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第二章
2-14
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五人が席に着けば、小部屋は些か窮屈だ。それでも、最近の孤独が堪えていたリオは、久し振りにほっとした気持ちになる。
「どこから話そうかしら。リオは、女王様の話を知っている?」
「あっ、ええと……先代の女王様が病死されて、次の女王様はお具合が悪くて……」
王弟様は評判が悪い、と。そこまで言ってはいけない気がしたリオが言葉に詰まれば、そうね、と。頷いたファランディーヌがため息をついた。
「思えば、あれだけご健勝であった先代の陛下が病死した時点で、私たちも動ければよかったのだろうけれど……訃報に驚くばかりで、何の対策も取れなかったのは、私たち重臣の罪ね」
「……王宮の内部に仕えながら、異変を悟れなかった我々の不手際でもあります」
「まあ、ヴァネッサ。あの頃のあなたたちは、まだ仕官したばかりだったでしょう」
女王様をお守りしただけで十分よ、と。ファランディーヌが苦笑する。その通りだと、リオも思った。
ファランディーヌによく似た面差しではあるものの、リオの新たな姉は、より真面目な性質であるようだ。凛々しげな声や態度に相応しく、背筋は気品を伴って美しく伸ばされている。
「それに、この国の現状は、あなたたちの責任ではないわ。火種の在り処を知りながら、内乱を恐れて手をこまねいた、私たち将軍職の後手後手の対応もいけなかった」
そのせいで、相手を増長させたわ、と。口にするファランディーヌの花の瞳に、氷の刃のように鋭く冷たい輝きが過る。
美しい彼女が背負う女将軍の肩書に相応しい怜悧な眼差しを初めて目にしたリオが思わず身を固くすれば、リオの緊張に気付いたのだろう。眼差しを和らげたファランディーヌが、ふふ、と。困り眉の微笑を浮かべた。
「リオにはまだ、話していなかったけれど。実は数年前、我が家ではちょっとした揉め事があってね」
「揉め事……?」
「娘たちが……女王陛下の、お手付きになったと。そう伝えられて」
突然、家に帰してもらえなくなっちゃったの、と。
真剣な目でファランディーヌの言葉に耳を傾けていたリオは、その言葉に一拍の間を置いて。それが艶話の類であることに気付くと、突然の不意打ちに真っ赤になった。
「……実に馬鹿馬鹿しい」
「ええ、本当。言い訳なら言い訳で、もう少し品のあるものを考えて欲しかったわね」
吐き捨てるように口にするヴァネッサも、呆れたように鼻を鳴らすロクサーヌも、話の当事者でありながらリオのような動揺はしていない。エルドラも、いつも通りの冷静な鉄面皮だ。
この状況で、一番話を理解していないリオが、一々動揺して邪魔をするわけにもいかない。努力して沈黙を保てば、そうね、と。頷いたファランディーヌが話を進めてくれた。
「勿論、真相は違うわ。敵に危うく幽閉されそうになった陛下を、娘たちがお助けして外に逃がしただけ。……私と娘たちが接触して、女王様の身柄を保護することを警戒したのでしょうね。アスタリスは、王都の背面を突ける、唯一の領地だから」
「その陳腐な嘘で、母を欺けたと安心するほど、相手も愚かなわけではない。我々が母と接触を図るだろうと、領内には間者が探索の目を光らせていて、迂闊に近寄れなかったが……」
「その間者自身が、口を割ってくれたのは幸いだったわね。お陰で、お母様が動いてくれた」
――事の始まりの、あの夜に。エルドラが捕らえた不審者を見下ろす、ファランディーヌの瞳が思い出される。
その間者とやらが、どれほどのことまで口を割ったのかは解らないが。玉座を脅かすほどの謀反となれば、それがどれほどの大事であるかはリオにも理解できた。
(じゃあ、あの夜は)
危うく、国の存続そのものが危ぶまれる現場に居合わせていたのだという事実が、今更ながらにリオの背筋を凍らせた。
