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第三章(出産編)
3-7※(出産回)
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「ひ、う、うぅ……! あっ♡ いや♡ やぁっ……‼ あっ、あぁっ♡」
痛いだけなら、苦しいだけなら、我慢をすればよかったのに。気持ちいいことは我慢できないジュゼの瞳から、際限なく涙が溢れ出る。
愛しい相手の赤ちゃんを産む、こんな大切な時に――みっともないほど乱れ善がってしまったら、どうしよう。ジュゼは上がり続ける体温を生々しく感じながら、羞恥と不安に脳を焼き焦がした。
こんな状況なのにじわじわとせり上がる疼きと、内側から広がる穴を炙る快楽の熱。蕩けた尻穴を器用な指に責められて、嫌でもいやらしい声がこぼれてしまう。
「あ、ァ、ぁあっ♡ やっ、だめ、見ちゃ……やぁ♡ きらわれ、ちゃう、からぁ……!」
「ああ、ジュゼ。そんなに悲しいことを、どうして? 私はいつも、どんなあなたも、愛していますよ」
必死で耐える姿が愛おしくて、レーヴェはジュゼの頬に優しく口付けた。苦しいのに、満たされたように感じて、こんなときだというのに多幸感が溢れたジュゼの瞳が蕩ける。
未知の感覚への戸惑いから、腕が動かないことを理解しながら、無意識に縋り付こうとしてしまう。抱き着くことのできない寂しさに、たすけて、と。甘えた声で囁けば、レーヴェは優しく涙を舌で舐め取り、口付け、その熱い唇を喉から胸元へと滑らせた。
「あぅっ! あっ、あぁっ♡ な、なめ……ひぃんっ♡ ひゃ、あぁっ♡」
予行練習のようにちゅうちゅうと乳首を吸われて、お腹の奥がきゅんと疼く。ぬめぬめとした唾液を纏った舌に転がされる乳首から、蕩けるような快楽が身体中を這い回って、ジュゼはひんひんと高い声ですすり泣いた。
寄り添い、口付け、頭を撫でて。とろとろと優しい声を耳に囁きながら、レーヴェはジュゼをいたわり、精一杯に慰める。内臓を揉まれるような奇妙な蠕動に苛まれながらも、それが全て淫らな刺激に変換されるジュゼは、その優しい声に必死に縋りながら気力を保った。
「う、ぅ、うっ……」
「いい子ですね。頑張ってくださいね」
苦しいお腹をさすられ優しい言葉をかけられる。こんな異常な状況なのに、レーヴェの温もりに触れたジュゼは、愛しさと情けなさにぽろぽろと涙が流れた。
こんなに優しくしてもらっているのに、上手く産んであげることができない。お腹の奥で、外に出たいと蠢く子をどうしてあげたらいいのか解らないまま、内臓を捏ねられて脂汗が滲む。しっとりと濡れたジュゼの額を指で拭うと、レーヴェは尻穴を開いていた指を抜いて身体を被せてきた。
「赤ちゃんが通りやすいように、少し広げましょうか」
「ふぁっ、あっ……――あ、あぁっ⁉ あっ! がっ! ふぐぅ♡ おっ、おっおっ♡」
さっきまでの、柔らかくねっとりとした愛撫ではない。もっと固くてもっと太い肉杭に、尻穴の襞がみっちりと拡げられ、奥まで串刺しにされている。熱く濡れ滾り、ゴツゴツと固い血管を浮き上がらせた雄の器官に犯されているのだと、それに征服されて歓喜する肉壁が頭よりも早く理解した。
レーヴェはそのまま腹の中を広げるように腰を回し、みっちりと嵌まり込んだペニスをぐりぐりと旋回させて、中の急所を余すことなく押し潰しながら膣を丹念に拡張していく。繊細な粘膜を執拗にこそがれて、喘いだ口から突き出た舌に喰らいつかれて唾液を啜られた。
夢魔の唇に吸われてぬめぬめと敏感になった乳首は、両手を使っていやらしく捏ね繰り回される。柔らかな拘束に縛られたまま、あらゆる性感帯を責められて、ジュゼの身体が魚のように跳ねた。
「あっ、あう、うぅっ‼ ふうっ……♡」
