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第三章(出産編)
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ジュゼの知る、桶のような風呂とはあまりに異なるその湯殿は、洗い場よりも僅かに高い縁を越えた先を、丸ごと深くくり抜いたかのような造りになっていた。入り口は幅広の階段状になっていて、奥に行くほど水深も深くなる。中ほどで足を止めたレーヴェはその場に優雅に腰を下ろしてジュゼの身体を湯につけ込み、横抱きから向かい合わせになるように体勢を変えて抱え直した。
「ん……」
ジュゼには深すぎる浴槽は、ともすれば簡単に溺れてしまいそうで怖くなる。レーヴェの腿を膝で跨ぎ、脱力した身体をぴたりと寄り添わせて体重を支えてもらって安定すると、当たり前のように口付けを落とされた。
身じろぐ度にちゃぷちゃぷと音のする湯面を揺らしながら、絡み合う舌と舌がより淫らな水音を立てる。息継ぎの度に、湿気と熱気をたっぷりと含んだ湯気が肺に入り込み、一向に冷めやらない身体の熱をますます高めていった。
ジュゼの背をまさぐっていた指が下肢に伸び、雄を受け入れ過ぎて緩んだ尻穴を割り開く。ぐちゅりとぬかるむ音を立てて侵入した指を、少し折り曲げながら奥へと動かされると、指の隙間からは熱いお湯が胎内に流れ込んだ。
熱い、と。喘ぐ暇もなく、あっという間に根元まで入り込んだ指が大きく動き出す。
「あっ……やっ、ああ、あぁ! あっ、ゆび、ゆびダメっ♡ なんで、そこ」
くちゅくちゅ、と、いやらしい音を立てて。入り込んだ指の腹が膨れ上がったしこりを先ほどよりも強く押し潰す。湯の心地よさに弛緩しかけていた身体にもたらされた強い刺激にひんひんと泣き喚き、レーヴェの背に両手で縋りながら腰を揺らせば、くすくすとからかうように笑ったレーヴェが強い力で尻を抑え込んだ。
「だめですよ、大人しくしていてください」
落ちてしまうでしょう? と。殊更に優しい声で囁かれて、ハッとする。慌てて股にきゅっと力を入れながら、湿った背中に手を回してしがみ付いた。それで全身の安定自体は改善したが、ますます従順に尻を差し出す格好になってしまう。
「だ、だって……あっ、だめ♡ あぅ、しゅごい、から、めぇっ」
「ふふ。熱いのも、イイでしょう?」
快楽にぴくぴくと跳ね回る体を擦り付けて、だめだめと頭を打ち振るジュゼをすっぽりと抱え込んで、レーヴェは挿し入れた指を中で大きく開いた。
拡げられたそこから、勢いよく湯が入り込んでくる感触に悲鳴を上げる。一際敏感に爛れた粘膜に熱い湯が触れ、性感帯を直接強引に充血させられる官能に、抑え込まれた腰がかくかくと震えた。
「ひいぃん♡ や、や、お湯っ、入ってきてっ♡ あつい、あついよぉっ」
こんなに尻を掻き回されても、お風呂の前にたっぷりと注がれたはずの精液はすっかり体に吸収されていて、一滴も垂れ出てこない。毎日お腹いっぱいに注がれる精は、胎の子と分け合ってもなお余りあるほどで。ジュゼは今まで生きてきた中で一番、飢えとは遠い日々を過ごしていた。
確かに満たされた充足感はあっても――まだ、もっと、と。言ってしまいそうなはしたない唇をレーヴェの胸元に押し付けて耐えようとしても、愛しい雄の肌に触れているだけで、身体はどんどん発情してしまう。
はふはふと興奮し切った息を吐き出して喘ぐ間にも、ジュゼを追い詰めるような指の動きは止まらない。熱く蕩けた性感帯を、トントン、と。しなやかな指先に叩かれて、ジュゼは喉を仰け反らせた。
「あっ、やだ♡ だめ、だめなとこ、あたってっ♡ だめ、だめぇ!」
