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後日談③
7-10(了)
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アルトが訪れたその夜、いつも穏やかな気配の香るアスタリスの邸宅には、どこか浮ついたような空気が流れていた。
王太子であるアルトを前にしても、どこか気もそぞろなその対応を。普段であれば不審に思ったかもしれないが――何しろアルトには、間違いなく身に覚えがある。
ともすれば不敬に当たるかもしれないその注目にはあえて気付かないフリをして、アルトは客間で礼儀正しくお茶を口にした。
普段であれば、リオの住まう東側の部屋へと案内を受けるアルトだが――急なことで、訪問の予定が一日繰り上がってしまった。
滞在の予定が一日ずつ前倒しになってしまったことを思えば、一刻も早く恋人に会いたい気持ちはあったけれど、迎える側にも準備と心構えが必要に違いない。もし明日、返事をもらうことができなかったとしても、アルトは気長に待つつもりでいる。
(決断を急がせるつもりも、本当はなかった)
けれどリオは、まだまだアルトに求められているという自覚が足りないし。彼に早く嫁いできてもらいたいエヴァンジェリンに至っては『悠長にして心変わりされたらどうするの!』などと、息子を全く信用していない激励を日々吹き込んでくる有り様だ。そのあんまりな言い様に――多少、不安になって。気が急いたことも否めないアルトは、ふっと小さく苦笑した。
己の未熟さを振り返っているアルトの耳に、控えめなノックの音が届く。その音に、覚えのあったアルトは瞬きながら一声応じた。
「……アルト、くん」
「リオ?」
案の定というか予想通りというか、アルトの応答を待って、細く開いた扉から、愛しい人が顔を覗かせる。
真っ赤な顔をして、どこかぎこちない様子で。それでもアルトに会えたことが嬉しいとばかりに、微かにその瞳を輝かせて。リオは小走りに駆け寄ってくる。背後には見慣れた侍従を一人と、見知った侍女も二人連れて、中々に大所帯だ。
すでに就寝前と見えて、服装はゆったりとした部屋着だが。アルトに会うために、わざわざ着替えてくれたのだろうか。細部に刺繍の施されたそれは、一目でも明らかに上等な誂えだった。
「すみません、気を遣わせましたか? 先触れもなく来てしまったので、明日で構わなかったのですが」
「ううん。その……会いたかった、から。だから……」
続く言葉もなく、身の置き所なさそうに俯いてしまうその姿に、愛しさが募る。ありがとうございます、と。恭しく礼を囁き、その指先に口付けを捧げれば、ますます真っ赤になってしまった彼を、慌ててソファに座らせた。
二人でソファに腰かければ、侍女たちの手によってお茶のお代わりと追加のティーカップが直ちに用意された。侍従はいつもより少しだけ近い距離で、慎ましく傍らに控えている。――そして当の本人は緊張しきった様子で、まともに顔を向けてもくれなかった。
(早まっただろうか)
彼がそれほど、アルトには解らないところで引け目を感じると言うのなら。アルトにはアルトにできることで、その不安を取り除いてあげたかっただけなのだけれど。
彼が申し出を受けてくれる日まで、アルトは変わらぬ愛を証明するだけだ。そんなに緊張しないで欲しいと励ますつもりで、アルトがその肩に触れた瞬間、びくりと大袈裟にリオの身体が震えた。
その顕著な反応に、流石のアルトも驚いてしまう。よく見てみれば、部屋に招かれたときには真っ赤だった顔は真っ青になっていて。小さく震えてすらいる様子に、異常を察したアルトの表情が曇った。
「リオ、顔色が……」
体調がお悪いのでは、と。彼が元々病弱であったことをようやく思い出したアルトが、己の察しの悪さを悔やみつつ伸ばした手からも身を引かれ、いよいよアルトの顔からも血の気が引く。
次に何と言葉をかければいいのか解らずに沈黙すれば、リオが助けを求めるように壁側へと声をかけた。
「エルドラ……っ」
慌てて駆けつけてきたのは、かつてはファランディーヌの、今はリオの専属である少年姿の侍従だ。かつてのアルトと同じ幼形成熟である彼は、強い魔力と思慮深さを併せ持つ有能な侍従で、その幼くも麗しい見目も含めて社交界でも密かに名を馳せている。
そんな少年の手を、縋るように握り締めた最愛の人の姿に。アルトは正直に言って、傲慢にも、これまでもこれからも縁がないだろうと無自覚に思っていた感情に焦がされて息を詰めた。
リオを気遣うような表情を浮かべていたエルドラは、然程の間もなく、自分に注がれる視線に気付いて顔を上げ――あからさまに、しまった、とでも言いたげな顔をして見せた。
「りっ、リオ様。リオ様! しっかりなさってください!」
ご自分で決めたことでしょう、と。リオの肩を揺する、侍従にしては距離が近過ぎるようなその態度が、アルトの心を再び揺さぶる。
頭が痛いような、胸が痛いような、そんな初経験にショックを受けているアルトの目前で。リオは優しい青い瞳を潤ませて、うん、と。エルドラに頷いて見せた。
「あの……アルト、くん。あのね」
「……はい」
何とも言いづらそうに歯切れの悪いリオの言葉に、アルトは辛うじて相槌を打つ。心臓が嫌な音を立てるのを耳の奥で感じながら、続く言葉をじっと待った。
リオが、傍らのエルドラの手をきゅっと握り締める。その瞬間、アルトのショックは致命的なものになったが。エルドラも内心は大嵐らしく、実に珍しくも青ざめた顔で首を必死に横に振っている。
この事態を唯一フォローできたかもしれない侍女二人は、残念ながら精一杯に真剣にリオの顔しか見ていなかったので、この部屋を満たす異様な空気に気付いてもいなかった。
「おっ……お受け、します!」
よろしくお願いします! と。返礼の小箱を差し出しながら、精一杯の大声で叫んだリオのその台詞に、歓声を上げたのは二人の侍女――オリガとキアラだけで。二人の声が静まった後、部屋には奇妙な沈黙が落ちた。
あまりに長い沈黙に、リオが俯けていた顔を恐る恐る上げてみれば。そこにはアルトが、全くの無表情で固まっていた。
少なからず喜んでくれると思っていたリオはその時点で泣きそうになったが、表情のないアルトが辛うじて箱を手にしてくれたので涙はぎりぎりこぼれなかった。アルトは無表情のままパカリと箱の蓋を開け、そうしてそのまま、また重い沈黙が落ちる。
そして唐突に、勢いよくソファに頽れたアルトの姿に、緊張も不安もどうでもよくなるくらい驚いたリオは狼狽えてしまった。
「あ、アルトくん? ごめんね、その、指輪、好きじゃなかった?」
装飾品にそこまでの好きも嫌いもあるだろうか、とは思いつつ。好みは人それぞれであると知っているリオは、真っ先にそんなことを尋ねながら身を乗り出す。そしてそのままアルトの顔を覗き込もうとして、腕を取られてバランスを崩した。
わっ? と。声を上げて、アルトの上に倒れ込んでしまったリオは慌てたが、すぐに抱き締められてしまったので身を起こせない。どういう状況なのかと目を白黒させるリオの頭上に、盛大なため息が降り注いだ。
「……フられたかと思いました」
「何で!?」
思いも寄らないその一言に、リオは裏返った声を上げる。
そんなことあるはずもないのに、と。本気で訳が分からないリオは、アルトの顔色を窺おうとしたものの、頑なに抱き締められていて動けない。見苦しくもがいていると、背後からも盛大なため息が注がれた。
「……リオ様が悪いです」
「ええ?」
エルドラにまでそう言われたリオは情けない声をあげてしまったものの――アルトの腕の中に、リオと同じくらいぎゅっと抱き締められている小箱を認めて。
