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後日談③
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その話を、ここアスタリスの屋敷にて、正式に申し込まれてから一週間。リオにできたことと言えば、自室の布団に立てこもって頭を抱えることの他は――唯一の女友達である彼女に、相談の依頼を手紙にしたためること。それだけだった。
「そ、その……ええと」
ここまでお膳立てされてなお、まだスムーズに言葉を紡ぎ出せないリオを、エレノアはにこにこと見つめている。
生来、気の長い性格なのだろう。急かすでもなく促すでもない彼女の目前で、リオは所在なく指を絡ませた。そんな動きにつられたように、リオの指に目線を落としたエレノアの瞳が、きらりと輝く。
慎ましく輝く、真紅の宝石に彩られた――白い、薬指。
そのお話ね、と。言わんばかりにキラキラと瞳を輝かせながら、それでもリオの口から聞きたいと思ってくれているのだろう。一生懸命に沈黙を守るエレノアの無邪気な視線にさらされながら、覚悟を決めたリオはどもりながら口を開いた。
「けっ……け、結婚を! 少し早めたいって。そう、言われちゃったんだ、けど……」
「おめでとう!」
まあなんて嬉しいお話なの、と。頬を上気させながらリオを祝福するために席を立って駆け寄ってきたエレノアの姿に、リオはあわあわと狼狽える。そのままぎゅうっと抱き締められそうになったことにも慌てて、リオは見苦しく両腕を突っ張った。
「ちっ……違うんだ! そのお話は、まだ、保留中で」
「あらあ、そうなの?」
リオを抱き締めようと、腕を大きく開いたままのエレノアがきょとんと目を丸くして瞬くのに、うん、と小さく頷き返す。
どうやらその辺りが相談らしいと理解したエレノアは、大層気さくによいしょと椅子を持ち上げて運び、リオのすぐ隣に移動しながら声を潜めた。
「指輪もしているのに? 殿下にいただいたものなのでしょう?」
「これは、その……面と向かって渡されちゃったから、もうどうしようもなく……」
そうもごもごと口にしながら、一週間前の公開プロポーズを思い出したリオは噴火しそうな顔色になった。自分が魔法使いだったら、恐らくもう自力で燃えている。
ファランディーヌとエルドラだけではない。王都より、ヴァネッサとロクサーヌまで駆け付けた、その夜の食事会。アスタリス邸の使用人も総出で給仕をしてくれる中、何の予告も心の準備もなしに決行されたそのプロポーズの情熱的なことと言ったら。分かり切っていたことだが、リオのうっかり求婚とは根本から別物だった。
恥ずかし過ぎて、突然過ぎて。何とかその場での返事だけは見逃してもらえたものの、正式な求婚を受けたと言う事実はもう覆せない。彼の口上をほとんど思い出せないくらい真っ白になったリオは、それでもアルトの手ずからはめられたその指輪を、外すことはできなかった。
まあ贅沢、と。言わんばかりに驚いた顔で瞬いたエレノアが、小さくふふっと吐息で笑いながら、そっとその身を乗り出した。
「でもね、もう。私たちの所にも、二人の結婚は秒読みだろうって噂が届いているのよ?」
「どこから!?」
思わず上擦った声で訊き返してしまえば、社交界、と。歌うように楽しげに、エレノアはそう口にした。
何がどうしてそんなことに、と。リオは狼狽えていたが、顔を突き合わせる二人の会話に混ざれるようにと椅子を運んできたエルドラは、予想の範囲内とばかりにため息をついた。
「恐らくは、エヴァンジェリン様でしょうね。お二人の婚姻を、今か今かと待ち侘びているのはあの方ですから」
「エヴァ様が……!?」
思わず目を丸くして息を呑んだリオを見つめながら、エレノアも同意するようにこくこくと頷いている。
女王陛下その人が噂の発信源ともあれば、そんなのもう、嘘だって誠にならざるを得ないのではないだろうか。まして彼女は、渦中の王子の、実の母親でもあるのだから。