たまらなくなって、ぎゅっとレーヴェの首筋にしがみつき、鎖骨にちゅうちゅうと吸い付いて甘える。肌を真っ赤に染めながら、大きな絶頂を耐えてガクガクと震え、蕩けた青い瞳を涙に濡らすジュゼの耳を甘噛みすると、レーヴェは優しい声でジュゼの狂乱を宥めた。
「大丈夫ですよ。とっても気持ちよくなるだけですからね」
怖がらなくていいんですよ、と。甘やかすような声に煽られて、全身を焼き焦がす熱がさらに一段階高まる。
もう何度も、甘くイってしまってはいるのだろう。湯気とは別の要因で、白く霞む視界にチカチカと瞬く光を見つめながら、ジュゼは開いた股の間に感じる灼熱に、自らのペニスを擦り付けて官能にすすり泣いた。
「あっ、うぅ♡ ちが、ちがうの……あっああ、あっ、おっ……おちんちん……! いれてぇっ!」
だって、指より太くて、固くて、お湯よりも熱いものを、ジュゼの身体はもう知ってしまっているのだ。
こんなにされて、我慢なんてできない。強引なくらいの強さで肉を割られて、火傷しそうなほど熱く逞しいそれでお腹の中をめちゃめちゃにして欲しい。精液が欲しいと、浅ましく縋る肉壁をドロドロに汚して欲しい。上の口と下の口を同時に掻き混ぜられて、ぐちゅぐちゅと響くいやらしい水音に頭を犯されたい。
淫らな妄想と興奮で一杯になってしまったジュゼは、もはや治まりのつかない身体を震わせて、濡れた瞳からぼろぼろ涙を流して懇願した。
「れ、レーヴェの♡ レーヴェので、イきたいよぉ……そ、そうじゃなきゃ、や……ああっ⁉ あ、ああっ♡♡」
お尻の中の急所と同時に、真っ赤に膨れた胸の尖りを転がされて、高い声を上げたジュゼが仰け反る。腿から力が抜けて、自力では持ち上げていられなくなった尻を持ち上げて、レーヴェがざばりと湯を散らしながら立ち上がった。
そのままざぶざぶと湯殿から上がるレーヴェの薔薇色の瞳に、炎のような欲情が揺らめいているのを見つけて、ジュゼの胸が歓喜とおののきに甘く震える。一段目の浅い場所に下ろされ、石造りの広い縁に上体を押し倒されて、ひやりとした冷たさと固さに身を竦めたのも束の間。脚をがばりと大きく広げられ、浮力が働いていることが信じられないほどずしりとした重みを感じるペニスを尻の谷間に擦り付けられて、快楽への期待に塗り潰されたジュゼの呼吸が上擦った。
「ん……」
ジュゼには深すぎる浴槽は、ともすれば簡単に溺れてしまいそうで怖くなる。レーヴェの腿を膝で跨ぎ、脱力した身体をぴたりと寄り添わせて体重を支えてもらって安定すると、当たり前のように口付けを落とされた。
身じろぐ度にちゃぷちゃぷと音のする湯面を揺らしながら、絡み合う舌と舌がより淫らな水音を立てる。息継ぎの度に、湿気と熱気をたっぷりと含んだ湯気が肺に入り込み、一向に冷めやらない身体の熱をますます高めていった。
ジュゼの背をまさぐっていた指が下肢に伸び、雄を受け入れ過ぎて緩んだ尻穴を割り開く。ぐちゅりとぬかるむ音を立てて侵入した指を、少し折り曲げながら奥へと動かされると、指の隙間からは熱いお湯が胎内に流れ込んだ。
熱い、と。喘ぐ暇もなく、あっという間に根元まで入り込んだ指が大きく動き出す。
「あっ……やっ、ああ、あぁ! あっ、ゆび、ゆびダメっ♡ なんで、そこ」
くちゅくちゅ、と、いやらしい音を立てて。入り込んだ指の腹が膨れ上がったしこりを先ほどよりも強く押し潰す。湯の心地よさに弛緩しかけていた身体にもたらされた強い刺激にひんひんと泣き喚き、レーヴェの背に両手で縋りながら腰を揺らせば、くすくすとからかうように笑ったレーヴェが強い力で尻を抑え込んだ。
「だめですよ、大人しくしていてください」
落ちてしまうでしょう? と。殊更に優しい声で囁かれて、ハッとする。慌てて股にきゅっと力を入れながら、湿った背中に手を回してしがみ付いた。それで全身の安定自体は改善したが、ますます従順に尻を差し出す格好になってしまう。
「だ、だって……あっ、だめ♡ あぅ、しゅごい、から、めぇっ」