余すことなく粘膜を掻き混ぜた太いペニスが、浅い場所の弱点を強く抉りながら引き抜かれ、尻穴の縁が内側から捲られる。快楽にきゅんきゅんと蠕動する膣の震えを辿るように、胎の奥からずるりと熱い塊が這い出した。
「あ、ぁ、あ……っ‼」
未知の感覚に、悲鳴になり損ねた呻きを漏らすジュゼの体がぶるぶると震えて、涙がこぼれる。恐怖とも歓喜とも異なる色を乗せた涙が、汗に湿った髪に吸い込まれて消えた。
ずるずると降下した塊が、大きく広げられた肉膣を内側から再び押し広げていく。ぽかりと開いてその時を待つ熟れた穴から、とろとろと粘液が垂れ落ちた。
「ふあ、ぅ……おしり、こわれ、ちゃ……」
「大丈夫ですよ。私たちの子はいい子ですからね」
大事なあなたに、酷いことなんてしませんよ、と。宥めるように耳や頬にキスをされて、ぞくぞくとした官能が背を駆け上がって足が跳ね上がる。
ぐうっと圧迫されるような衝撃に腹を押されて、ジュゼの身体が仰け反った。苦痛が増すほどに、それを塗り潰すように高まる快楽に苛まれて、額が汗にびっしょりと濡れる。腰が勝手にへこへこと揺れ、苦しそうな呼吸を漏らしながら、ジュゼはぐっと下腹に力を込めた。
熱い塊が、内壁をこすり、肉の盛り上がった穴の縁を刺激しながら、体外に押し出される。
「あ、あぁぁあっ……!」
ぼろっと大粒の涙が溢れ、汗に湿った枕にしみ込んだ。ぶしゃ、と。聞くに恥じ入る音を立てて、粘液が熱い塊ごと、大量に外に吹き出す音がする。
ジュゼはじくじくと痛む下半身をどこか他人事のように思いながら、無意識に止めていた呼吸を解放して荒い息を吐いた。熱に浮かされた頭に酸素が巡り、視界に金色の星を散らす。赤ちゃんとは、真っ先に泣くものではなかっただろうかという不安が微かに胸に貼りついていたが、とても頭を持ち上げることは出来なかった。
「ふふ。……お疲れ様でした、ジュゼ」
愛を満たした指先に、優しく汗と涙を拭われて、じわりと温かい気持ちが込み上げる。
大好きですよ、と。落とされた口付けを享受しながら、ジュゼは重たい疲労に意識を遠退かせた。
痛いだけなら、苦しいだけなら、我慢をすればよかったのに。気持ちいいことは我慢できないジュゼの瞳から、際限なく涙が溢れ出る。
愛しい相手の赤ちゃんを産む、こんな大切な時に――みっともないほど乱れ善がってしまったら、どうしよう。ジュゼは上がり続ける体温を生々しく感じながら、羞恥と不安に脳を焼き焦がした。
こんな状況なのにじわじわとせり上がる疼きと、内側から広がる穴を炙る快楽の熱。蕩けた尻穴を器用な指に責められて、嫌でもいやらしい声がこぼれてしまう。
「あ、ァ、ぁあっ♡ やっ、だめ、見ちゃ……やぁ♡ きらわれ、ちゃう、からぁ……!」
「ああ、ジュゼ。そんなに悲しいことを、どうして? 私はいつも、どんなあなたも、愛していますよ」
必死で耐える姿が愛おしくて、レーヴェはジュゼの頬に優しく口付けた。苦しいのに、満たされたように感じて、こんなときだというのに多幸感が溢れたジュゼの瞳が蕩ける。
未知の感覚への戸惑いから、腕が動かないことを理解しながら、無意識に縋り付こうとしてしまう。抱き着くことのできない寂しさに、たすけて、と。甘えた声で囁けば、レーヴェは優しく涙を舌で舐め取り、口付け、その熱い唇を喉から胸元へと滑らせた。
「あぅっ! あっ、あぁっ♡ な、なめ……ひぃんっ♡ ひゃ、あぁっ♡」
予行練習のようにちゅうちゅうと乳首を吸われて、お腹の奥がきゅんと疼く。ぬめぬめとした唾液を纏った舌に転がされる乳首から、蕩けるような快楽が身体中を這い回って、ジュゼはひんひんと高い声ですすり泣いた。
寄り添い、口付け、頭を撫でて。とろとろと優しい声を耳に囁きながら、レーヴェはジュゼをいたわり、精一杯に慰める。内臓を揉まれるような奇妙な蠕動に苛まれながらも、それが全て淫らな刺激に変換されるジュゼは、その優しい声に必死に縋りながら気力を保った。
