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後日談①
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大事にされているのは有難いこととしても、アスタリス邸のみんなとはまた種類を異にする気遣われ方に、どうしても首を傾げてしまう。元気なのは自覚ばかりで、もしかすると自分はとてつもなく不健康な顔をしているのだろうかと鏡を見つめてみても、肌の色艶などはとてもいい。だから余計に不思議な気分だった。
(薬湯も、ちゃんと毎日飲んでるし)
エルドラが粉薬にして一包ずつ小分けにしてくれた薬湯を、リオはきちんと毎日飲んでいる。くれぐれも、と。リオの健康を念押しされたアルトにも見張られているので、そこは確実だ。
もっと単純に、いつも眠そうな顔をしているというだけの話かもしれない。流石に女王陛下の御前では、そんな気の抜けた顔は見せられないと、リオは少しばかり表情を引き締めた。
顔を合わせるのは初めてではないけれど、これまでの二回とも、とても公的とは言えない顔合わせだった。
自分の立ち位置に今一つ自信のないリオとしては、まずお手本が欲しいところではあったけれど。お気負わないでくださいね、とだけ微笑むミアからは特に何の注意事項ももたらされなかった。
「どうぞ、リオ様。次はこちらへ」
「う、うん」
転移の魔法が使える魔法使いのお城は、徒歩移動が屋内の移動手段のほぼ全てであるリオからすれば、あまりに広く複雑だ。ミアとはぐれてしまえば、リオはきっと外に出ることもままならない。
案内される先が、大規模なガーデンパーティーだったりしたらどうしようかと、密かに胃を痛めていたリオだったが。この厳重さから察するに、導かれる先はごくプライベートな空間のようだった。
通りすがりにリオに道を譲り、お辞儀をしてくれる。仕事中と思しき侍女や文官の一人に至るまでキラキラと美しく見えるのは、流石に麗しの女王陛下の居城といった迫力だったが。それも奥へと進む度に、ほとんど人影さえ目につかなくなった頃。一つの扉の前でミアが足を止め、リオに目配せをしてから控えめな声をかけた。
「エヴァンジェリン様。リオ様をお連れ致しました」
どうぞ、と。軽やかな声が応じると。ミアが開けるには重そうに見えた扉が、内側から開かれる。
部屋から廊下へ、光が溢れたように見えるほど。華やかに美しい女性の部屋に、気圧されてしまったリオはたじろいだが、笑顔のままのミアに視線で促されてどうにか部屋へと足を踏み入れた。
「お邪魔します……ええと」
この度はお招きいただきまして云々と、頭の内側で繰り返してきた挨拶を向けるべき――女主人の姿を見つけられなかったリオは、あれ? と。恐る恐る部屋を見渡した。
華やかで、上品で、美しいその部屋には。また一段と美しく上品な茶会の準備もされていたものの。リオが思わず目を留めてしまったのは、壁に飾られた肖像画だった。
麗しいドレスに身を包んだ、女王然としたエヴァンジェリンの美貌を見事に描き出しているその絵画の――傍らに、一回り小さく、描かれている。ひらひらでふわふわの服を身に纏った美少女、の。装いをした、宝石の瞳の美少年。
(小さいアルトくん……!)
可愛い! と。一瞬でときめきが胸の許容量を超えたリオは、ここがどこであったのかもうっかり忘れて、背伸びをするようにその絵に見入ってしまったのだが。その隙を突くように、がばりと後ろから抱き締められて、心臓が飛び跳ねる。
ともすればそのまま、悲鳴まで上げてしまうところだったけれど。リオよりも先に、陛下! と。背後のミアが悲鳴のような声を上げたので、何とか今以上の醜態を晒すことなく心拍を整えられた。
「エヴァ、様。ええと」
「いらっしゃいませ、リオ。招待を受けてくれて嬉しいわ」