急に実感として込み上げた、くすぐったいような嬉しさに。リオはまたほんのりと頬を染めて、言葉を見失ってしまったのだった。
王太子であるアルトを前にしても、どこか気もそぞろなその対応を。普段であれば不審に思ったかもしれないが――何しろアルトには、間違いなく身に覚えがある。
ともすれば不敬に当たるかもしれないその注目にはあえて気付かないフリをして、アルトは客間で礼儀正しくお茶を口にした。
普段であれば、リオの住まう東側の部屋へと案内を受けるアルトだが――急なことで、訪問の予定が一日繰り上がってしまった。
滞在の予定が一日ずつ前倒しになってしまったことを思えば、一刻も早く恋人に会いたい気持ちはあったけれど、迎える側にも準備と心構えが必要に違いない。もし明日、返事をもらうことができなかったとしても、アルトは気長に待つつもりでいる。
(決断を急がせるつもりも、本当はなかった)
けれどリオは、まだまだアルトに求められているという自覚が足りないし。彼に早く嫁いできてもらいたいエヴァンジェリンに至っては『悠長にして心変わりされたらどうするの!』などと、息子を全く信用していない激励を日々吹き込んでくる有り様だ。そのあんまりな言い様に――多少、不安になって。気が急いたことも否めないアルトは、ふっと小さく苦笑した。
己の未熟さを振り返っているアルトの耳に、控えめなノックの音が届く。その音に、覚えのあったアルトは瞬きながら一声応じた。
「……アルト、くん」
「リオ?」
案の定というか予想通りというか、アルトの応答を待って、細く開いた扉から、愛しい人が顔を覗かせる。
真っ赤な顔をして、どこかぎこちない様子で。それでもアルトに会えたことが嬉しいとばかりに、微かにその瞳を輝かせて。リオは小走りに駆け寄ってくる。背後には見慣れた侍従を一人と、見知った侍女も二人連れて、中々に大所帯だ。
すでに就寝前と見えて、服装はゆったりとした部屋着だが。アルトに会うために、わざわざ着替えてくれたのだろうか。細部に刺繍の施されたそれは、一目でも明らかに上等な誂えだった。
「すみません、気を遣わせましたか? 先触れもなく来てしまったので、明日で構わなかったのですが」
「ううん。その……会いたかった、から。だから……」
続く言葉もなく、身の置き所なさそうに俯いてしまうその姿に、愛しさが募る。ありがとうございます、と。恭しく礼を囁き、その指先に口付けを捧げれば、ますます真っ赤になってしまった彼を、慌ててソファに座らせた。
二人でソファに腰かければ、侍女たちの手によってお茶のお代わりと追加のティーカップが直ちに用意された。侍従はいつもより少しだけ近い距離で、慎ましく傍らに控えている。――そして当の本人は緊張しきった様子で、まともに顔を向けてもくれなかった。
(早まっただろうか)
彼がそれほど、アルトには解らないところで引け目を感じると言うのなら。アルトにはアルトにできることで、その不安を取り除いてあげたかっただけなのだけれど。
彼が申し出を受けてくれる日まで、アルトは変わらぬ愛を証明するだけだ。そんなに緊張しないで欲しいと励ますつもりで、アルトがその肩に触れた瞬間、びくりと大袈裟にリオの身体が震えた。
その顕著な反応に、流石のアルトも驚いてしまう。よく見てみれば、部屋に招かれたときには真っ赤だった顔は真っ青になっていて。小さく震えてすらいる様子に、異常を察したアルトの表情が曇った。
「リオ、顔色が……」
体調がお悪いのでは、と。彼が元々病弱であったことをようやく思い出したアルトが、己の察しの悪さを悔やみつつ伸ばした手からも身を引かれ、いよいよアルトの顔からも血の気が引く。
次に何と言葉をかければいいのか解らずに沈黙すれば、リオが助けを求めるように壁側へと声をかけた。
「エルドラ……っ」