「陛下お一人を屋敷に招くことは不可能ではないけれど、身内の方も、お味方も、となれば大所帯だわ。私たちは陣地を構えての戦争がしたいわけじゃない。可能な限り内々に、首謀者を押さえたいの」
「その、首謀者は……」
そこまで、自分が聞いてしまっていいのか。惑う心に声を小さくしながら、それでも事態に無関心ではいられなかったリオが、そう口にすれば。怖い目に遭わせてしまったわね、と。優しいばかりの母親の目で、ファランディーヌが囁いた。
「王都の公爵。王弟殿下その人が――全ての首謀者よ」
部屋に灯された旧式の灯りに揺れる炎が場違いに美しく揺らめき、どんな言葉を継げばいいのか咄嗟に思い浮かばないリオの顔をちりちりと輝かせる。
(――それじゃあ)
あのまま、連れ去られていたら。リオは、簒奪者たる謀反人の、手の内に。
ぞわ、と、己が思っていたよりも余程深刻な局面であったらしい危機に、今更ながら肌が粟立つ。冷や汗に濡れた青い顔を俯けるリオの様子を気遣うように見つめたエルドラが、ふと弾かれたように立ち上がり、小さなその背にリオを庇った。
突然の出来事に小部屋の空気が尖る中、きい、と。微かに軋む音と共に開いた扉の先に立っていたのは――半透明のシークレット・ヴェールを纏った、美しい女性だった。
「あら」
驚かせてしまったかしら、と。邪気なく笑って見せるその声は少女のように愛らしく、所作は貴婦人の優美を如実に纏っている。
質素な修道女の衣服に身を包んでなお立ち上る、麗しい貴婦人の品格と魅惑的な色香を纏ったその女性が、誰であるのか。頭で理解するよりも早く、リオはその場に跪いていた。
同様に跪いた全員が、深く頭を垂れる。あらあら、と。微笑む甘い声に、立って頂戴、と。命じられ、ようやく顔を上げた先で麗しく微笑む貴婦人に、ファランディーヌが恭しい一礼を捧げた。
「女王陛下。我々のために、手ずから貴重な一室をご用意いただき、ありがとうございます」
「まあ、ファランディーヌ。お礼を言うのはこちらの方。当事者である私たちが、助力を惜しむ道理はないわ」
そうでしょう? と。甘く笑うその声は、とても玉座を追われた不遇の女王とは思えない。
(この方が……)
全ての不思議を司る、魔法使いたちの女王、と。リオは顔を上げてなお、恐る恐るといった調子で彼女の姿を窺い見る。
リオの故郷である小国には、何代歴史を遡ろうとも女王は存在しなかったけれど。彼女は正しく、王と呼ばれるに相応しい様相だった。どれほど質素な成りをしても、その迸る魅力は止めようもなく、天性の魅了の力が小部屋中に充満しているのが感じられる。
魅惑の化身のごとき女王陛下を前に、緊張して俯くリオに向かい、ファランディーヌはいつものように優しく――しかし、内容的には無慈悲に。にこりと笑って口を開いた。
「私たちはこれから込み入った話が必要になるの。リオはしばらく、女王陛下のお相手をしていてもらえるかしら?」
えっ? と。リオは叫びたいくらいだったが、それは誰にとっても失礼に当たるだろうと思い至り、どうにかその不躾な返答を飲み込む。
しかし明らかに、動揺は顔に出てしまっていたのだろう。女王は口元に優美に手の甲を当て、うふふと甘い声で笑った。
「あら、ファランディーヌったら。こんなに可愛いご令嬢を、私に託しちゃってよろしいの?」
「慈悲深い陛下であれば、私の宝物を粗雑に扱うことはないと信じていますとも。……ですが、そうですね。パルミールには現時点でたった一人の、人間の男の子なので。そこだけくれぐれもご留意いただければ」
「ファランディーヌ!?」
秘密を一瞬でバラされたリオは吹き出した。
旅支度の軽装とは言え、言い訳のしようもない女装姿かつ非魔法使いの肩書きに、ドン引きされているのではないかと女王を窺えば。まあ、と。動揺の欠片もなく品よく微笑んだ彼女は、リオを抱え上げて甘い声で笑った。
「それじゃあ、あんなことやこぉんなことはできないけれど……うふふ、ちょっとだけイイことして、待っていましょうね」
(何を!?)