秘密のお茶会にようこそ、と。悪戯めかして笑う、蠱惑的な女王陛下の柔らかな肢体に包まれたまま。またもにっちもさっちもいかない状態に追い込まれたリオは、結局この後ミアが助け舟を出してくれるまで、碌に身じろぐこともできないままだった。
「ふふ。あなたとこうしてお茶ができて、嬉しいわ。どうかしら、離宮では居心地よく過ごしていて?」
「はい、とても」
優雅にカップを傾けながら、ふわりと笑う麗しの女王陛下の問いにそう答えながらも、どこか緊張気味にカップを手に取るリオの姿に、エヴァンジェリンがくすくすと甘く笑う。その輝くような美貌は、やはりアルトとよく似ていて。それでも受ける印象は全く違って見えるのだから不思議だと、リオはそう思った。
「そんなに畏まらなくてもいいのよ。あなたとはもっと仲良くなりたいの。だって近い内には、本当の家族にもなることだし」
ねえ? と。冗談めかして首を傾けながら、ごくナチュラルに核心を突かれて。リオは思わず噎せそうになった紅茶をどうにか飲み下すと、喉に引っかかった紅茶のために小さく咳き込んだ。
「そ、れは……その、まだ近い内とは」
限らないのでは、と。言いかけて、これは失礼だろうかと口を噤む。結婚を心待ちにしてくれている婚約者の母親に対して、恐らく適切な発言ではない。
残念ながら、意は伝わってしまった様子だが。ほほと笑うエヴァンジェリンが、それを不快に思った様子はない。ほっとしたリオが再び紅茶を口に含んだところで、その衝撃は唐突に落とされた。
「あらぁ、解らないわ。――毎晩、随分激しいようだし、ね?」
お茶を吹き出した。
ついでに気管にも入ったお茶に、咳き込むどころでは治まらずゲホゲホと噎せる。もはや礼儀作法どころではないリオは、完全にパニックを起こした顔を上げて涙目になった。
「な、なん、え!?」
「エヴァンジェリン様……!」
激しく動揺するリオの側に付きながら、慎ましくお茶会の給仕をしていたミアも、慌てたように女王を咎める。そんな二人を楽しげに見つめて、エヴァンジェリンは優雅に声を立てて笑った。
「まあ、内緒のつもりだったの? ……ふふ、アルタイアちゃんの魔力がべったり。あの子、こんなに嫉妬深かったのねえ」
あの子にもようやくそんな相手が、と。女王はしんみりしているが、リオは今にも発火しそうな顔色になっている。大丈夫ですよ、と。曖昧なフォローを入れながら背を擦り、リオが吹いたお茶を拭いてくれているミアの顔もまともに見れない有り様だ。
魔力が、と。辛うじて耳にしたその単語に、震えながら口を開く。
「……もしかして、ミアにも、解った?」
「そっ……そう、ですね。多少は……ですが。一定以上の魔力感知の才能がなければ解らないことなので、その、お気になさることは」
ありませんよ、と。ミアは優しくそう言ってくれたが、ミアに解るということは、城勤めのものには高確率で解ってしまうと言うことになるのではないだろうか。気分的に全く救われることのなかったリオの顔色は、元に戻る気配さえない。
(家に帰れない……!)
ファランディーヌにもエルドラにも、オリガにもキアラにも他の皆にも。そんな情報が筒抜けになってしまうのであれば、とてもではないが帰れない。染み付いた魔力と言うものは、帰宅前数日の禁欲でどうにかなるものなのだろうか。
リオは早速そんなことを考えつつ、すみません……と。エヴァンジェリンに向けて、消え入りそうな声で囁いた。婚前交渉が相手の親に筒抜けと言う状況は、リオ自身の貞操観念から判断すれば、とても褒められたことではない。
だがエヴァンジェリンは、どうして? と。いかにも魔法大国の女王に相応しい、優雅で寛大な微笑みで首を傾げた。
「むしろ私としては、早くあなたにお嫁入りしてもらいたい立場だもの。ファランディーヌも、すぐには手放したがらないでしょうけど……ふふ、赤ちゃんができちゃえば話は早いわ」
(赤ちゃん!?)
