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第4章 冒険 -王都編-
協力
しおりを挟む確かにクリスさんとノエルさんだ。
鑑定がそう言ってるんだから間違いない。
何でエリシオンの2人がこんな所にいるんだ?
まぁいいや、とにかく助けないと。
ん?
エリシオンのほうが断然強いんだから助けるっていうのはおかしいよな…。
「細かいことは後にしよう。俺たちも参戦するぞ。あの2人のほうが強いから足手まといになるなよ」
「「わかったけど、どうすればいいの?」」
「俺が先陣を切って飛び込んで、2人に俺たちがいることを認識してもらう。俺が声を掛けたら、セレナは弓で、シェリルは隠密で頼む」
「「わかった」」
「よし、行くぞ!!」
俺はそう2人に言い残してエリシオンの元へ駆け出した。
「何だ? 誰か来るぞ!」
「なにィ!」
エリシオンの後ろ側から向かったので、山賊側からは丸見えだ。
もちろん気付かれることはわかっていたが、山賊達の動揺させるのも目的だったのでこれはしょうがない。
剣を抜いてクリスさんの横から山賊へと斬りかかる。
キンっ!!
「俺たちも3人で手伝います!!」
「えっ?」
「シーマくん?」
さすがの2人も驚いている。
そりゃそうだろうな苦笑
「クリスさん、ノエルさん、細かいことは後です。山賊を片付けましょう!! セレナ、シェリル頼むぞ!!」
俺の言葉と同時に、いくつもの矢が山賊へ突き刺さり、矢が止まったと思ったら急にシェリルが現れて山賊たちの首を切っていく。
明らかに動揺した山賊は総崩れとなり、
俺が1人倒した頃には、ボスだけが生き残っていた。
「みんな手を出さないで下さい。こいつだけは僕が仕留めます」
クリスさんが俺たちを制した。
何か特別な理由がありそうだな。
「フンッ!たかが1人の若造に俺様がやられるかよ!」
ボスはそう言いながらクリスさんに襲いかかって来たが、クリスは難なく剣で受け止めて逆に弾き返す。
「クソッ!」
「貴様の命は微塵も残さない」
クリスさんは素早く踏み込んで、袈裟斬りをおみまいすると相手の動きが止まった。
「ウガァッ!」
「終わりだ」
クリスさんが鮮やかにボスの首を刎ねて、この戦いが終わった。
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