【完結】夢魔の花嫁

月城砂雪

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番外編2(成長編)

5♯

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「あっ、ゃ♡ だめっ♡ いま、イった、ばっかり……っ♡」

 咄嗟にそう叫んで、逃れようと身動いだジュゼだったが。力の抜けた体では碌に抵抗もできず、あっさりとレーヴェの腕に抱き込まれてしまった。そのままぐいと腰を押し付けられれば、布越しなのに熱く濡れた滾りを感じて堪らなくなってしまう。早くこの熱を内側に欲しいと、快楽に躾けられた身体が勝手に反応してしまうのだ。

(あ、あつ、あつい♡ すごい、すてき、かっこいい……♡)

 悩ましい吐息を零すジュゼの欲情した様に、レーヴェの美しい瞳が色濃くなる。抱き寄せる腕には確かな力が籠もり、逃がすまいという意思が見て取れた。
 躊躇いなく下肢に伸びた手に、濡れた割れ目をくちゅりとなぞられる。それだけで、大袈裟なくらいびくんと腰が跳ねた。甘い嬌声を上げて悦ぶようにうねる淫肉からとろりと愛液が溢れる感覚がして、ジュゼは羞恥に頬を染めた。

「ん、だめ、濡らしちゃう……っ、から♡」
「そうですね。……塞いであげないと」

 悪戯に微笑んだレーヴェがジュゼの衣服を乱し、紐のような下着をずらせば、あっという間にその場所は彼の目前に晒された。くちゅ、と。粘膜同士が触れ合ういやらしい音が耳を犯し、次の瞬間には――太い先端が、ぬかるんだ割れ目にみっしりと埋まっていた。

「ひゃうっ♡ あっ♡ ああぁっ!!」

 そのままゆっくりと、猛る熱杭を狭い胎内にたっぷり収めさせられる。太く長いそれが、みちみちと肉壁を押し広げながら侵入してくる感覚はいつまで経っても慣れることは無い。けれど同時に、それを待ち望んでいたジュゼの身体は歓喜に打ち震えて、挿入の刺激だけで軽く達してしまった。ぞくぞくとした痺れが全身に広がり、目の前が白く弾ける。焦がれていた熱をようやく与えられた悦びに、ジュゼは咽び泣くように甘い声を上げた。

「ふぁっ、あっ♡ ああぁぁ……っ♡」

 狭い内奥は愛しい侵入者に歓喜し、すっかり形を覚えたそれに健気に吸い付いてゆく。腰を揺すられて小刻みに突かれれば、そのたびにまた軽く達してしまうような深い官能が迸った。一番太い部分をぐぽりと埋め込まれた衝撃で軽く絶頂を迎えたばかりの媚肉が、ねだるようにうねり始める。もっと深くまで欲しいと絡みつき、じわじわと奥に進む肉槍の感触に感じ入って淫らに悶えてしまう。

(ん……んんっ♡ はいっ、たぁ……♡)

 ゆっくりと、根元近くまでを飲み込んで、ジュゼはほうと息を吐く。レーヴェのモノに貫かれているという充足感がジュゼを満たして、それだけで再び絶頂してしまいそうなほどに気持ちが良い。
 下腹部に感じる圧倒的な存在感に、きゅうっとお腹の奥が切なくなった。すっかり胎に根を張った、夢魔の伴侶の証である淫らな紋章が淡く発光する。剥き出しの性感帯であるその淫紋を柔く撫でられたジュゼの体が、ますます甘ったるい快楽に蕩けて痺れた。

「ふぁ……んん……♡」
「可愛い方。上手に、奥まで飲み込んでくれましたね」

 いい子、と。甘やかすように囁いたレーヴェが、とろんと蕩けたジュゼの唇にキスをする。食らいつかれるようにして始まったその口付けを喜んで受け入れると、ジュゼは自ら進んでちゅぷちゅぷと舌先を絡め合った。
 互いの唾液を交換するような深いキスに溺れている内に、腹に埋まった肉槍がずるりと動き出す。くぐもった喘ぎごと呼吸を奪われたまま、重たい抽送が始まった。

「んむ……っ♡ んっ♡ んぐっ♡ んんっ♡♡♡」

 どちゅっ、ごりゅっ、と。硬く反り返った男根が、ジュゼの腹側にある弱点を容赦なく押し潰しながら出入りする。その度に尋常ならざる悦楽を刻み込まれる体は、貪欲に快感を拾い上げてはジュゼを追い詰めていった。

(これ……っ♡ すきぃ……♡)

 いつもより大きくなった体は、無理をしなくても初めから夫を深くまで抱き締めている。奥の口にぴったりと熱い亀頭が吸い付いて、懐くように自ら緩み始めるその場所を執拗に狙って突き上げられれば、堪らない快楽に爛れた嬌声がこぼれた。

「んっ♡ あぁっ♡ あっ♡ あぅっ♡」

 ジュゼの愛液とレーヴェの先走りが混ざり合って、じゅぶ、ぐちゃりと粘ついた水音を立てる結合部からは白く泡立った粘液が溢れ出ている。その滑りを借りて抜き差しされる度、長大な陰茎が狭い穴をいっぱいに押し拡げて行き来するのが気持ち良くて堪らなかった。

(あ……っ♡ おっきい♡ お、おくまで届いてるぅ……っ♡)

