10 / 14
愛の言葉(1)
しおりを挟む
健康体であるはずなのに体が重い。仕事でも、見逃される程度のミスだが何度もやらかした。
蒼真と時々、目があっては私から逃げる。積み上げた分の恋情が、胸を焼くのが分かった。
夕暮れに送られながら帰宅する。挨拶する気力もなく、ローテーブルの前に膝をついた。
真似しているのかナオキも無言だ。静かすぎる部屋が、今日は傷口に沁みる。
「……ナオキ、ただいま」
絞り出したが、静寂は更けるばかりだ。
「……ナオキ?」
つい光を確認してしまう。点滅は止んでおらず、コンセントも確り刺さっていた。しかし、何度呼び掛けても応答がない。いつもなら、何度か呼べば応えてくれたのに。
こんな時に、貴方まで私を捨てると言うの――?
成す術なく項垂れかけた時、呼び鈴が鳴った。
蒼真と時々、目があっては私から逃げる。積み上げた分の恋情が、胸を焼くのが分かった。
夕暮れに送られながら帰宅する。挨拶する気力もなく、ローテーブルの前に膝をついた。
真似しているのかナオキも無言だ。静かすぎる部屋が、今日は傷口に沁みる。
「……ナオキ、ただいま」
絞り出したが、静寂は更けるばかりだ。
「……ナオキ?」
つい光を確認してしまう。点滅は止んでおらず、コンセントも確り刺さっていた。しかし、何度呼び掛けても応答がない。いつもなら、何度か呼べば応えてくれたのに。
こんな時に、貴方まで私を捨てると言うの――?
成す術なく項垂れかけた時、呼び鈴が鳴った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる