異世界テイスト ~宿屋の跡継ぎに転生した主人公の異世界飯テロチーレム冒険ファンタジー!!~

きーす

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第4章 冒険 -王都編-

お宝

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「ここまで来た道にはアジトらしきところはなかったから、もう少し先に行ってみよう」


 俺たちとエリシオンは更に山の奥と入って行った。
 しばらくすると、ポツンと1つだけの反応があったので近づいてみると、山賊らしき人間がいたので、どうやらそこがアジトのようだった。

 見張り番らしき人間をセレナが弓で呆気なく倒した後、周辺に反応がないのを確認して俺たちはアジトへと乗り込んだ。


「セレナちゃん、弓を使うようになったのね」

「はい。ちょっと教わる機会があったので、戦闘力のない自分にはちょうどいいかなって…」

「でも、セレナちゃんは魔法だって使えるじゃない?」

「そうなんですけど、私はエテルナさんみたいに魔力が大きくないので、なるべく魔法を使わずに戦力になりたいと思ったので弓を選んだんです」

「私もやってみようかしら。クリスはどう思う?」

「攻撃の選択肢が増えるのはいいことだよ。とりあえずやってみてから判断してみたら?」

「そうよね、そうする。というわけでセレナちゃん、今度弓を教えてね」

「わかりました。自分で教えられる範囲で頑張ります!!」


 ふーん。
 ノエルさんも弓を覚えたいのか。
 魔法だってかなり使えるはずなのに貪欲なんだな…。
 エリシオンが急成長したと言われた理由はそんなとこにあるんだろうな。


「さすがにお宝的なものはないようだね…」

「…」


 クリスさんから見たお宝はないのかもしれないが、俺にしてみたらココはお宝の山だ。

 それは、食料。
 しかもキノコ類を筆頭とした山菜だ。
 やったー!!
 これで探す手間が省けるー!!

 一応、食べられないといけないので鑑定しておいたから間違いない。
 おぉー、キラービーの蜂蜜もあるぞ!!

 かなりの量があるので、俺たちももう探さなくて済みそうだ。
 こいつら、なかなかやるな。
 もう殺しちゃったけど苦笑
 

「セレナ、シェリル。何かめぼしい物はあったか?」

「簡易的なものだけど、鑑定出来る魔道具があったよ。ノエルさんにあげちゃったけどいいよね? あと、服を洗う魔道具も」

「あぁ、全然問題ない」


 なるほどな。
 これがあったから食料も毒があるものがなかったのかー。
 この魔道具の性能的に、どっちも俺たちはスキルで対応出来るからな。むしろ、ノエルさんに使ってもらった方がいい。
 

「あとボクが見た感じでは、お金になりそうなのは、ちょっとした武器類とフォレストウルフの毛皮くらいかな」

「わかった。アイテムボックスに全部入れておくよ」


 貰っていくものをひと通りアイテムボックスに入れたら、アジトがガランとしてしまった。

 貰いすぎかな?笑





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