「これまではアルタイア様が落ち着けてくださっていたのでしょうが……正式にプロポーズの返事待ちをされている今となっては、殿下にも陛下を落ち着ける理由はないことでしょう」
「で、でも。……ゆっくり考えてくれていいって、言ってたのに」
どうして今になってこんなに急ぐのだろう、と。リオが呟けば、エルドラはどこか呆れ返ったような眼差しをリオに向けた。
「ほぼ間違いなく、リオ様が原因かと存じますが」
「僕!?」
リオがぱちくりと瞳を瞬かせれば、その自覚のない様子に、はあ、と。エルドラはため息を零した。
「よろしいですか、リオ様。アルタイア様は……彼が望めば、国中の誰もが光栄に思いながら嫁ぐだろう才気を持ちながら。国中の誰とでも強引にでも番える身分にありながら。後はリオ様のお気持ち一つと、返事をお待ちだったのです。いわばこの婚約状態こそが、殿下があなたにベタ惚れであるという証であったというのに」
「エルドラ!?」
何を当たり前のことを言っているのだと言わんばかりに滔々と告げられたエルドラの言葉に、リオは目を白黒させた。
ベタ惚れ、なんて。そんな俗っぽい単語まで使われると思っていなかったリオは、顔を真っ赤にしてしまう。しかしエルドラも、彼は彼なりにずっと我慢していたことがあったのか、言いたいことを言い切るまでは止まらないとばかりの態度で言葉を続けた。
「だと言うのに、あなたときたら。殿下が歯牙にもかけないような娘たちに何故だか引け目を覚え、殿下が耳にすればその場でその女の首を飛ばしたかもしれない雑言をいちいち真に受け自信をなくし。……そんな様を見せつけられていれば、もうさっさと結婚してしまうのが最善と。そう思われてもしかたないことと存じます」
「そっ、そんなに、態度に出てる……?」
思い当たる節がありすぎて、リオはじわりと冷や汗をかいた。
正直、強く美しい魔法使いたちと比べてしまえば、自分に自信がないのは仕方ないのではないかと思えるスペックだと、リオは自分では思っているのだが。エルドラも、勿論アルトも。母親代わりのファランディーヌやエヴァンジェリンも、絶対にそんなことはないと繰り返すので。せめてそう言ってくれる彼らの前では、比較的頑張っているつもりだったのだが。
どうも全然足りていなかったらしい、と。そう知って、しゅんと消沈するリオをよしよしと慰めるようにしながら、エレノアは軽やかに微笑んだ。
「素敵な方に求婚されて、舞い上がらずに我が身を振り返ることができるのは、とても謙虚でいいことだと思うわ。でも……ただでさ え、プロポーズを保留なんて、お相手からすれば心配になっちゃうものよ。早く決定的に、自分に縛り付けておかないと、って」
きゃーっ、と。突然歓声を上げ、自分で口にした台詞に照れたように恥じらって笑うエレノアは大層可愛らしいが、当事者のリオとしてはそれどころではない。
何しろこれは、期限のある問題だ。しかもどうやら、現状は自業自得の結果らしいのだから。
「……でも、そんな。僕は、何の勉強も追いついてないし」
何もできない自分であるなら、せめて後からでもつけられる付加価値くらいはつけたかった。そんな気持ちで項垂れるリオの頭を、エレノアはよしよしと撫でる。
頼りなく顔を上げたリオと目線を合わせると、春の化身のような菫色の瞳をキラキラと輝かせて、華やかに微笑んだ。
「ねえ、リオ。でもやっぱり、とっても素敵なことじゃない? 自分に自信がなくなるくらい素敵な方に、そんな風に愛されているなんて。……そう考えれば、あなたが保留にしているお返事も、おのずと答えが決まるのではないかしら」
そうでしょう、と。優しくリオを見つめるエレノアの言葉の通り。リオの答えはきっと、もうとっくに、決まってしまっている。それを、音にして彼に伝える決意だけが、中々固まらないだけで。
(……熱が出そう)
相談したことで、余計に自分の中の答えとハッキリ向き合わざるを得なくなったリオは真っ赤に染まった頬を押さえた。
