異世界テイスト ~宿屋の跡継ぎに転生した主人公の異世界飯テロチーレム冒険ファンタジー!!~

きーす

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第5章 冒険 -教国編-

誰の子?

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「聖女クラリスは、今はまだエルブライトにいるようですが、どのような状況なのかはわかっていません」


 俺は早速エルピスに会って聞いてみたのだが、このような回答だった。


 とりあえずはエルブライトに向かうしかないんだろうな。何かあったらその時その時でベストな選択をしていくしかない。

「私のほうでも何かわかりましたら、お伝えするようにしますね」

 あぁそうだね。
 よろしく頼むよ。

「それはそうと、早く出てきなさいよ。アルテナ姉さんに報告するわよ!!」

 ん?
 急にエルピスが口調を変えたぞ。
 何を言ってんだ?

『ハハハ…やっぱりバレてるよねー』

 !!
 シータがアイテムボックスから勝手に出てきた。

「シータなんて素敵な名前を付けられて浮かれてんじゃないわよ。この前いきなりあなたの魔力を感じたからビックリしたわ。あなた今まで何してたの?」

『エルピスは相変わらず厳しいなー。あたし、前の主がいなくなってからずーっと適合者がいなくてねさー、武器屋の片隅で干からびてた笑笑』


 ん?
 適合者って何だ?
 俺のこと…なんだろうな…きっと。


「あなたが復活したことを、アルテナ姉さんは知ってるの?」

『いや、知らないんじゃないかなー。特に伝えてないしねー。
 そもそも、ママはこの世界がつまらなくなってエルピスに預けたんだから、気にしなくてもいいんじゃない? ママが戻ってきたら大変なことになるよー』

「それもそうね。アルテナ姉さんが来たらせっかく穏やかになったこの世界が、めちゃくちゃになりそうだし…」

『でしょ? あたしも今が楽しいからこのままがいいー。エルピスもそうでしょ?』

「まぁ、そうね。シーマくんを異世界から連れて来てからは楽しくなったかな」

『わかるわかるー。あたしなんかずーっと一緒にいるからさー。楽しくて楽しくて…ってあれ? エルピスどうかした?』

「…あなたはいいわよね。シーマくんとずっと一緒にいられるもんね。
 ん? ちょっと待って?
 アルテナ姉さんを呼び戻したら私が下野してもいいってことよね?」

『いやいや、あの戦闘ママを連れてくるのはどうかと思うよー。世界が戦いで溢れちゃうよー』

「そうなんだけど、それと引き換えにしてでも下野し…」


 2人とも、ちょっと待った!!


「?」

『どうかした?』


 世界が戦いで溢れちゃダメでしょ。
 そもそも、シータのママ?のアルテナさんって誰? そんなに戦いが好きなの?

「アルテナ姉さんは戦いの女神なのよ。ちなみに私は癒しの女神。ぴったりでしょ…」

 戦いの女神って…ヤバくね?

「おーいシーマくーん。癒しの女神ってとこ、ちゃんと聞いてたかなー?」

 そうか、だからシータが魔刀なのか!!

「まさかのガン無視…」

 エルピスが下野するのもいいかもしれないけど、世界が戦いだらけになっても嫌だな。生きずらそう…。

「そうですよね! シーマくんも私が下野したほうがいいんですよね!! だったら、戦いばかりの世界なんてへっちゃらですよ」

 いやいや、そう簡単に神様変えちゃいかんでしょ。
 
『あたしは戦いばっかでも大丈夫だよー。むしろ望むところだし、バッチこーい!!』

 まぁシータはそうだよな。
 刀だし…。




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