【完結】夢魔の花嫁

月城砂雪

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第四章(挙式編)

4-15#(了)

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 何度交わり、何度精液を注がれたのかも、もう判断は付かなかった。
 睡眠よりも快楽を求めてしまう自分に疑問を感じるよりも前に、この夜がいつまで続いてくれるのかが気にかかって。何も解らないと知りながら、薄布に映る虹色の光にちらりと目を遣れば、優しく咎める指が即座にジュゼの頬を捉えた。

「よそ見をしてはダメですよ」
「待っ、ぁっ、ぁんっ♡」

 一息に引き抜かれたペニスを、腹の上に置かれてびくんと足が跳ねる。膣と同じくらいの感度を持つ淫らな紋章の上に、猛り狂うそれを強く押し付けられて、悶えるジュゼの足がシーツを引っ掻いた。

「ぁん♡ ぁひ♡ あひっ♡ あぁん~~~♡」

 ぐいぐいと押し付けられる度に、足がもがき、滑らかな絹にさざ波が立つ。先端はジュゼの臍よりも上の場所まで裕に届いていて、これからこの長大なペニスを、何度でもここまで捻じ込むのだと教えるように繰り返して押し付けるその動作の雄々しさに、ジュゼの瞳がうっとりと蕩けた。
 激しい口付けが始まると、ジュゼは先程の恥じらいも一瞬で忘れて、情熱的に舌を絡め返しながら足を伴侶の背に回す。その健気な足を掴んで割り開き、熟れた様子を一度指で確かめると、唇を離したレーヴェはジュゼをうつ伏せにひっくり返した。
 胸がさりりとシーツに擦れて、一声啼いたジュゼを大きな体でしっかりと上から組み敷く。美しい手でその魅力的な尻のあわいを広げると、レーヴェは一息にペニスを奥まで刺し挿れた。

「あああ~~~っ‼♡ ふっ、ふかっ、あううぅ♡」
「ふふ♡ 腰が動いていますよ、ジュゼ」

 誰よりも美しく強い雄に圧し掛かられて、ベッドに押し付けられながら懸命に腰を振る。確かな刺激に雫を滴らせながら、尻穴の快楽が過ぎるせいで勃ち上がる気配もないジュゼの花芯は弱々しく垂れて、律動の度にシーツにこすれてはしたなく悶えていた。
 引き締まった尻が力強くグラインドし、ジュゼの奥を穿つ度に、たっぷりと愛されて僅かに脂肪の乗った白い尻が淫らに波打つ。そんな尻を一層激しく悶えさせてイキ続けるジュゼが、濁った悲鳴を叫び散らして頭を打ち振った。

「やぁあんっ♡ やんっ♡ あんっ♡ あぁあっ♡」

 いやいや、と。喘ぐその口が嘘をついていることを証明するように、その尻穴はとろとろにほぐれ蕩けて、レーヴェを奥深くまで飲み込んで善がっている。最奥まで蕩けてよくペニスを飲み込む穴はふっくらと淫らに肉が盛り上がり、何度も放たれた精液と愛液に濡れ光っていた。
 ほんの僅か、納まりきらずにはみ出すペニスにぶら下がる逞しい陰嚢がジュゼの尻を打ち、淫らな肉音を加速させる。ずちゅん、ごぢゅっ、ばちゅっ、と。粘った音を立てながら混ざり合い、泡立つ粘液の音の狭間に、ぱん、ぱんっ、と。乾いた音の合いの手が、間髪入れずに鳴り響いて。ジュゼの愛らしい喘ぎ声が、一瞬、獣のような野性味を帯びて長く伸びる。バラ色に染まった全身がガクガクと大きく痙攣し、濃厚な子種が、その胎にたっぷりと注ぎ込まれたことを外見からも知らしめた。
 ぢゅぽんっ、と。縋り付く粘膜を振り切ったレーヴェのペニスが引き抜かれて、絶頂の狭間にいたジュゼの身体が一際大きく跳ねてから寝台に突っ伏す。何度でも執拗に、力強く愛され抜いた証のように、ジュゼの尻は赤く染まってぽってりと腫れていた。
 熱く柔らかそうにむっちりと蕩けたその尻を、レーヴェの手が容赦なく揉みしだくと、背を震わせたジュゼが穴から精液を垂れ流しながらひんひんと可愛らしく泣き喘ぐ。

「ああ、可愛い……♡ ふふ、ジュゼ。婚姻の契りの最後に、またもう一人、赤ちゃんを作りましょうね」
「はぁ、あ……♡ あっ⁉ あひっ! ひっ、ひぃんっ♡ あんっ、あひ♡ ひゃっ⁉ あがっ、あああっ♡♡♡」