女であっても男であっても可愛らしい、初々しい友人の姿に微笑んだエレノアは――自分にも早く、熱烈な求婚者が現れてくれないものかしら、と。まだ恋に憧れる少女めいた気持ちで、密かに夢想するのだった。
「そ、その……ええと」
ここまでお膳立てされてなお、まだスムーズに言葉を紡ぎ出せないリオを、エレノアはにこにこと見つめている。
生来、気の長い性格なのだろう。急かすでもなく促すでもない彼女の目前で、リオは所在なく指を絡ませた。そんな動きにつられたように、リオの指に目線を落としたエレノアの瞳が、きらりと輝く。
慎ましく輝く、真紅の宝石に彩られた――白い、薬指。
そのお話ね、と。言わんばかりにキラキラと瞳を輝かせながら、それでもリオの口から聞きたいと思ってくれているのだろう。一生懸命に沈黙を守るエレノアの無邪気な視線にさらされながら、覚悟を決めたリオはどもりながら口を開いた。
「けっ……け、結婚を! 少し早めたいって。そう、言われちゃったんだ、けど……」
「おめでとう!」
まあなんて嬉しいお話なの、と。頬を上気させながらリオを祝福するために席を立って駆け寄ってきたエレノアの姿に、リオはあわあわと狼狽える。そのままぎゅうっと抱き締められそうになったことにも慌てて、リオは見苦しく両腕を突っ張った。
「ちっ……違うんだ! そのお話は、まだ、保留中で」
「あらあ、そうなの?」
リオを抱き締めようと、腕を大きく開いたままのエレノアがきょとんと目を丸くして瞬くのに、うん、と小さく頷き返す。
どうやらその辺りが相談らしいと理解したエレノアは、大層気さくによいしょと椅子を持ち上げて運び、リオのすぐ隣に移動しながら声を潜めた。
「指輪もしているのに? 殿下にいただいたものなのでしょう?」
「これは、その……面と向かって渡されちゃったから、もうどうしようもなく……」
そうもごもごと口にしながら、一週間前の公開プロポーズを思い出したリオは噴火しそうな顔色になった。自分が魔法使いだったら、恐らくもう自力で燃えている。
ファランディーヌとエルドラだけではない。王都より、ヴァネッサとロクサーヌまで駆け付けた、その夜の食事会。アスタリス邸の使用人も総出で給仕をしてくれる中、何の予告も心の準備もなしに決行されたそのプロポーズの情熱的なことと言ったら。分かり切っていたことだが、リオのうっかり求婚とは根本から別物だった。
恥ずかし過ぎて、突然過ぎて。何とかその場での返事だけは見逃してもらえたものの、正式な求婚を受けたと言う事実はもう覆せない。彼の口上をほとんど思い出せないくらい真っ白になったリオは、それでもアルトの手ずからはめられたその指輪を、外すことはできなかった。
まあ贅沢、と。言わんばかりに驚いた顔で瞬いたエレノアが、小さくふふっと吐息で笑いながら、そっとその身を乗り出した。
「でもね、もう。私たちの所にも、二人の結婚は秒読みだろうって噂が届いているのよ?」
「どこから!?」
思わず上擦った声で訊き返してしまえば、社交界、と。歌うように楽しげに、エレノアはそう口にした。
何がどうしてそんなことに、と。リオは狼狽えていたが、顔を突き合わせる二人の会話に混ざれるようにと椅子を運んできたエルドラは、予想の範囲内とばかりにため息をついた。
「恐らくは、エヴァンジェリン様でしょうね。お二人の婚姻を、今か今かと待ち侘びているのはあの方ですから」
「エヴァ様が……!?」
思わず目を丸くして息を呑んだリオを見つめながら、エレノアも同意するようにこくこくと頷いている。
女王陛下その人が噂の発信源ともあれば、そんなのもう、嘘だって誠にならざるを得ないのではないだろうか。まして彼女は、渦中の王子の、実の母親でもあるのだから。
「これまではアルタイア様が落ち着けてくださっていたのでしょうが……正式にプロポーズの返事待ちをされている今となっては、殿下にも陛下を落ち着ける理由はないことでしょう」
「で、でも。……ゆっくり考えてくれていいって、言ってたのに」
