3 / 10
第三話
しおりを挟む
朝は家までラディネリアン様に来ていただいて、学園に着けば教室まで送ってもらい、至れり尽くせりの学園初日だった。
相変わらず言葉数は少ないけれど。
クラス分けテストでは成績がよく、Aクラスに入ることができた。
ただ、送ってもらったという言葉通りラディネリアン様とはクラスが違う。
だからといって、頭が悪いだなんてのはもちろん違う。
公爵様と王族の方は別でSクラスというものが準備されていて、言ってしまえば我々とは隔離されている。ちなみに、学力は関係ない。ラディネリアン様は頭がよろしいけれどね。とはいえ、毎年都合良く同じ歳の王族や公爵家がいない年もある。
あまりいない場合はAクラスに配属される。これも学力に関係なくだ。
だから、Sクラスが作られる方が例外かもしれない。
そして、今年は作られた。それだけの人数が集まっているのだ。
もしも、もしもよ、ラディネリアン様がクラス内で愛しの人を見つけてしまったならば..........私なんてのは直ぐにポイッだわ。
いくら現当主の公爵や公爵夫人が私のことを可愛がってくださってるとはいえ、きっと、同じ身分の公爵の方が良いはずですもの。
はあ、3年間もあるのに既に憂鬱だわ。
けれど、昼食を一緒にとろうと言ってださったことは驚きもあれ、非常に嬉しかった。嬉しすぎて、即答してしまったけれど、変に思われてないかしら?
ああ、昼食を一緒にとっても不安は残っている。
私って面倒ね。今更だけど。
とにかく今は大事にはしてもらってる。
口数が少なくてもその事は十分に伝わってきているもの。
分からない未来を勝手に想像して勝手に不安がっているのは良くないわ。
相変わらず言葉数は少ないけれど。
クラス分けテストでは成績がよく、Aクラスに入ることができた。
ただ、送ってもらったという言葉通りラディネリアン様とはクラスが違う。
だからといって、頭が悪いだなんてのはもちろん違う。
公爵様と王族の方は別でSクラスというものが準備されていて、言ってしまえば我々とは隔離されている。ちなみに、学力は関係ない。ラディネリアン様は頭がよろしいけれどね。とはいえ、毎年都合良く同じ歳の王族や公爵家がいない年もある。
あまりいない場合はAクラスに配属される。これも学力に関係なくだ。
だから、Sクラスが作られる方が例外かもしれない。
そして、今年は作られた。それだけの人数が集まっているのだ。
もしも、もしもよ、ラディネリアン様がクラス内で愛しの人を見つけてしまったならば..........私なんてのは直ぐにポイッだわ。
いくら現当主の公爵や公爵夫人が私のことを可愛がってくださってるとはいえ、きっと、同じ身分の公爵の方が良いはずですもの。
はあ、3年間もあるのに既に憂鬱だわ。
けれど、昼食を一緒にとろうと言ってださったことは驚きもあれ、非常に嬉しかった。嬉しすぎて、即答してしまったけれど、変に思われてないかしら?
ああ、昼食を一緒にとっても不安は残っている。
私って面倒ね。今更だけど。
とにかく今は大事にはしてもらってる。
口数が少なくてもその事は十分に伝わってきているもの。
分からない未来を勝手に想像して勝手に不安がっているのは良くないわ。
455
お気に入りに追加
1,106
あなたにおすすめの小説

《完結》愛する人と結婚するだけが愛じゃない
ぜらいす黒糖
恋愛
オリビアはジェームズとこのまま結婚するだろうと思っていた。
ある日、可愛がっていた後輩のマリアから「先輩と別れて下さい」とオリビアは言われた。
ジェームズに確かめようと部屋に行くと、そこにはジェームズとマリアがベッドで抱き合っていた。
ショックのあまり部屋を飛び出したオリビアだったが、気がつくと走る馬車の前を歩いていた。

拝啓 お顔もお名前も存じ上げない婚約者様
オケラ
恋愛
15歳のユアは上流貴族のお嬢様。自然とたわむれるのが大好きな女の子で、毎日山で植物を愛でている。しかし、こうして自由に過ごせるのもあと半年だけ。16歳になると正式に結婚することが決まっている。彼女には生まれた時から婚約者がいるが、まだ一度も会ったことがない。名前も知らないのは幼き日の彼女のわがままが原因で……。半年後に結婚を控える中、彼女は山の中でとある殿方と出会い……。