「う、ぅ、うっ……」
「いい子ですね。頑張ってくださいね」
苦しいお腹をさすられ優しい言葉をかけられる。こんな異常な状況なのに、レーヴェの温もりに触れたジュゼは、愛しさと情けなさにぽろぽろと涙が流れた。
こんなに優しくしてもらっているのに、上手く産んであげることができない。お腹の奥で、外に出たいと蠢く子をどうしてあげたらいいのか解らないまま、内臓を捏ねられて脂汗が滲む。しっとりと濡れたジュゼの額を指で拭うと、レーヴェは尻穴を開いていた指を抜いて身体を被せてきた。
「赤ちゃんが通りやすいように、少し広げましょうか」
「ふぁっ、あっ……――あ、あぁっ⁉ あっ! がっ! ふぐぅ♡ おっ、おっおっ♡」
さっきまでの、柔らかくねっとりとした愛撫ではない。もっと固くてもっと太い肉杭に、尻穴の襞がみっちりと拡げられ、奥まで串刺しにされている。熱く濡れ滾り、ゴツゴツと固い血管を浮き上がらせた雄の器官に犯されているのだと、それに征服されて歓喜する肉壁が頭よりも早く理解した。
レーヴェはそのまま腹の中を広げるように腰を回し、みっちりと嵌まり込んだペニスをぐりぐりと旋回させて、中の急所を余すことなく押し潰しながら膣を丹念に拡張していく。繊細な粘膜を執拗にこそがれて、喘いだ口から突き出た舌に喰らいつかれて唾液を啜られた。
夢魔の唇に吸われてぬめぬめと敏感になった乳首は、両手を使っていやらしく捏ね繰り回される。柔らかな拘束に縛られたまま、あらゆる性感帯を責められて、ジュゼの身体が魚のように跳ねた。
「あっ、あう、うぅっ‼ ふうっ……♡」
余すことなく粘膜を掻き混ぜた太いペニスが、浅い場所の弱点を強く抉りながら引き抜かれ、尻穴の縁が内側から捲られる。快楽にきゅんきゅんと蠕動する膣の震えを辿るように、胎の奥からずるりと熱い塊が這い出した。
「あ、ぁ、あ……っ‼」
未知の感覚に、悲鳴になり損ねた呻きを漏らすジュゼの体がぶるぶると震えて、涙がこぼれる。恐怖とも歓喜とも異なる色を乗せた涙が、汗に湿った髪に吸い込まれて消えた。
ずるずると降下した塊が、大きく広げられた肉膣を内側から再び押し広げていく。ぽかりと開いてその時を待つ熟れた穴から、とろとろと粘液が垂れ落ちた。
「ふあ、ぅ……おしり、こわれ、ちゃ……」
「大丈夫ですよ。私たちの子はいい子ですからね」
大事なあなたに、酷いことなんてしませんよ、と。宥めるように耳や頬にキスをされて、ぞくぞくとした官能が背を駆け上がって足が跳ね上がる。
ぐうっと圧迫されるような衝撃に腹を押されて、ジュゼの身体が仰け反った。苦痛が増すほどに、それを塗り潰すように高まる快楽に苛まれて、額が汗にびっしょりと濡れる。腰が勝手にへこへこと揺れ、苦しそうな呼吸を漏らしながら、ジュゼはぐっと下腹に力を込めた。
熱い塊が、内壁をこすり、肉の盛り上がった穴の縁を刺激しながら、体外に押し出される。
「あ、あぁぁあっ……!」
ぼろっと大粒の涙が溢れ、汗に湿った枕にしみ込んだ。ぶしゃ、と。聞くに恥じ入る音を立てて、粘液が熱い塊ごと、大量に外に吹き出す音がする。
ジュゼはじくじくと痛む下半身をどこか他人事のように思いながら、無意識に止めていた呼吸を解放して荒い息を吐いた。熱に浮かされた頭に酸素が巡り、視界に金色の星を散らす。赤ちゃんとは、真っ先に泣くものではなかっただろうかという不安が微かに胸に貼りついていたが、とても頭を持ち上げることは出来なかった。
「ふふ。……お疲れ様でした、ジュゼ」
愛を満たした指先に、優しく汗と涙を拭われて、じわりと温かい気持ちが込み上げる。
大好きですよ、と。落とされた口付けを享受しながら、ジュゼは重たい疲労に意識を遠退かせた。
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