どうやって!? と。パニックから抜け出せないリオは、咄嗟にそう思ってしまったが――ここは、魔法使いの国なのだった。そう言えばエルドラだって、それっぽいことを言っていた気もする。
正直に言えばそこまでの覚悟は決まっていないし、アルトだってリオの同意を取らずにそんなことをするとは思えなかったけれど。可愛い男の子がいっぱい欲しいわね、と。些か気の早い未来を楽しげに語る女王陛下は、二人の結婚を全く疑っていないようだった。
(……男同士の結婚だと、男の子が生まれるってことなのかな……)
リオは少し現実逃避をしつつ、女性が九割というパルミールの現状に少しだけ思いを馳せた。
リオの気恥ずかしさや、その他諸々の価値観の違いを差し引けば。婚約者の親に気に入られているという状況は、間違いなく喜ばしいものなのだ。冷静に冷静に、と。深呼吸をするリオを甘い瞳で見つめた女王が、何もない空間から、ふわりと一つの包みを取り出す。
「だからね? 私からも、プレゼントを用意したの。ふふ、あの子があなたに魅了されているところ、私も早く近くで見たいわ」
気に入ってもらえますように、と。囁き笑ったエヴァンジェリンに促されて、包みをそっと開いたリオは――あまりにもあまりなそのプレゼントに、再び顔を真っ赤に染め上げて。あらあ可愛い、と。ますます女王を機嫌よくさせてしまったのだった。
(薬湯も、ちゃんと毎日飲んでるし)
エルドラが粉薬にして一包ずつ小分けにしてくれた薬湯を、リオはきちんと毎日飲んでいる。くれぐれも、と。リオの健康を念押しされたアルトにも見張られているので、そこは確実だ。
もっと単純に、いつも眠そうな顔をしているというだけの話かもしれない。流石に女王陛下の御前では、そんな気の抜けた顔は見せられないと、リオは少しばかり表情を引き締めた。
顔を合わせるのは初めてではないけれど、これまでの二回とも、とても公的とは言えない顔合わせだった。
自分の立ち位置に今一つ自信のないリオとしては、まずお手本が欲しいところではあったけれど。お気負わないでくださいね、とだけ微笑むミアからは特に何の注意事項ももたらされなかった。
「どうぞ、リオ様。次はこちらへ」
「う、うん」
転移の魔法が使える魔法使いのお城は、徒歩移動が屋内の移動手段のほぼ全てであるリオからすれば、あまりに広く複雑だ。ミアとはぐれてしまえば、リオはきっと外に出ることもままならない。
案内される先が、大規模なガーデンパーティーだったりしたらどうしようかと、密かに胃を痛めていたリオだったが。この厳重さから察するに、導かれる先はごくプライベートな空間のようだった。
通りすがりにリオに道を譲り、お辞儀をしてくれる。仕事中と思しき侍女や文官の一人に至るまでキラキラと美しく見えるのは、流石に麗しの女王陛下の居城といった迫力だったが。それも奥へと進む度に、ほとんど人影さえ目につかなくなった頃。一つの扉の前でミアが足を止め、リオに目配せをしてから控えめな声をかけた。
「エヴァンジェリン様。リオ様をお連れ致しました」
どうぞ、と。軽やかな声が応じると。ミアが開けるには重そうに見えた扉が、内側から開かれる。
部屋から廊下へ、光が溢れたように見えるほど。華やかに美しい女性の部屋に、気圧されてしまったリオはたじろいだが、笑顔のままのミアに視線で促されてどうにか部屋へと足を踏み入れた。
「お邪魔します……ええと」
この度はお招きいただきまして云々と、頭の内側で繰り返してきた挨拶を向けるべき――女主人の姿を見つけられなかったリオは、あれ? と。恐る恐る部屋を見渡した。
華やかで、上品で、美しいその部屋には。また一段と美しく上品な茶会の準備もされていたものの。リオが思わず目を留めてしまったのは、壁に飾られた肖像画だった。
麗しいドレスに身を包んだ、女王然としたエヴァンジェリンの美貌を見事に描き出しているその絵画の――傍らに、一回り小さく、描かれている。ひらひらでふわふわの服を身に纏った美少女、の。装いをした、宝石の瞳の美少年。
(小さいアルトくん……!)
可愛い! と。一瞬でときめきが胸の許容量を超えたリオは、ここがどこであったのかもうっかり忘れて、背伸びをするようにその絵に見入ってしまったのだが。その隙を突くように、がばりと後ろから抱き締められて、心臓が飛び跳ねる。
ともすればそのまま、悲鳴まで上げてしまうところだったけれど。リオよりも先に、陛下! と。背後のミアが悲鳴のような声を上げたので、何とか今以上の醜態を晒すことなく心拍を整えられた。
「エヴァ、様。ええと」
「いらっしゃいませ、リオ。招待を受けてくれて嬉しいわ」
秘密のお茶会にようこそ、と。悪戯めかして笑う、蠱惑的な女王陛下の柔らかな肢体に包まれたまま。またもにっちもさっちもいかない状態に追い込まれたリオは、結局この後ミアが助け舟を出してくれるまで、碌に身じろぐこともできないままだった。
「ふふ。あなたとこうしてお茶ができて、嬉しいわ。どうかしら、離宮では居心地よく過ごしていて?」