先ほどのシスターたちよりも蠱惑的な、魔性の美にあてられたリオは身を固くした。そもそもここに来てから、女性に抱き締められることが多過ぎる。
少しでも抵抗をすれば、その柔らかな膨らみの弾力を感じてしまいそうなリオはそんな失礼もできず、半泣きになりながら麗しの女王に連れ去られて部屋を出た。
「どこから話そうかしら。リオは、女王様の話を知っている?」
「あっ、ええと……先代の女王様が病死されて、次の女王様はお具合が悪くて……」
王弟様は評判が悪い、と。そこまで言ってはいけない気がしたリオが言葉に詰まれば、そうね、と。頷いたファランディーヌがため息をついた。
「思えば、あれだけご健勝であった先代の陛下が病死した時点で、私たちも動ければよかったのだろうけれど……訃報に驚くばかりで、何の対策も取れなかったのは、私たち重臣の罪ね」
「……王宮の内部に仕えながら、異変を悟れなかった我々の不手際でもあります」
「まあ、ヴァネッサ。あの頃のあなたたちは、まだ仕官したばかりだったでしょう」
女王様をお守りしただけで十分よ、と。ファランディーヌが苦笑する。その通りだと、リオも思った。
ファランディーヌによく似た面差しではあるものの、リオの新たな姉は、より真面目な性質であるようだ。凛々しげな声や態度に相応しく、背筋は気品を伴って美しく伸ばされている。
「それに、この国の現状は、あなたたちの責任ではないわ。火種の在り処を知りながら、内乱を恐れて手をこまねいた、私たち将軍職の後手後手の対応もいけなかった」
そのせいで、相手を増長させたわ、と。口にするファランディーヌの花の瞳に、氷の刃のように鋭く冷たい輝きが過る。
美しい彼女が背負う女将軍の肩書に相応しい怜悧な眼差しを初めて目にしたリオが思わず身を固くすれば、リオの緊張に気付いたのだろう。眼差しを和らげたファランディーヌが、ふふ、と。困り眉の微笑を浮かべた。
「リオにはまだ、話していなかったけれど。実は数年前、我が家ではちょっとした揉め事があってね」
「揉め事……?」
「娘たちが……女王陛下の、お手付きになったと。そう伝えられて」
突然、家に帰してもらえなくなっちゃったの、と。
真剣な目でファランディーヌの言葉に耳を傾けていたリオは、その言葉に一拍の間を置いて。それが艶話の類であることに気付くと、突然の不意打ちに真っ赤になった。
「……実に馬鹿馬鹿しい」
「ええ、本当。言い訳なら言い訳で、もう少し品のあるものを考えて欲しかったわね」
吐き捨てるように口にするヴァネッサも、呆れたように鼻を鳴らすロクサーヌも、話の当事者でありながらリオのような動揺はしていない。エルドラも、いつも通りの冷静な鉄面皮だ。
この状況で、一番話を理解していないリオが、一々動揺して邪魔をするわけにもいかない。努力して沈黙を保てば、そうね、と。頷いたファランディーヌが話を進めてくれた。
「勿論、真相は違うわ。敵に危うく幽閉されそうになった陛下を、娘たちがお助けして外に逃がしただけ。……私と娘たちが接触して、女王様の身柄を保護することを警戒したのでしょうね。アスタリスは、王都の背面を突ける、唯一の領地だから」
「その陳腐な嘘で、母を欺けたと安心するほど、相手も愚かなわけではない。我々が母と接触を図るだろうと、領内には間者が探索の目を光らせていて、迂闊に近寄れなかったが……」
「その間者自身が、口を割ってくれたのは幸いだったわね。お陰で、お母様が動いてくれた」
――事の始まりの、あの夜に。エルドラが捕らえた不審者を見下ろす、ファランディーヌの瞳が思い出される。
その間者とやらが、どれほどのことまで口を割ったのかは解らないが。玉座を脅かすほどの謀反となれば、それがどれほどの大事であるかはリオにも理解できた。
(じゃあ、あの夜は)
危うく、国の存続そのものが危ぶまれる現場に居合わせていたのだという事実が、今更ながらにリオの背筋を凍らせた。
「陛下お一人を屋敷に招くことは不可能ではないけれど、身内の方も、お味方も、となれば大所帯だわ。私たちは陣地を構えての戦争がしたいわけじゃない。可能な限り内々に、首謀者を押さえたいの」
「その、首謀者は……」
