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第4章 冒険 -王都編-
再婚?
しおりを挟む「謁見お疲れ様。ポーションでも飲むかい?笑」
ヒーラに戻るなり、イルマさんに声をかけられた。酷く疲れているので、冗談に返す余裕もないのだが、これはこれでイルマさんなりの気遣いなんだろうな。
「イルマさん、これから半月くらい俺たちは王都の外に出ることが多くなると思います」
「あんた達は冒険者なんだろ? 当然のことじゃないか」
「いや、イルマさんには料理人って思われてそうだったんで笑」
「あぁ、それも無くはないね」
「やっぱり!!笑」
ココに来てから料理しかしてないもんな。当然といえば当然か…苦笑
「でも、それだとフィリアが寂しがるんじゃないかい?」
「そんなことな…」
「いや、あるんだよ。私にはわかる。理由はあえて言わないけど、あんた達も分かってるんじゃないかい?」
「「「…」」」
「まぁ、立場が全然違うんだし、お互い少し離れて気付くこともあるだろうから、いい機会なのかもしれないね」
「「「…」」」
「それで、夜は帰って来るのかい?」
「この辺の状況がわからないんですが、魔物があまりいないようだと泊まりがけになるかもしれませんね」
「そうかい…。そいつは大変だ」
「何か問題でも?」
「私のご飯だよ」
「「「…」」」
「自分で用意するしかないじゃないか。これは大問題だよ」
いやいや、全然大問題じゃないだろ。
むしろ、今までどうしてたんだよ。
ポーションでも飲んでたのかな笑
イルマさんのことだから、面倒臭がって…ありそうー笑
「やがてあんた達もいなくなるんだし、しょうがないことなんだけど、楽することを覚えるとその後が大変なんだよ…」
「それじゃあ、この機会にまた自分で料理を…」
「作りたくない!!」
「「「…」」」
あのー、子供じゃないんだからゴネないで下さいよ。
あんまりかわいいものでもないし苦笑
「私もシーマと再婚すればいいのか…」
遂に頭がイカれたのか?
無理に決まってるだろ。
「それはダメですよ。イルマさんはおっぱいが大きいもん」
「やっぱりダメかー」
ちょっと待った!!
おい、セレナ。イルマさんの嫁入りがダメな理由って、年齢じゃなくてソコなの? 確かにおっぱいは大きいほうがいいよ。
大好きだよ。
大好物だけどさ!!
イルマさんもイルマさんで変に納得しないでくれる?
ん?
ちょっと待てよ…。
フィリア王女って大きいのかな?
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