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第二章(受胎編)
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長い時間が経った。数刻、それとも幾日かを跨いでしまったのかも分からない。ふつりふつりと途絶える意識が、眠りなのか失神なのかも区別できないほどに理性を溶かされながら、ジュゼは妖魔の身体の下で喘いでいた。
意識が途絶えている間も、身体はずっと気持ちがいい。快楽に次ぐ快楽に押し流されたジュゼは、正常位で四度目の激しい突き上げを尻穴に受け入れて悶え狂った。妖魔の美しくも強靭な肉体に嬲られた身体は、淫らな雌猫のようにしなやかに撓んで、激しい突き上げを悦びに換えていく。
回数、は。あくまで、どろりと粘つく熱い精液を、胎に注がれた回数だ。ジュゼはもう、とうに自分が何度イったのか、数えることをやめていた。熱く激しい一突きの度に、あひんあひんと甘く泣き叫んで尻をくねらせる自分の身体がどうなってしまったのか、もはやジュゼにも解らない。
「あっ、ああ、ああぁん……! あひっ、んひっ♡ イクっ‼ イクイク、いっ……~~~♡♡♡」
股関節はだらしなく大股に開かれたまま絶えず微細な痙攣を起こしていて、いつになったら閉じられるのかももう解らない。手指がまるで心から通じ合った恋人同士のように絡み、口は嬌声を上げる時以外は口付けに塞がれている。浅い場所からの快楽と深い場所からの絶頂が交互に絶えず押し寄せ、跳ね回る腿を抑え付けてさらに突き上げてくる雄の身体の逞しさに、幼い肢体はもうすっかり屈服していた。
逃げるという選択肢を、もはや思い付きもしないジュゼの脳内はすでに九割九分、一方的に与えられ続けるこの快楽を貪る歓びに染まっている。
「あ、や、やらぁ♡ も、らめ……あっ! はひっ♡ いいよぉ……っ♡」
既に三回、種を叩きつけられた下腹が熱く、雄膣は余すことなくべっとりと精液を纏ってみっともなく甘え泣いていた。快楽に跳ねる身体を逞しい巨躯に抑え込まれ、うっとりと笑う美貌の妖魔の為すがままに貪られる。どう足掻いてもこの快楽から逃れられないのだということを、徹底的に身体に叩き込まれていく。
四回目の精液が注がれ、五回目も注がれただろうか。ずる、と男のものが抜かれる甘痒い感覚に、半ば飛んでいた意識を呼び戻される。子を孕む場所と教え込まれた奥は耕され切ってぐずぐずに蕩け、顔は汗と涎と涙にまみれ、二度と知らなかった頃には戻れない淫欲に曇っていた。
呼吸は浅く、雄に愛される悦びを教え込まれた全身は薔薇色に火照ったまま熱が引かない。腰から爪先までの痙攣が止まないことにすら、ジュゼは自分で気付くことができなかった。
すっかり可愛く仕上がりつつある花嫁の様子に、妖魔が赤い瞳をとろりと微笑ませる。
「ふふ。ふっくらしたお腹になりましたね」
幼い頃から一度だっていっぱいになったことのない薄い腹は、今の今まで外に零すことも許されなかった妖魔の子種に緩く膨れていた。――この可愛い雌は、己の伴侶。この薄い腹が破裂してしまいそうなほどに、己の種でいっぱいにしていい存在なのだと思えば、独占欲の強い妖魔の心も愛に満ちた。
夢魔は本質的に、情深く穏やかな気質の悪魔だ。食料には特筆すべき感情はないが、花嫁には優しい。びくびく震えている小さな体をそっと抱き起こすと、片手でその尻を割り開きながら、自らのペニスの上に丁寧に座らせた。ぷちゅ、ちゅう、と。聞くに堪えない水音を漏らして甘える花嫁の尻穴はか弱く蕩けて花婿のペニスをすんなりと受け入れ、当然のように奥へと迎え入れる。
あっ、と。蕩けた瞳から官能の涙を零してジュゼは悶えたが、足腰にもう力が入らない以上、重力の導きの通りにそれを飲み込むしか道はない。体面座位で串刺しにされたジュゼは倒れそうなほどに背を仰け反らせ、ずん、と。具合を確かめるように付き込まれた一撃だけで絶頂して爪先を震わせた。
「可愛いジュゼ。いい子ですね。さあ、このまま腰を揺らしてみてください」
「あっ♡ あふ、あん♡ や……恥ずかし……」
「恥ずかしがらないで。さ、脚ももっと強く絡めて」
自分から動くように促すその声に応えるように、恐る恐る、繋がったままで腰を振れば。途端に蕩けるような快楽が溢れて堪らない気持ちになる。脚を開けば開くほど、奥のいいところにペニスを感じて、ジュゼは尻を押し付けながら夢中で腰を振った。
「ああっ、あっ♡ あっ♡ あうぅ……‼」