どうして今になってこんなに急ぐのだろう、と。リオが呟けば、エルドラはどこか呆れ返ったような眼差しをリオに向けた。
「ほぼ間違いなく、リオ様が原因かと存じますが」
「僕!?」
リオがぱちくりと瞳を瞬かせれば、その自覚のない様子に、はあ、と。エルドラはため息を零した。
「よろしいですか、リオ様。アルタイア様は……彼が望めば、国中の誰もが光栄に思いながら嫁ぐだろう才気を持ちながら。国中の誰とでも強引にでも番える身分にありながら。後はリオ様のお気持ち一つと、返事をお待ちだったのです。いわばこの婚約状態こそが、殿下があなたにベタ惚れであるという証であったというのに」
「エルドラ!?」
何を当たり前のことを言っているのだと言わんばかりに滔々と告げられたエルドラの言葉に、リオは目を白黒させた。
ベタ惚れ、なんて。そんな俗っぽい単語まで使われると思っていなかったリオは、顔を真っ赤にしてしまう。しかしエルドラも、彼は彼なりにずっと我慢していたことがあったのか、言いたいことを言い切るまでは止まらないとばかりの態度で言葉を続けた。
「だと言うのに、あなたときたら。殿下が歯牙にもかけないような娘たちに何故だか引け目を覚え、殿下が耳にすればその場でその女の首を飛ばしたかもしれない雑言をいちいち真に受け自信をなくし。……そんな様を見せつけられていれば、もうさっさと結婚してしまうのが最善と。そう思われてもしかたないことと存じます」
「そっ、そんなに、態度に出てる……?」
思い当たる節がありすぎて、リオはじわりと冷や汗をかいた。
正直、強く美しい魔法使いたちと比べてしまえば、自分に自信がないのは仕方ないのではないかと思えるスペックだと、リオは自分では思っているのだが。エルドラも、勿論アルトも。母親代わりのファランディーヌやエヴァンジェリンも、絶対にそんなことはないと繰り返すので。せめてそう言ってくれる彼らの前では、比較的頑張っているつもりだったのだが。
どうも全然足りていなかったらしい、と。そう知って、しゅんと消沈するリオをよしよしと慰めるようにしながら、エレノアは軽やかに微笑んだ。
「素敵な方に求婚されて、舞い上がらずに我が身を振り返ることができるのは、とても謙虚でいいことだと思うわ。でも……ただでさ え、プロポーズを保留なんて、お相手からすれば心配になっちゃうものよ。早く決定的に、自分に縛り付けておかないと、って」
きゃーっ、と。突然歓声を上げ、自分で口にした台詞に照れたように恥じらって笑うエレノアは大層可愛らしいが、当事者のリオとしてはそれどころではない。
何しろこれは、期限のある問題だ。しかもどうやら、現状は自業自得の結果らしいのだから。
「……でも、そんな。僕は、何の勉強も追いついてないし」
何もできない自分であるなら、せめて後からでもつけられる付加価値くらいはつけたかった。そんな気持ちで項垂れるリオの頭を、エレノアはよしよしと撫でる。
頼りなく顔を上げたリオと目線を合わせると、春の化身のような菫色の瞳をキラキラと輝かせて、華やかに微笑んだ。
「ねえ、リオ。でもやっぱり、とっても素敵なことじゃない? 自分に自信がなくなるくらい素敵な方に、そんな風に愛されているなんて。……そう考えれば、あなたが保留にしているお返事も、おのずと答えが決まるのではないかしら」
そうでしょう、と。優しくリオを見つめるエレノアの言葉の通り。リオの答えはきっと、もうとっくに、決まってしまっている。それを、音にして彼に伝える決意だけが、中々固まらないだけで。
(……熱が出そう)
相談したことで、余計に自分の中の答えとハッキリ向き合わざるを得なくなったリオは真っ赤に染まった頬を押さえた。
女であっても男であっても可愛らしい、初々しい友人の姿に微笑んだエレノアは――自分にも早く、熱烈な求婚者が現れてくれないものかしら、と。まだ恋に憧れる少女めいた気持ちで、密かに夢想するのだった。
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