異世界テイスト ~宿屋の跡継ぎに転生した主人公の異世界飯テロチーレム冒険ファンタジー!!~

きーす

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第3章 冒険 -グランツ編-

尋問、さらに尋問(会話のみ)

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「どういうことなの?」

「まずは『がいも』と『ブラックバード』の料理は俺が作って、作り立て熱々のものをアイテムボックスに収納した。アイテムボックスは時間停止機能があるからいつ出しても熱々のままだ。ここまでは分かるよね?」

「わかるわかる。大丈夫」

「セレナがアイテムボックスを使えるのは、俺の『共有化スキル』の影響だ。俺がセレナと婚約して、この人と共有化したいと願ったら、スキルが共有化されてセレナもアイテムボックスを使えるようになったんだ」

「………まぁ理解することは出来るけど、出来ない!」

「何だそれ笑」

「そもそも『共有化スキル』って何よ。聞いた事ないわよ! しかも婚約したら使えるってどういう事?」

「そんな事言われても、それが事実だしなー」

「シェリルは何でそんなに怒ってるのよ!」

「だってセレナさんばっかりズルいじゃん!」


「「えっ?!」」


「…ボク、決めたよ!」


「何を?」


「ボクもシーマさんのお嫁さんになる!」


「「はいっ?!」」


「だからー!ボクもシーマさんと結婚するのー!」


「………」

「…いやいやいや、ちょっと待ってシェリル。まずは冷静になろうか」

「ボクはいつでも冷静だよ。ボクじゃダメなの?」

「ダメっていう訳じゃないんだけど、大前提としてセレナが認めてくれた人でないと…」

「私はシェリルなら構わないわよ」

「セレナさん…ありがとう。それじゃあシーマさん、結婚してくれる?」

「いや、商会の会長であるお父さんの了解を得ないと…」

「そうだった…。でもたぶん大丈夫だよ! アイテムボックスがあるって言えばね!」

「えぇー? 出来ることならアイテムボックスのことはこの3人だけの秘密にしたいんだよなー」

「そっかー。じゃあさー、お父さんにシーマさんのこの料理を食べてもらおうか!」

「それで納得してくれるの?」

「お父さんは食べることが大好きでさー、実は『がいも』の取り引きを始めたのはお父さんなんだよ。これを食べたらきっと喜んでくれると思う」

「まぁ、料理のことはともかく、ルート商会にはこれからもお世話になるからな。今回の護衛対象のシェリルを通して挨拶しに行ってみてもいいかもな」

「そうね。そうしましょうか。結婚云々は話の流れで考えましょう。シェリル、それでいいかしら?」

「うん。シーマさん、セレナさん。それでお願いします! じゃあ今回の護衛依頼完了パーティーを開くねー!」

「ふぅー。何だか大変なことになりそうだなー」

「そうね…」

「やだなー、2人とも。そんなことにはならないよ………たぶん」


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