「ふふ、気持ちいいですか? 可愛いですね、ジュゼ。」
耳に濡れた口付けを繰り返しながら、優しく名前を囁かれる。それだけのことがあまりにも気持ちが良くて、もっと繰り返し呼んで欲しくて。広い胸に凭れ掛かるように身をすり寄せれば、ますます胸がきゅんとときめいて吐息が上擦った。
喘ぐ声から、触れる肌から。恐怖や拒絶の感情が抜け落ちていることに気付いた妖魔が、幸福そうに優しく微笑む。耳に吐息ごと声を吹き込むだけで感じ入る可愛い花嫁のために、小さな耳に唇をぴたりとくっつけて、妖魔は甘い提案をジュゼの耳に囁いた。
「ね、私の名前も呼んでください。レーヴェ、と」
そうしたら、もっと気持ちよくなれますからね、と。発情した夢魔の囁きは、それだけで強い魅惑の魔法だった。触れ合った粘膜から際限なく注ぎ込まれる快楽に蕩けながら、ジュゼはたっぷりの涙に潤んだ青い瞳で妖魔を見上げる。
宝石のように美しい魅惑の瞳が、ジュゼだけを映して熱い炎を灯していることを確認して。きゅう、と。縋り付く力を強くしたジュゼは、震える唇を差し出して妖魔の名を呼んだ。
「レー、ヴェ……――あっ、……♡」
その名を口にした途端、身体中を優しい官能に包まれて、内股ががくがくと痙攣を起こす。きゅうん、と。切なく胎が収縮して、多幸感が身体中を支配した。
「ふふ、ジュゼ」
「んっ、んっ……レーヴェ……♡」
きゅう、きゅう、と。身体の内側が、男に甘えて縋り付く。みっちりと隙間なく満たされたその場所が羨ましくて、暖かな肌に触れていたくなったジュゼは、気持ちのいい痙攣が止まらない身体をおずおずと控えめに摺り寄せた。
逞しい胸元に頬をつければ、甘い香りが痺れるような快感と共に脳に突き抜ける。だめ、と。理性がかける制止を振り切って、激しい情動にたまらなくなったジュゼは、か細い両手を妖魔の背に回して縋り付いた。
長らく抱き締められたことのない身体は、抱き締めることにも不器用で。指先に触れた肌の感触に慄いて、すぐに手を離してしまいそうになったのも束の間。花嫁の両手の感触に昂ったレーヴェに強く抱き返されて、寂しい心が歓喜に蕩ける。
(嬉しい、嬉しい……♡)
とろとろにされた上で焦らされた身体はもう限界で、激しい突き上げをねだってしまうことを止められない。もどかしく股を震わせながら、うごいて、と。羞恥にかすれた声で小さく囁けば、素直な様に微笑んだ妖魔の口付けに小さな口を塞がれ、間髪を入れずに激しく突き上げられた。
意識が途絶えている間も、身体はずっと気持ちがいい。快楽に次ぐ快楽に押し流されたジュゼは、正常位で四度目の激しい突き上げを尻穴に受け入れて悶え狂った。妖魔の美しくも強靭な肉体に嬲られた身体は、淫らな雌猫のようにしなやかに撓んで、激しい突き上げを悦びに換えていく。
回数、は。あくまで、どろりと粘つく熱い精液を、胎に注がれた回数だ。ジュゼはもう、とうに自分が何度イったのか、数えることをやめていた。熱く激しい一突きの度に、あひんあひんと甘く泣き叫んで尻をくねらせる自分の身体がどうなってしまったのか、もはやジュゼにも解らない。
「あっ、ああ、ああぁん……! あひっ、んひっ♡ イクっ‼ イクイク、いっ……~~~♡♡♡」
股関節はだらしなく大股に開かれたまま絶えず微細な痙攣を起こしていて、いつになったら閉じられるのかももう解らない。手指がまるで心から通じ合った恋人同士のように絡み、口は嬌声を上げる時以外は口付けに塞がれている。浅い場所からの快楽と深い場所からの絶頂が交互に絶えず押し寄せ、跳ね回る腿を抑え付けてさらに突き上げてくる雄の身体の逞しさに、幼い肢体はもうすっかり屈服していた。
逃げるという選択肢を、もはや思い付きもしないジュゼの脳内はすでに九割九分、一方的に与えられ続けるこの快楽を貪る歓びに染まっている。
「あ、や、やらぁ♡ も、らめ……あっ! はひっ♡ いいよぉ……っ♡」
既に三回、種を叩きつけられた下腹が熱く、雄膣は余すことなくべっとりと精液を纏ってみっともなく甘え泣いていた。快楽に跳ねる身体を逞しい巨躯に抑え込まれ、うっとりと笑う美貌の妖魔の為すがままに貪られる。どう足掻いてもこの快楽から逃れられないのだということを、徹底的に身体に叩き込まれていく。
四回目の精液が注がれ、五回目も注がれただろうか。ずる、と男のものが抜かれる甘痒い感覚に、半ば飛んでいた意識を呼び戻される。子を孕む場所と教え込まれた奥は耕され切ってぐずぐずに蕩け、顔は汗と涎と涙にまみれ、二度と知らなかった頃には戻れない淫欲に曇っていた。