 一切の抵抗なく、再びペニスを受け入れるなり、あまりに力強い突き上げを受けて。ジュゼの薄い腹には、レーヴェの形がぼこぼこと浮き上がった。尻を鷲掴みにされて、逞しいペニスにくし刺しにされ、張り出たエラにごりごりと容赦なく悦い所を余すことなく抉られて、ジュゼが獣のような叫び声を上げる。
 勝手に浅ましく揺れる、はしたなく魅力的なその腰を、レーヴェが力強い腕できつく抱き寄せた。だらりと脱力した両腕を持ち、崩れ落ちて為す術なく震えていたジュゼの上半身を引っ張り上げ、リズミカルに腰を打ち付け続けるレーヴェの瞳はギラギラと輝いている。目前の雌に種を植え付けることしか考えていない、本能に燃える雄の眼差しを、一途に花嫁に注いでいた。
 ごりごりと尻穴を往復する肉槍は、長時間ペニスを受け入れて緩んだ結腸口もごちゅごちゅと擦っていく。逃げ場のない体勢で壮絶な快感を叩きこまれるジュゼはただひたすらに喘ぐことしか許されず、首筋に吸い付かれ、指で乳首を捏ねられる度に許容を超える快楽に乱されてイキ続けた。

「だっ、だめぇ♡ あっ、おっ♡ そ、そんな、深いところぉ……♡ あっ、ああっ、赤ちゃんのところ♡ あっ、赤ちゃんのところでイっちゃう♡ あ~~~♡ だめぇ‼」

 いよいよ快楽からの逃げ場をなくしたジュゼは頭を振り乱しながら、剥き出しとなった性感の全てを容赦なく抉られて、涙の滲む瞳をとろとろに蕩けさせていく。ぐいと腕を引きながらさらに奥まで捻じ込まれたペニスに、ジュゼの体ががくがくと痙攣した。
 どちゅんどちゅんと汁を撒き散らしながらの重い連撃の狭間に、旋回する腰にごちゅごちゅと奥付きを抉られて、ジュゼの身体の奥が成す術なく無防備に開かれる。

「あ、ぁん! あぁん! あ、あかちゃ、また、んひっ、あっ、おぉん……っ!」
「ええ♡ また、一緒に子育てしましょう、ねっ!」

 獣の速さで出入りする雄の肉棒がジュゼの胎内を蹂躙し、閉ざされた奥を何度も突き破ろうと硬い亀頭でめった突きにした。
 打突の音に混じってぐちゅぐちゅと粘った音が激しく響き、がぼっ、と。奥の泥濘にペニスがはまり込む音がして、ジュゼが衝撃に白目を剥いて絶叫する。

「あぎゃ……っ‼ んひっ♡ おっ♡ あっ、ひぃ……♡♡♡」

 赤ちゃんのお部屋となる場所にずるりと怒張を捻じ込まれて、ジュゼの身体ががくがくと痙攣し、垂れたままの花芯から透明な潮が勢いよく迸った。すっかり降伏していたところになおも突き込まれた結腸の肉輪は限界まで開かれて、懸命に閉じようとする傍からぐぽぐぽと出し入れをされて完全に屈服させられる。
 か弱い肉輪を内側から何度も抉じ開け、何段にもなっているカリの部分をこれでもかと扱かせる苛烈な攻めに、ジュゼは可憐な唇から濁った絶叫を何度も漏らしながら善がり狂った。

「あぁっ、ああんっ♡ イぐっ、イっぢゃ、あっ! あっあっあ~~~っ♡」

 グポっ、ぐぽっ、グボッ、ぼじゅっ、ズパン! と。壮絶な音を立てる本気の交尾に、雌としての愉悦を叩き込まれ続けるジュゼは、もうずっと気を遣り続けている。らめらめと、回らない舌で懸命にちっぽけな反抗をしてみせるが、それが本意でないのは一目見るだけで明らかだった。雌の悦びを教え込まれた下の口の蕩ける媚肉は、レーヴェが出て行こうとする度に必死に縋りつき、むしゃぶるような口づけを繰り返して懸命な歓待を続けている。
 絹のシーツに埋まって唾液を垂れ流す上の口でも、差し伸べられたレーヴェの指を懸命に舐めしゃぶって必死に媚を売る姿は愛らしく、深い場所に嵌まり込んだまま抜いてもらえないレーヴェのペニスを、さらに激しく昂らせた。

「あひっ♡ ひっ♡ ぎっ♡ ぎもちぃい……っ♡ ら、らめなとこっ、あっ♡ あちゅくてっ、しゅごいぃ~~~っ♡♡♡」

 遂に身も世もなく泣き叫び、自由にならない身体をびちびちと跳ね回らせながら、ジュゼが激し過ぎる絶頂に体を仰け反らせた。
 そんな愛らしい反応にも容赦なく、レーヴェは全身でその小柄な体に圧し掛かって抽挿を速める。レーヴェの逞しい体躯にすっぽりと覆われたジュゼが、断末魔のような絶叫を上げて手足をばたつかせた。

