擲をしているが、俺は魔物を見つけると隠密で近づいて、気付かれても問題ない距離になったらシータで斬りつける。
 問題は最初からシータを出しておくと、その魔力で気付かれてしまうことだ。
 幸い鞘に入れておけば魔力には気付かれないようなので、毎回居合切りのような形にはなるが、何かそれはそれでカッコイイかも。
 シータはもちろんだが、鞘の性能様々だ。さすがは神の声といったところか...。アルテナさんのことは知らないけど。



 その後も俺たちは魔物との戦闘を繰り返しながらも道を進み、ようやく、クローツへたどり着いたのだった。



しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか

片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生! 悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした… アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか? 痩せっぽっちの王女様奮闘記。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *無断転載、無断翻訳を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...