慌てて駆けつけてきたのは、かつてはファランディーヌの、今はリオの専属である少年姿の侍従だ。かつてのアルトと同じ幼形成熟である彼は、強い魔力と思慮深さを併せ持つ有能な侍従で、その幼くも麗しい見目も含めて社交界でも密かに名を馳せている。
そんな少年の手を、縋るように握り締めた最愛の人の姿に。アルトは正直に言って、傲慢にも、これまでもこれからも縁がないだろうと無自覚に思っていた感情に焦がされて息を詰めた。
リオを気遣うような表情を浮かべていたエルドラは、然程の間もなく、自分に注がれる視線に気付いて顔を上げ――あからさまに、しまった、とでも言いたげな顔をして見せた。
「りっ、リオ様。リオ様! しっかりなさってください!」
ご自分で決めたことでしょう、と。リオの肩を揺する、侍従にしては距離が近過ぎるようなその態度が、アルトの心を再び揺さぶる。
頭が痛いような、胸が痛いような、そんな初経験にショックを受けているアルトの目前で。リオは優しい青い瞳を潤ませて、うん、と。エルドラに頷いて見せた。
「あの……アルト、くん。あのね」
「……はい」
何とも言いづらそうに歯切れの悪いリオの言葉に、アルトは辛うじて相槌を打つ。心臓が嫌な音を立てるのを耳の奥で感じながら、続く言葉をじっと待った。
リオが、傍らのエルドラの手をきゅっと握り締める。その瞬間、アルトのショックは致命的なものになったが。エルドラも内心は大嵐らしく、実に珍しくも青ざめた顔で首を必死に横に振っている。
この事態を唯一フォローできたかもしれない侍女二人は、残念ながら精一杯に真剣にリオの顔しか見ていなかったので、この部屋を満たす異様な空気に気付いてもいなかった。
「おっ……お受け、します!」
よろしくお願いします! と。返礼の小箱を差し出しながら、精一杯の大声で叫んだリオのその台詞に、歓声を上げたのは二人の侍女――オリガとキアラだけで。二人の声が静まった後、部屋には奇妙な沈黙が落ちた。
あまりに長い沈黙に、リオが俯けていた顔を恐る恐る上げてみれば。そこにはアルトが、全くの無表情で固まっていた。
少なからず喜んでくれると思っていたリオはその時点で泣きそうになったが、表情のないアルトが辛うじて箱を手にしてくれたので涙はぎりぎりこぼれなかった。アルトは無表情のままパカリと箱の蓋を開け、そうしてそのまま、また重い沈黙が落ちる。
そして唐突に、勢いよくソファに頽れたアルトの姿に、緊張も不安もどうでもよくなるくらい驚いたリオは狼狽えてしまった。
「あ、アルトくん? ごめんね、その、指輪、好きじゃなかった?」
装飾品にそこまでの好きも嫌いもあるだろうか、とは思いつつ。好みは人それぞれであると知っているリオは、真っ先にそんなことを尋ねながら身を乗り出す。そしてそのままアルトの顔を覗き込もうとして、腕を取られてバランスを崩した。
わっ? と。声を上げて、アルトの上に倒れ込んでしまったリオは慌てたが、すぐに抱き締められてしまったので身を起こせない。どういう状況なのかと目を白黒させるリオの頭上に、盛大なため息が降り注いだ。
「……フられたかと思いました」
「何で!?」
思いも寄らないその一言に、リオは裏返った声を上げる。
そんなことあるはずもないのに、と。本気で訳が分からないリオは、アルトの顔色を窺おうとしたものの、頑なに抱き締められていて動けない。見苦しくもがいていると、背後からも盛大なため息が注がれた。
「……リオ様が悪いです」
「ええ?」
エルドラにまでそう言われたリオは情けない声をあげてしまったものの――アルトの腕の中に、リオと同じくらいぎゅっと抱き締められている小箱を認めて。
急に実感として込み上げた、くすぐったいような嬉しさに。リオはまたほんのりと頬を染めて、言葉を見失ってしまったのだった。
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