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第3章 冒険 -グランツ編-
繋がる糸
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何を言い出すのかと思ったらそんなことかよ。
セレナが恥ずかしがってるじゃん。
「しないから大丈夫だ。仕事中だしな」
「そっか。ボクも一応女の子だからさ、見せつけられるのもね…」
「一応って、シェリルも十分可愛いだろ。 っつ!」
話してるところで急にセレナから肘が飛んできた。
「フフフ。ありがと。でもセレナさんに比べたら全然だよ」
「そんなことないよ。シェリルだって可愛いもん」
「セレナさんに言われると何だか自信が出てくるー」
何だかお互いを褒め合う時間になってきたな。
確かに褒めてもいいことなんだけど聞きたいこともあるから話題を変えようかな。
「それはそうと、シェリル」
「何?」
「『がいも』って知ってるか?」
「もちろん、ボクが買い付けたものだからね。もしかして、この前市場で買い占めたのってシーマさんなの?」
「そうだよ」
「そうなんだー。そう考えると今回はスゴい巡り合わせだね」
「そうだな。卸した人と買った人が偶然出会ったからな」
「ううん、それだけじゃない。これから買い付けに行くのも『がいも』なんだよ。もちろんそれ以外にもあるけど。それに...」
「それに?」
「アイテムバッグ持ってるんでしょ?」
「「!!」」
「誰にも言わないから安心して。ボク、市場のお姉ちゃんと仲良くてさ、いろいろ聞いちゃったんだ。ごめんね」
「いいや、気にすることないだろ。商人は情報が命だ。シェリルは間違ってないよ」
「ありがと。それにしてもアイテムバッグいいなー。私も持ちたいけど、まだ会長が持たせてくれないんだよねー」
「まだ? いずれは持たせてくれるの?」
「うん。まずは自分で買い付けて運ぶことの大変さを知りなさいって言われててね…」
「なるほど、ちゃんと商人としての成長を考えてくれてるんだね」
「そうなんだけど、やっぱり楽したい笑」
「ハハハッ」
シェリルはちゃんと自分のすべき事が見えてて背伸びもしない。親の教育からして、ちゃんと育った子なんだろうなー。
あとはもうちょっと胸の成長を…
痛っ!!
「痛いよセレナ!!」
「シーマ、今変なこと考えてたでしょ!!」
「そ、そんなことないよ...」
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