「はい、とても」
優雅にカップを傾けながら、ふわりと笑う麗しの女王陛下の問いにそう答えながらも、どこか緊張気味にカップを手に取るリオの姿に、エヴァンジェリンがくすくすと甘く笑う。その輝くような美貌は、やはりアルトとよく似ていて。それでも受ける印象は全く違って見えるのだから不思議だと、リオはそう思った。
「そんなに畏まらなくてもいいのよ。あなたとはもっと仲良くなりたいの。だって近い内には、本当の家族にもなることだし」
ねえ? と。冗談めかして首を傾けながら、ごくナチュラルに核心を突かれて。リオは思わず噎せそうになった紅茶をどうにか飲み下すと、喉に引っかかった紅茶のために小さく咳き込んだ。
「そ、れは……その、まだ近い内とは」
限らないのでは、と。言いかけて、これは失礼だろうかと口を噤む。結婚を心待ちにしてくれている婚約者の母親に対して、恐らく適切な発言ではない。
残念ながら、意は伝わってしまった様子だが。ほほと笑うエヴァンジェリンが、それを不快に思った様子はない。ほっとしたリオが再び紅茶を口に含んだところで、その衝撃は唐突に落とされた。
「あらぁ、解らないわ。――毎晩、随分激しいようだし、ね?」
お茶を吹き出した。
ついでに気管にも入ったお茶に、咳き込むどころでは治まらずゲホゲホと噎せる。もはや礼儀作法どころではないリオは、完全にパニックを起こした顔を上げて涙目になった。
「な、なん、え!?」
「エヴァンジェリン様……!」
激しく動揺するリオの側に付きながら、慎ましくお茶会の給仕をしていたミアも、慌てたように女王を咎める。そんな二人を楽しげに見つめて、エヴァンジェリンは優雅に声を立てて笑った。
「まあ、内緒のつもりだったの? ……ふふ、アルタイアちゃんの魔力がべったり。あの子、こんなに嫉妬深かったのねえ」
あの子にもようやくそんな相手が、と。女王はしんみりしているが、リオは今にも発火しそうな顔色になっている。大丈夫ですよ、と。曖昧なフォローを入れながら背を擦り、リオが吹いたお茶を拭いてくれているミアの顔もまともに見れない有り様だ。
魔力が、と。辛うじて耳にしたその単語に、震えながら口を開く。
「……もしかして、ミアにも、解った?」
「そっ……そう、ですね。多少は……ですが。一定以上の魔力感知の才能がなければ解らないことなので、その、お気になさることは」
ありませんよ、と。ミアは優しくそう言ってくれたが、ミアに解るということは、城勤めのものには高確率で解ってしまうと言うことになるのではないだろうか。気分的に全く救われることのなかったリオの顔色は、元に戻る気配さえない。
(家に帰れない……!)
ファランディーヌにもエルドラにも、オリガにもキアラにも他の皆にも。そんな情報が筒抜けになってしまうのであれば、とてもではないが帰れない。染み付いた魔力と言うものは、帰宅前数日の禁欲でどうにかなるものなのだろうか。
リオは早速そんなことを考えつつ、すみません……と。エヴァンジェリンに向けて、消え入りそうな声で囁いた。婚前交渉が相手の親に筒抜けと言う状況は、リオ自身の貞操観念から判断すれば、とても褒められたことではない。
だがエヴァンジェリンは、どうして? と。いかにも魔法大国の女王に相応しい、優雅で寛大な微笑みで首を傾げた。
「むしろ私としては、早くあなたにお嫁入りしてもらいたい立場だもの。ファランディーヌも、すぐには手放したがらないでしょうけど……ふふ、赤ちゃんができちゃえば話は早いわ」
(赤ちゃん!?)
どうやって!? と。パニックから抜け出せないリオは、咄嗟にそう思ってしまったが――ここは、魔法使いの国なのだった。そう言えばエルドラだって、それっぽいことを言っていた気もする。
正直に言えばそこまでの覚悟は決まっていないし、アルトだってリオの同意を取らずにそんなことをするとは思えなかったけれど。可愛い男の子がいっぱい欲しいわね、と。些か気の早い未来を楽しげに語る女王陛下は、二人の結婚を全く疑っていないようだった。
(……男同士の結婚だと、男の子が生まれるってことなのかな……)
リオは少し現実逃避をしつつ、女性が九割というパルミールの現状に少しだけ思いを馳せた。
リオの気恥ずかしさや、その他諸々の価値観の違いを差し引けば。婚約者の親に気に入られているという状況は、間違いなく喜ばしいものなのだ。冷静に冷静に、と。深呼吸をするリオを甘い瞳で見つめた女王が、何もない空間から、ふわりと一つの包みを取り出す。
「だからね? 私からも、プレゼントを用意したの。ふふ、あの子があなたに魅了されているところ、私も早く近くで見たいわ」
気に入ってもらえますように、と。囁き笑ったエヴァンジェリンに促されて、包みをそっと開いたリオは――あまりにもあまりなそのプレゼントに、再び顔を真っ赤に染め上げて。あらあ可愛い、と。ますます女王を機嫌よくさせてしまったのだった。
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