そこまで、自分が聞いてしまっていいのか。惑う心に声を小さくしながら、それでも事態に無関心ではいられなかったリオが、そう口にすれば。怖い目に遭わせてしまったわね、と。優しいばかりの母親の目で、ファランディーヌが囁いた。
「王都の公爵。王弟殿下その人が――全ての首謀者よ」
部屋に灯された旧式の灯りに揺れる炎が場違いに美しく揺らめき、どんな言葉を継げばいいのか咄嗟に思い浮かばないリオの顔をちりちりと輝かせる。
(――それじゃあ)
あのまま、連れ去られていたら。リオは、簒奪者たる謀反人の、手の内に。
ぞわ、と、己が思っていたよりも余程深刻な局面であったらしい危機に、今更ながら肌が粟立つ。冷や汗に濡れた青い顔を俯けるリオの様子を気遣うように見つめたエルドラが、ふと弾かれたように立ち上がり、小さなその背にリオを庇った。
突然の出来事に小部屋の空気が尖る中、きい、と。微かに軋む音と共に開いた扉の先に立っていたのは――半透明のシークレット・ヴェールを纏った、美しい女性だった。
「あら」
驚かせてしまったかしら、と。邪気なく笑って見せるその声は少女のように愛らしく、所作は貴婦人の優美を如実に纏っている。
質素な修道女の衣服に身を包んでなお立ち上る、麗しい貴婦人の品格と魅惑的な色香を纏ったその女性が、誰であるのか。頭で理解するよりも早く、リオはその場に跪いていた。
同様に跪いた全員が、深く頭を垂れる。あらあら、と。微笑む甘い声に、立って頂戴、と。命じられ、ようやく顔を上げた先で麗しく微笑む貴婦人に、ファランディーヌが恭しい一礼を捧げた。
「女王陛下。我々のために、手ずから貴重な一室をご用意いただき、ありがとうございます」
「まあ、ファランディーヌ。お礼を言うのはこちらの方。当事者である私たちが、助力を惜しむ道理はないわ」
そうでしょう? と。甘く笑うその声は、とても玉座を追われた不遇の女王とは思えない。
(この方が……)
全ての不思議を司る、魔法使いたちの女王、と。リオは顔を上げてなお、恐る恐るといった調子で彼女の姿を窺い見る。
リオの故郷である小国には、何代歴史を遡ろうとも女王は存在しなかったけれど。彼女は正しく、王と呼ばれるに相応しい様相だった。どれほど質素な成りをしても、その迸る魅力は止めようもなく、天性の魅了の力が小部屋中に充満しているのが感じられる。
魅惑の化身のごとき女王陛下を前に、緊張して俯くリオに向かい、ファランディーヌはいつものように優しく――しかし、内容的には無慈悲に。にこりと笑って口を開いた。
「私たちはこれから込み入った話が必要になるの。リオはしばらく、女王陛下のお相手をしていてもらえるかしら?」
えっ? と。リオは叫びたいくらいだったが、それは誰にとっても失礼に当たるだろうと思い至り、どうにかその不躾な返答を飲み込む。
しかし明らかに、動揺は顔に出てしまっていたのだろう。女王は口元に優美に手の甲を当て、うふふと甘い声で笑った。
「あら、ファランディーヌったら。こんなに可愛いご令嬢を、私に託しちゃってよろしいの?」
「慈悲深い陛下であれば、私の宝物を粗雑に扱うことはないと信じていますとも。……ですが、そうですね。パルミールには現時点でたった一人の、人間の男の子なので。そこだけくれぐれもご留意いただければ」
「ファランディーヌ!?」
秘密を一瞬でバラされたリオは吹き出した。
旅支度の軽装とは言え、言い訳のしようもない女装姿かつ非魔法使いの肩書きに、ドン引きされているのではないかと女王を窺えば。まあ、と。動揺の欠片もなく品よく微笑んだ彼女は、リオを抱え上げて甘い声で笑った。
「それじゃあ、あんなことやこぉんなことはできないけれど……うふふ、ちょっとだけイイことして、待っていましょうね」
(何を!?)
先ほどのシスターたちよりも蠱惑的な、魔性の美にあてられたリオは身を固くした。そもそもここに来てから、女性に抱き締められることが多過ぎる。
少しでも抵抗をすれば、その柔らかな膨らみの弾力を感じてしまいそうなリオはそんな失礼もできず、半泣きになりながら麗しの女王に連れ去られて部屋を出た。
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