【完結】夢魔の花嫁

月城砂雪

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第三章(出産編)

3-13#

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「ふふ、ね? あなたの可愛い性器に、こんなに淫らに歓迎されて、私がどれだけ昂っていることか……♡」
「あっ、ああっ♡ だめぇっ♡」

 剥き出しの性感に与えられる刺激は、快楽に弱くあるよう躾けられた花嫁の身にはたまらない。いやいやと叫んだその声は、口走った当人にすら偽りと解るほどの甘えた響きに満ちていて。可愛い嘘吐きを咎めるように仕掛けられた激しい口付けに、呼吸も奪われたジュゼの身体が盛りの花のように色付いた。
 声を発することも許されずに、まして力強い腰使いに追い詰められた身体が悶える様はひどく淫靡で。強烈な快楽を擦り込まれながら、美しい顔越しに視界に揺れるその光景に、ジュゼの股はますます濡れてしまう。はしたなくも可愛らしく腰を揺らして、あんあんと鼻に掛かったすすり泣きを漏らし続けるジュゼを抱き締めるレーヴェが軽く腰を動かすだけで、仰け反るほどの快楽に何度も絶頂を刻まれた。
 ガクガクと痙攣する身体を抑え込まれながら許しを請うも、レーヴェは微笑むばかりで、腰の動きを緩めてもくれない。ジュゼは悶え狂って泣き叫び、何度でも甘イキを繰り返して痴態をさらした。

「あっ♡ あーーー‼ はひっ! ひいぃん♡」
「ジュゼ。ふふ、目を逸らしてはダメですよ」

 瞳の焦点を飛ばすことすら許してもらえず、優しい指に頬を捕らえられる。ギラギラと輝く宝石のような瞳に映る己の姿のあまりに乱れた様に、羞恥が顔を出したのも束の間。股から腹部の淫紋に切っ先が当たるほど長大に育ったペニスを尻穴に擦り付けられて、ぞくぞくとした官能が背を這い上がった。

「可愛い方。もう一日だって、あなたを知らなかった頃には戻れない」

 ヒィヒィと泣き喘ぐジュゼを見下ろして、レーヴェはうっとりと瞳を蕩かして笑う。早く入れてとねだるように開閉する尻穴と、いやいやと慄くようにくねる細腰の両極の有り様は、レーヴェの目にあまりにも愛しかった。柔らかく蕩けた肉穴に灼熱を擦りつける度に、いやらしく悶える聞き分けのない腰を、ぐっと強く押さえ付けて固定する。
 美麗で繊細な造りの顔に、淫らとしか言えない欲情を浮かべながら。レーヴェはその、萎えることを知らない灼熱の肉槍を、一息に奥まで捻じ込んだ。

「おっ……~~~♡」

 胎内に入り込んだその熱に、完全に屈したジュゼは自ら足を開き、レーヴェの腰に絡ませる。大きく背を撓らせながら、激し過ぎる快楽の嵐に全身を揉み込まれてぐちゃぐちゃにされた。
 尻に深々と突き刺さった逞しい肉槍を引きずり出される度に、激しく擦り上げられる粘膜の全てが気持ちよく、腰を突き込まれる度に的確に急所を貫かれて嬌声が上がる。絶頂し続ける身体に容赦なく加えられる快楽に肌は薔薇色に上気し、吹き出た汗が愛液でぬるぬるの全身をなおも潤して寝台を湿らせた。

「いや、あ♡ あぁ、ああああ‼ だめ、また、いくのっ♡ いっちゃう! イッちゃう♡ っあぁあああ♡ あ♡ あああっ……~~~っ♡」

 一際大きな快楽の波が走り抜けて、一瞬惚けたジュゼの胸元に顔を埋めたレーヴェが、ちゅう、と。無防備な乳首に吸い付く。ジュゼを気持ちよくするためだけの愛撫を施された乳首はたちまちの内にいやらしい熱に充血し、その巧みな舌遣いに甘えるように勃起した。
 弱々しい、甘えたような啜り泣きを漏らして身をくねらせるジュゼの乳首を好きなように舐め転がしながら、もう片方は大きな掌で、膨れた乳輪の周囲の薄い肉ごと揉みしだく。時に意図的に、きゅう、と。乳首を挟んで揺さぶる指がもたらす甘美な痛みと、蕩けそうな舌遣いの両方に翻弄されて、ジュゼは自ら胸を突き出すようにしながら喘ぎ散らした。

(あああああああっ♡ おっぱい♡ おっぱいしゅごい♡)

 あまりに熱心に吸い付かれて、求められていると錯覚を起こした胸が、一度は止まったはずの乳をじわりと滲ませる。甘露に気付いたレーヴェはくすりと笑うと、溢れた乳を勿体ないとばかりに舐め上げた。
 潤沢な精気に満ちた乳に潤されて、灼熱の肉槍がますます硬く充血する。乳首を激しく吸いながら、滾ったペニスに尻を突き上げられ、ジュゼの唇から蕩け切った絶叫が上がった。
 肉が肉を打つ音色に、じゅぱじゅぱぐちゅぐちゅと淫らな水音が重なり、耳からも脳を揺さぶられる。

「ぁふ、あんっ♡ ひぅっ♡ はぁ、ああ、ああっ! あぉっ♡ ああぁん♡♡♡」

 脳内で快楽がスパークし、視界には満天の星が瞬いて、ジュゼの萎え切ったペニスから大量の潮が噴き出した。もはや言葉もなく、足腰をがくがくと痙攣させて仰け反るジュゼの瞳からは歓喜の涙が垂れ、乳はなおも淫らに溢れて寝台に滴り落ちる。
 乳首を執拗に吸われながら繰り返されるセックスは、雌の官能をこれ以上ないほどに煽り立てた。青い瞳は涙に潤み、とろりと幸福そうに夫を映してへにゃりと笑む。

「あ……♡ はぁ……♡ あ……あぁっ! う、うぐ、ぅっ♡」

 下肢の突き上げが激しさを増すと、ジュゼは獣のような声を上げて成す術なく揺すり上げられた。がっちりと捕らえられた身体は激しい突き上げにもずれることなく固定され、とびきり弱い奥の急所を何度も何度も執拗に突かれ、抉られ、すり潰される。ごちゅっ、ごちゅっ、ごぢゅっ、ばぢゅっ‼ と。重たい水音と共に胎の奥の急所を連続で殴打されて、ジュゼは髪を振り乱して喘いだ。

「あっあっあっあっああああっ♡ あおっ♡ おおっ♡ イクっ……イ、イグぅっ‼ あぁ~~♡♡♡」

 深い絶頂に痙攣する身体を抱き留められて、なおも執拗に奥を突かれながら、溢れ出た乳ごとじゅうじゅうと乳首を吸われて絶叫がこぼれる。求められる幸福に自ら胸を突き出しだながら、高まり続ける快楽に耐え切れずに捩った腰を力強い腕に捕らえられ、逃がさないとばかりに急所にペニスをぐりぐりと押し付けられた。

「ぁひっ⁉ やっ♡ まって、まってぇ、ひあぁっ♡」

 ジュゼがまだ息を切らしているのもそのままに、レーヴェはすぐに激しい律動を再開してしまう。呼吸が整わないままに責め立てられるせいで、止められない喘ぎ声が不格好に裏返った。

「だめっ、だめ♡ とま、とまんなくなっちゃ……♡」

 びくびくっ、と。全身が大きく痙攣して、籠った熱を少しでも逃がそうともがく。脳に快楽を叩きつけられて、膨れ上がった官能が破裂しそうになったその瞬間、レーヴェはおもむろに腰の動きを緩めてしまった。

「~~~っ♡ ん、んん……っ♡」

 上り切れないままに留められてしまった快楽が腰にわだかまり、官能に麻痺した足がピンと伸ばされたまま震えている。絶頂寸前の痙攣が続く身体を抱き起こされて、ずぷずぷと自重で肉膣の奥を割り開かれる感覚を、じっくりと味わわされた。
 その形まではっきりと感じるほど、ジュゼの肉膣にぴったりと嵌まり込んでいた男根が、更なる膨張を始める。これまでも、彼の最大を受け止めていたと信じてやまなかったジュゼの脳が混乱に打ちのめされて、瞳がぐるりと裏返った。

(アァッ! あっ! あっ♡ おっきっ、大きい♡ ま、まだ、おっきく……‼)

 流石に狭いのだろう、力強い吐息を漏らしながら、自重だけでは入り切らずに止まってしまうジュゼの身体を突き上げて、更なる奥へと熱いペニスが浸食していく。本来であれば入るはずのない太さも、深々と食い込んだ中で膨らまれたのではひとたまりもなかった。壮絶な感覚に上げたはずの悲鳴は、甘い快楽に上擦って、誰にでもそうと解ってしまうほどに発情していた。
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