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死にたがり【1】
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開拓の気配すらない地には、銃なんて立派な物資は届かない。ゆえに、この辺りではナイフや拳が主流だった。だからこそ、生身の兵器が活躍できるのだが。
僕にとって、気配は風に似ている。察し次第、飛びついてまず一突きが定番だ。毎度、敢えて急所は外してやるけど。
草むらに見つけた気配へ、飛び込んで行って足を突く。敵のナイフを叩き落とし、首を掴んで地に押しつけた。輝くナイフが遠くへ転がる。
さぁ、コイツはどこまで惨めにもがいてくれるかな――。
期待とは裏腹に、目に映ったのは諦めと微笑だった。
僕にとって、気配は風に似ている。察し次第、飛びついてまず一突きが定番だ。毎度、敢えて急所は外してやるけど。
草むらに見つけた気配へ、飛び込んで行って足を突く。敵のナイフを叩き落とし、首を掴んで地に押しつけた。輝くナイフが遠くへ転がる。
さぁ、コイツはどこまで惨めにもがいてくれるかな――。
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