「らめぇ♡ やめっ、あっ、もっ! ゆるして、ゆぅして♡ いくの、ずっといっちゃう♡ あぁっ♡♡♡」

 きゅうきゅうと収縮する尻穴に抱き締められながら、しかしレーヴェのペニスは勢いを緩めることなくいっそう猛り狂って、幹をびっしりと覆うやわらかい鱗を逆立てて肉壁を何度もひっかきまわし、縋りつく肉ごと外にひきずり出さんばかりに責め立てた。絶頂に痙攣する膣をさらに重ねて穿たれながら、大きく感じやすそうに育った乳首を捏ね上げられて、歓喜に泣き叫ぶジュゼの絶叫が大きく響く。
 結合部では、レーヴェの逞しいペニスは完全にジュゼの肉に埋まっていて、ぴったりと隙間なく尻と股を合わされたジュゼの身体が跳ね回る。閉ざしていた結腸の肉輪はもう、完全に開いてしまっているのだろう。奥の奥まで長大な男根を飲みこむ肉壺にされながら、全身で善がり狂ってはしたなく尻を揺すり立てるジュゼを固く抱き締めるレーヴェの喉から、艶めいた呻き声が漏れた。

「あぁっ……もう我慢できませんっ♡ 私の精子、受け取ってくださいね…っ♡」
「あひ♡ はひ……っ♡ はぁん、あ、あん。にんしん、させて……っ♡♡」

 いやいやともがきながら、言葉も態度も従順にレーヴェを欲して尻を差し出すジュゼの愛らしさに、レーヴェも限界のようだ。突き上げが一層激しくなり、ジュゼもくねる尻を振りたくって、獣の嬌声を上げながら甘え媚びた。

「おんっ♡ おんっ♡ おんっ♡ おん~~~っ♡」
「ジュゼ、ジュゼっ♡ ああ、出ます……!」

 ぐぐっと根元まで長大な陰茎を挿入され、尻にぐりぐりと逞しい腰が押し付けられる。ジュゼを覆い隠すようにのし掛かってきた大きな体が、ほんの気紛れにも逃げられないようにとジュゼの身体をがっちりとホールドし、最奥に種付けするための体勢を万全に整えた。
 レーヴェが大きく背筋を震わせて――ああ、くる、と。期待だけでイってしまいそうな官能に身を任せるために、無意識に全ての力を抜いてされるがままに全身を明け渡したジュゼの胎内に勢いよく精が弾け、熱い粘液を大量に撒き散らかされた腹はたちまちの内に焼けついた。

「はぁ……っ♡」
「あっ‼ あ♡ あ~~~~‼♡♡♡」

 恍惚とした吐息を漏らして気持ち良さそうに射精を続けるレーヴェの吐息は甘く、幸福そうで。愛しい雄のそんな声を聴いてしまったジュゼの腹の奥が、きゅうんと切なく疼く。
 ちゅうちゅうと吸い付く甘えた肉壁と、最奥に精液を塗り込むように押し付けられる腰の僅かな動きに感じ入っていると、間もなくその動きが激しいものになり、種をつけられながらじゅこじゅこと粘膜を掻き回すその動きに涙混じりの喘ぎが漏れる。

「はぁ……♡ 私の精を搾りつくすようにしゃぶりついてきて……ジュゼ……♡」
「あぁっ♡ おっ♡ あっ、ああぅ~~~♡♡」

 きゅうきゅうと精液をねだってペニスにむしゃぶりつく、はしたない尻の様子を口にされて、ジュゼは真っ赤な顔をさらに赤くした。奥の奥に塗り込むように、知り尽くされてしまった弱い場所を的確に突き上げられて、イきっぱなしの身体はガクガクと痙攣し断続的に潮を噴く。
 中の気持ち良い場所に熱い精液を吹きかけられ、余すところなくごちゅごちゅと擦りあげられて、ジュゼの口からは聞くに耐えないひどい嬌声が次々と上がった。
 人間よりも熱く濃く、粘ついた精子はますます溢れてジュゼの腹を埋め尽くし、結腸の奥の奥まで届いて。気が狂うほどの快楽を叩き込む夢魔の精子が全身に染み渡る衝撃に、ジュゼの眼球が引っ繰り返った。

「ひっ♡ ひぃっ♡ ひぁ、あ~~~……ッ♡♡♡」

 打ち上げられた魚のように、ビクンビクンと激しく身体を跳ね上げて達したジュゼは、とうに限界を越えていた花芯から、一際激しく潮を吹き出した。
 全身が愉悦に犯され、脳がとろりと蕩けていく。身体のどこもかしこもが気持ちよかった。

「ジュゼ♡ 私の花嫁……♡」
「あうっ♡ う、ん……♡ レーヴェ……♡」

 官能に抱き締められながら、首を吸われて喜びに喘ぐ。
 ジュゼは愛しい相手と繋がり合う悦びに蕩けて形をなくした体が、注がれる愛にずぶずぶと沈み込んで捕らわれるのを感じながら。振り向かされた唇に重なる唇の感触を、うっとりと受け入れて瞳を閉じた。
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