 きゅんきゅんと疼く子宮口を何度も突かれて、すっかり暴かれた弱点を攻められると、お腹がよがって止まらなくなる。逞しい雄に屈服する悦びに子宮が降りて、子種を求めてレーヴェを奥へ奥へと誘っていた。
 突かれる度に目の前に星が散るような鮮烈な快楽を前にすると、自分は本当にこの男のものになってしまったのだと自覚する。
 美しい悪魔に組み伏せられ、処女を散らされた瞬間から雌の喜びを植え付けられて。そうしてもう一生離れられないくらいに、とっくに彼の番として作り変えられてしまった。

(あ♡ あ♡ すごい、好き♡ 大好き……っ♡♡♡)

 元より、ジュゼの体は激しく雄を求める淫乱な雌穴に変わり果てていたが。魔術で成長させたこの身体は、更に上を行っていやらしい。当たり前のように伴侶を抱き締め、種を強請って蠕動する肉膣が、媚びるようにペニスに絡みついて扱き上げる。

「っ、はっ……そんなに悦ばれては、たまりませんね……」
「あっ♡ あっ♡ あ……ああっ♡」

 みっちりと穴を埋めた巨根が小刻みに奥を叩くたび、全身が蕩けそうな愉悦に意識が霞む。痺れるようなその甘美な官能に酔い痴れながら、もっと、とねだるように腰を揺すれば、レーヴェが艶めかしく息を詰めた。
 伴侶に征服される感覚に酔い痴れて、ひたすら自ら腰を振って身悶える。その淫らな様子に煽られたのか、レーヴェもまた自分の快楽を追うように腰を振り始めた。

「ああっ♡ あぅっ♡ んっ♡ ああぁっ!!♡♡♡」

 ばちゅ、どちゅっといやらしい水音を立てて、胎内を搔き回されるのが気持ちいい。太ったペニスでじゅぽじゅぽと責め立てられるたび、子宮口が下りてきてちゅうっと吸い付いた。
 何度も繰り返し最奥を穿たれ、雄膣の奥に潜む子宮口を捏ね回され、敏感な粘膜を擦られて。対面の座位で抱き合い、ねっとりと舌を睦ませながら気持ち良いところを余すところなく可愛がられる感覚が、あまりにも良かった。
 不意に腰を大きく持ち上げられて、ずっぷりと根元まで埋められていた剛直が入り口付近まで引き抜かれる。そのまま、ばちゅん! と。勢いよく肌をぶつけるように腰を落とされ、奥まで一気に貫かれた。

「あぉっ!? あっ♡ あ~~~っ♡」

 激しい抽挿に、じゅぽじゅぽとはしたない音が響く。太い肉棒がジュゼの中を滅茶苦茶に掻き混ぜて、そのたび脳天にまで響き渡る快楽がジュゼを苛んだ。あまりに強い愉悦に耐えかねて逃げを打つ体を許さず、力強い腕ががっちりとジュゼを捕まえて離さない。

「ひぁっ♡ あっ♡ あぁっ♡ だめぇっ♡ だめっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁっ♡♡♡」

 そのまま、どちゅっ、どちゅっ、と。激しく腰を打ち付けられながら、じゅぱじゅぱと耳を舐めしゃぶられて悶絶する。一際強く中を突き上げられた瞬間、目の前が真っ白になるほどの絶頂感に襲われたジュゼは、背筋をしならせながら達していた。びくんびくんと跳ねる体を押さえつけられ、一番弱い場所を狙って責め立てられる。過ぎた快感に、ジュゼは悲鳴じみた嬌声を叫んだ。

「やぁぁっ!! イったぁ♡ いま、いったからぁっ♡♡♡」
「ふふ……ええ、あなたの中が震えて、とても気持ちいいです」

 甘く囁く声と共に、レーヴェがうっとりとした表情でジュゼの唇を食む。それに応えて必死で舌を差し出せば、すぐに絡め取られて甘噛みされた。その間も休むことなく、どちゅんどちゅんと胎内を穿たれて。絶頂したばかりの身体に、また深い快楽が刻み込まれていく。

「んぐっ♡ んん♡ ふぅっ♡  んむ……♡」

 ぴちゃ、くちゅ、と舌を絡め合う淫らな水音。耳元に吹き込まれる吐息の熱さ。時折戯れのように尻を揉まれる刺激すら、今のジュゼには過ぎた快楽だった。
 蕩けるようなキスをしながら、容赦なくどちゅどちゅと突かれ続ける。その度に奥の口がちゅうっと吸い付いて、甘えるように亀頭に吸い付くのが自分でも分かった。

「んむっ……♡ はぁ……♡」

 唇が離れると、名残惜しそうな銀糸が伝った。互いの唾液をたっぷりと含んで濡れた唇を、レーヴェの親指が拭っていく。それだけでジュゼの胸は高鳴り、胎の奥がきゅんきゅんとうずく。
 一突きの度に訪れる、小さな絶頂を繰り返された頭には火花が散って、内股の痙攣が止まらない。とどめを刺してもらえなかった身体の疼きに耐え兼ねたジュゼがもう一度口付けを強請れば、麗しく微笑む悪魔が甘い誘惑を耳に囁いた。

「いい子ですね、ジュゼ。……自分で、できますか?」

 優しい命令に、こくりと喉が鳴る。耐え難い官能に潤んだ青い瞳に伴侶を映して、ジュゼはこくりと従順に頷いて腰を浮かせた。
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