呼吸は浅く、雄に愛される悦びを教え込まれた全身は薔薇色に火照ったまま熱が引かない。腰から爪先までの痙攣が止まないことにすら、ジュゼは自分で気付くことができなかった。
すっかり可愛く仕上がりつつある花嫁の様子に、妖魔が赤い瞳をとろりと微笑ませる。
「ふふ。ふっくらしたお腹になりましたね」
幼い頃から一度だっていっぱいになったことのない薄い腹は、今の今まで外に零すことも許されなかった妖魔の子種に緩く膨れていた。――この可愛い雌は、己の伴侶。この薄い腹が破裂してしまいそうなほどに、己の種でいっぱいにしていい存在なのだと思えば、独占欲の強い妖魔の心も愛に満ちた。
夢魔は本質的に、情深く穏やかな気質の悪魔だ。食料には特筆すべき感情はないが、花嫁には優しい。びくびく震えている小さな体をそっと抱き起こすと、片手でその尻を割り開きながら、自らのペニスの上に丁寧に座らせた。ぷちゅ、ちゅう、と。聞くに堪えない水音を漏らして甘える花嫁の尻穴はか弱く蕩けて花婿のペニスをすんなりと受け入れ、当然のように奥へと迎え入れる。
あっ、と。蕩けた瞳から官能の涙を零してジュゼは悶えたが、足腰にもう力が入らない以上、重力の導きの通りにそれを飲み込むしか道はない。体面座位で串刺しにされたジュゼは倒れそうなほどに背を仰け反らせ、ずん、と。具合を確かめるように付き込まれた一撃だけで絶頂して爪先を震わせた。
「可愛いジュゼ。いい子ですね。さあ、このまま腰を揺らしてみてください」
「あっ♡ あふ、あん♡ や……恥ずかし……」
「恥ずかしがらないで。さ、脚ももっと強く絡めて」
自分から動くように促すその声に応えるように、恐る恐る、繋がったままで腰を振れば。途端に蕩けるような快楽が溢れて堪らない気持ちになる。脚を開けば開くほど、奥のいいところにペニスを感じて、ジュゼは尻を押し付けながら夢中で腰を振った。
「ああっ、あっ♡ あっ♡ あうぅ……‼」
「ふふ、気持ちいいですか? 可愛いですね、ジュゼ。」
耳に濡れた口付けを繰り返しながら、優しく名前を囁かれる。それだけのことがあまりにも気持ちが良くて、もっと繰り返し呼んで欲しくて。広い胸に凭れ掛かるように身をすり寄せれば、ますます胸がきゅんとときめいて吐息が上擦った。
喘ぐ声から、触れる肌から。恐怖や拒絶の感情が抜け落ちていることに気付いた妖魔が、幸福そうに優しく微笑む。耳に吐息ごと声を吹き込むだけで感じ入る可愛い花嫁のために、小さな耳に唇をぴたりとくっつけて、妖魔は甘い提案をジュゼの耳に囁いた。
「ね、私の名前も呼んでください。レーヴェ、と」
そうしたら、もっと気持ちよくなれますからね、と。発情した夢魔の囁きは、それだけで強い魅惑の魔法だった。触れ合った粘膜から際限なく注ぎ込まれる快楽に蕩けながら、ジュゼはたっぷりの涙に潤んだ青い瞳で妖魔を見上げる。
宝石のように美しい魅惑の瞳が、ジュゼだけを映して熱い炎を灯していることを確認して。きゅう、と。縋り付く力を強くしたジュゼは、震える唇を差し出して妖魔の名を呼んだ。
「レー、ヴェ……――あっ、……♡」
その名を口にした途端、身体中を優しい官能に包まれて、内股ががくがくと痙攣を起こす。きゅうん、と。切なく胎が収縮して、多幸感が身体中を支配した。
「ふふ、ジュゼ」
「んっ、んっ……レーヴェ……♡」
きゅう、きゅう、と。身体の内側が、男に甘えて縋り付く。みっちりと隙間なく満たされたその場所が羨ましくて、暖かな肌に触れていたくなったジュゼは、気持ちのいい痙攣が止まらない身体をおずおずと控えめに摺り寄せた。
逞しい胸元に頬をつければ、甘い香りが痺れるような快感と共に脳に突き抜ける。だめ、と。理性がかける制止を振り切って、激しい情動にたまらなくなったジュゼは、か細い両手を妖魔の背に回して縋り付いた。
長らく抱き締められたことのない身体は、抱き締めることにも不器用で。指先に触れた肌の感触に慄いて、すぐに手を離してしまいそうになったのも束の間。花嫁の両手の感触に昂ったレーヴェに強く抱き返されて、寂しい心が歓喜に蕩ける。
(嬉しい、嬉しい……♡)
とろとろにされた上で焦らされた身体はもう限界で、激しい突き上げをねだってしまうことを止められない。もどかしく股を震わせながら、うごいて、と。羞恥にかすれた声で小さく囁けば、素直な様に微笑んだ妖魔の口付けに小さな口を塞がれ、間髪を入れずに激しく突き上げられた。
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