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第3章 冒険 -グランツ編-

セレナの夜

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 翌朝。
 朝の食堂に集まった顔を見ると表情が対象的だ。
 ゲッソリしたロナルドさん、ツヤッツヤのステラさん、いつも通りのレオンさん、明らかに寝不足の侍女さん達...。
 こうも違うと面白いもんだ。レオンさんは遮音の魔道具を持ってたんだろうな。

 食事中、ロナルドさんに「余計なもん作りやがって」とか「レシピを捨てろ」とかいろいろと文句や嫌味を言われたが、俺は悪いことをしていないので堂々と聞き流していた笑


 その日は一旦風魔亭に戻って部屋の追加お願いした。もちろんシンシアさんはその辺りしっかりしてるので、プリンをあげる条件付きだ。
 その後、3人で市場で食材を買い込み、また街の外れで料理してたら、あっという間に1日が終わってしまった。


 夜になって風魔亭に戻ると、セレナとシェリルが何やら話した後で別々の部屋に入っていった。
 俺は当然のようにセレナの部屋に入ると、ベッドに腰掛けているセレナの横に座った。


「セレナ、緊張してる?」

「もちろんだよ。だって初めてだもん。シーマだって初めてでしょ?」

「いや、厳密に言うと初めてじゃない」

「えっ?! そんな...」

「俺ももう忘れつつあるけど、前世の記憶が残ってるって言っただろ? その前世でね...。もちろんシーマとしては初めてだよ」

「なんだ、そういうことか...。ビックリさせないでよ、もうっ!」


 そう言ってセレナは俺に抱き着いてきた。相変わらず可愛い。


「だって約束したろ? セレナは1番にするって。シーマの初めてはセレナしかいないよ」


チュッ


 俺はそう言ってからセレナを顎クイして優しくキスをした。



 ...。
 ...。
 ...。
 その後の事について詳しくは言えないが、遮音の魔道具と精力剤が活躍したとだけ言っておこう。


 翌朝。
 目覚めるとセレナにキスをした。
 あー、これが朝チュンだ笑


「セレナ、痛いところはないか?」

「ううん。いっぱいいっぱいシーマに愛してもらっちゃったから幸せ過ぎて苦しいよ❤」


チュッ


「そっか。これからもっと幸せになろうな」


チュッ


 セレナからのキスを俺からキスで返す。


「でも、今度はシェリルと一緒がいいな」

「えっ? そうなの?」

「うん。2人きりもいいけど、やっぱり私たちは3人だからね」


 そこはシェリル次第だよな。
 いきなり3Pか。
 一気にハードルが高くなりそうだ。


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