「ふふ。熱いのも、イイでしょう?」
快楽にぴくぴくと跳ね回る体を擦り付けて、だめだめと頭を打ち振るジュゼをすっぽりと抱え込んで、レーヴェは挿し入れた指を中で大きく開いた。
拡げられたそこから、勢いよく湯が入り込んでくる感触に悲鳴を上げる。一際敏感に爛れた粘膜に熱い湯が触れ、性感帯を直接強引に充血させられる官能に、抑え込まれた腰がかくかくと震えた。
「ひいぃん♡ や、や、お湯っ、入ってきてっ♡ あつい、あついよぉっ」
こんなに尻を掻き回されても、お風呂の前にたっぷりと注がれたはずの精液はすっかり体に吸収されていて、一滴も垂れ出てこない。毎日お腹いっぱいに注がれる精は、胎の子と分け合ってもなお余りあるほどで。ジュゼは今まで生きてきた中で一番、飢えとは遠い日々を過ごしていた。
確かに満たされた充足感はあっても――まだ、もっと、と。言ってしまいそうなはしたない唇をレーヴェの胸元に押し付けて耐えようとしても、愛しい雄の肌に触れているだけで、身体はどんどん発情してしまう。
はふはふと興奮し切った息を吐き出して喘ぐ間にも、ジュゼを追い詰めるような指の動きは止まらない。熱く蕩けた性感帯を、トントン、と。しなやかな指先に叩かれて、ジュゼは喉を仰け反らせた。
「あっ、やだ♡ だめ、だめなとこ、あたってっ♡ だめ、だめぇ!」
たまらなくなって、ぎゅっとレーヴェの首筋にしがみつき、鎖骨にちゅうちゅうと吸い付いて甘える。肌を真っ赤に染めながら、大きな絶頂を耐えてガクガクと震え、蕩けた青い瞳を涙に濡らすジュゼの耳を甘噛みすると、レーヴェは優しい声でジュゼの狂乱を宥めた。
「大丈夫ですよ。とっても気持ちよくなるだけですからね」
怖がらなくていいんですよ、と。甘やかすような声に煽られて、全身を焼き焦がす熱がさらに一段階高まる。
もう何度も、甘くイってしまってはいるのだろう。湯気とは別の要因で、白く霞む視界にチカチカと瞬く光を見つめながら、ジュゼは開いた股の間に感じる灼熱に、自らのペニスを擦り付けて官能にすすり泣いた。
「あっ、うぅ♡ ちが、ちがうの……あっああ、あっ、おっ……おちんちん……! いれてぇっ!」
だって、指より太くて、固くて、お湯よりも熱いものを、ジュゼの身体はもう知ってしまっているのだ。
こんなにされて、我慢なんてできない。強引なくらいの強さで肉を割られて、火傷しそうなほど熱く逞しいそれでお腹の中をめちゃめちゃにして欲しい。精液が欲しいと、浅ましく縋る肉壁をドロドロに汚して欲しい。上の口と下の口を同時に掻き混ぜられて、ぐちゅぐちゅと響くいやらしい水音に頭を犯されたい。
淫らな妄想と興奮で一杯になってしまったジュゼは、もはや治まりのつかない身体を震わせて、濡れた瞳からぼろぼろ涙を流して懇願した。
「れ、レーヴェの♡ レーヴェので、イきたいよぉ……そ、そうじゃなきゃ、や……ああっ⁉ あ、ああっ♡♡」
お尻の中の急所と同時に、真っ赤に膨れた胸の尖りを転がされて、高い声を上げたジュゼが仰け反る。腿から力が抜けて、自力では持ち上げていられなくなった尻を持ち上げて、レーヴェがざばりと湯を散らしながら立ち上がった。
そのままざぶざぶと湯殿から上がるレーヴェの薔薇色の瞳に、炎のような欲情が揺らめいているのを見つけて、ジュゼの胸が歓喜とおののきに甘く震える。一段目の浅い場所に下ろされ、石造りの広い縁に上体を押し倒されて、ひやりとした冷たさと固さに身を竦めたのも束の間。脚をがばりと大きく広げられ、浮力が働いていることが信じられないほどずしりとした重みを感じるペニスを尻の谷間に擦り付けられて、快楽への期待に塗り潰されたジュゼの呼吸が上擦った。
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