愛を知らないアレと呼ばれる私ですが……
ミィタソ
恋愛
伯爵家の次女——エミリア・ミーティアは、優秀な姉のマリーザと比較され、アレと呼ばれて馬鹿にされていた。
ある日のパーティで、両親に連れられて行った先で出会ったのは、アグナバル侯爵家の一人息子レオン。
そこで両親に告げられたのは、婚約という衝撃の二文字だった。

婚約者が他の令嬢に微笑む時、私は惚れ薬を使った
葵 すみれ
恋愛
ポリーヌはある日、婚約者が見知らぬ令嬢と二人きりでいるところを見てしまう。
しかも、彼は見たことがないような微笑みを令嬢に向けていた。
いつも自分には冷たい彼の柔らかい態度に、ポリーヌは愕然とする。
そして、親が決めた婚約ではあったが、いつの間にか彼に恋心を抱いていたことに気づく。
落ち込むポリーヌに、妹がこれを使えと惚れ薬を渡してきた。
迷ったあげく、婚約者に惚れ薬を使うと、彼の態度は一転して溺愛してくるように。
偽りの愛とは知りながらも、ポリーヌは幸福に酔う。
しかし幸せの狭間で、惚れ薬で彼の心を縛っているのだと罪悪感を抱くポリーヌ。
悩んだ末に、惚れ薬の効果を打ち消す薬をもらうことを決意するが……。
※小説家になろうにも掲載しています

私は愛する婚約者に嘘をつく
白雲八鈴
恋愛
亜麻色の髪の伯爵令嬢。
公爵子息の婚約者という立場。
これは本当の私を示すものではない。
でも私の心だけは私だけのモノ。
婚約者の彼が好き。これだけは真実。
それは本当?
真実と嘘が入り混じり、嘘が真実に置き換わっていく。
*作者の目は節穴ですので、誤字脱字は存在します。
*不快に思われれば、そのまま閉じることをお勧めします。
*小説家になろうでも投稿しています。
始まりはよくある婚約破棄のように
メカ喜楽直人
恋愛
「ミリア・ファネス公爵令嬢! 婚約者として10年も長きに渡り傍にいたが、もう我慢ならない! 父上に何度も相談した。母上からも考え直せと言われた。しかし、僕はもう決めたんだ。ミリア、キミとの婚約は今日で終わりだ!」
学園の卒業パーティで、第二王子がその婚約者の名前を呼んで叫び、周囲は固唾を呑んでその成り行きを見守った。
ポンコツ王子から一方的な溺愛を受ける真面目令嬢が涙目になりながらも立ち向い、けれども少しずつ絆されていくお話。
第一章「婚約者編」
第二章「お見合い編(過去)」
第三章「結婚編」
第四章「出産・育児編」
第五章「ミリアの知らないオレファンの過去編」連載開始

王太子殿下が私を諦めない
風見ゆうみ
恋愛
公爵令嬢であるミア様の侍女である私、ルルア・ウィンスレットは伯爵家の次女として生まれた。父は姉だけをバカみたいに可愛がるし、姉は姉で私に婚約者が決まったと思ったら、婚約者に近付き、私から奪う事を繰り返していた。
今年でもう21歳。こうなったら、一生、ミア様の侍女として生きる、と決めたのに、幼なじみであり俺様系の王太子殿下、アーク・ミドラッドから結婚を申し込まれる。
きっぱりとお断りしたのに、アーク殿下はなぜか諦めてくれない。
どうせ、姉にとられるのだから、最初から姉に渡そうとしても、なぜか、アーク殿下は私以外に興味を示さない? 逆に自分に興味を示さない彼に姉が恋におちてしまい…。
※史実とは関係ない、異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。

新しい人生を貴方と
緑谷めい
恋愛
私は公爵家令嬢ジェンマ・アマート。17歳。
突然、マリウス王太子殿下との婚約が白紙になった。あちらから婚約解消の申し入れをされたのだ。理由は王太子殿下にリリアという想い人ができたこと。
2ヵ月後、父は私に縁談を持って来た。お相手は有能なイケメン財務大臣コルトー侯爵。ただし、私より13歳年上で婚姻歴があり8歳の息子もいるという。
* 主人公は寛容です。王太子殿下に仕返しを考えたりはしません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる