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39.『進む話』
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パーティが終わって、王宮に戻って来た。
おかしいわ。なぜ今、結婚式の話になってるのだろう。
「いや、母さん、白一色なんてだめだよ。青を入れるとか、淡い黄色を入れるとかしないと僕は納得できない。」
「もうっ、意地っ張りね。純白のドレスがエナちゃんに合うと思わない?それに、青とか黄色とかなんて自分の色をエナちゃんにまとわせたいだけでしょう?大体、イヤリングの色は、青系にしたんだからいいじゃない。」
「だったら、ダメなんですかね。別に奥さんに自分の瞳や髪色のドレスを着てもらうことは普通でしょ。それに全部を青系統にしてもいいでしょう。」
「今回ばかりはティアに賛成するわ。だって、エナには婚約パーティの時に白いドレスを着てもらったんだから、他の色も着たいと思うわ。」
ルリまで私のウエディングドレスの色の話をしている。
私はすっかり置いてきぼりだ。
いやいや、だからなんでウエディングドレスの話までしているの?
......私がノーと言えない日本人なのがいけないのかな?
気が付けば、ティアラの話が終わり、イヤリングの話も終わり、今はウエディングドレスの話になっている。色が決まれば、デザイナーさんを読んでいるので、デザインの話になるのだろう。
「エナちゃんはどう思う?」
「母さん、そんな風に言ったらエナは、白って言わなきゃいけないと思うだろ?」
「でも、やっぱり最終判断はエナちゃんに決めてもらわないとと思って。だって人生に一度のビックイベントよ?それはどんな女の子でも一緒だわ。」
「そうだけど..........。エナ、決めれそう?」
私に振られてしまった。どうしよう。どちらを選んでも、ダメだなんてことはないはず。白.....好きだけど、前回着せてもらったし、青がいいのかな。
「白は以前着させてもらったので、青系でもいいですか?」
「そうね、前回着たものね。それなら、青にしましょうか。エナちゃんの意見が聞けて良かったわ。それじゃ、次はデザインね!どんな雰囲気にしましょうか。私としては、やっぱりふわふわで小動物みたいな感じががよろしいかと思うわ。」
「そうだね、珍しく母さんの意見に賛成だよ。」
あれ?
「では、クール系やさっぱりとした衣装は除くということでよろしいでしょうか。」
「ええ、そうね。」
またどんどん話が進んでいってるような........いや、完全に進んでいるわ。
「エナちゃん、この中からの図案だと、どれが一番しっくりくるかしら。もちろん複数あれば、全部選んでほしいわ。」
あ.....やっぱり結婚することは確定事項なのかなあ?これは俗にいう詐欺........いやいや、王族のかたよ。詐欺だなんてなんて失礼な。でも......ううん、今は聞かれたことだけ答えよう。うん、そうしよう。
「そうですね............これとかは結構好みです。」
「じゃあ、これをベースにして、作ってもらいましょうかね。」
「かしこまりました。では、またデザイン案ができ次第すぐに伺います。」
デザインの方はティア様と王妃様の考えが一致したようであったりと決まった。
はあ、婚約者役ですら荷が重かったのに、本当に奥さんなんかになってしまったらどうなることやら、どうにかして逃げ出してしまおうか。でも、ティア様のことが嫌いかと聞かれればそんなことはないよ、もちろん。ただ結婚した時についてきてしまう肩書が大変そうなのが嫌だというだけで。国民の血税で生活したり、警備してもらったりするのだから、当たり前といえば当たり前なんだよね。
おかしいわ。なぜ今、結婚式の話になってるのだろう。
「いや、母さん、白一色なんてだめだよ。青を入れるとか、淡い黄色を入れるとかしないと僕は納得できない。」
「もうっ、意地っ張りね。純白のドレスがエナちゃんに合うと思わない?それに、青とか黄色とかなんて自分の色をエナちゃんにまとわせたいだけでしょう?大体、イヤリングの色は、青系にしたんだからいいじゃない。」
「だったら、ダメなんですかね。別に奥さんに自分の瞳や髪色のドレスを着てもらうことは普通でしょ。それに全部を青系統にしてもいいでしょう。」
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「でも、やっぱり最終判断はエナちゃんに決めてもらわないとと思って。だって人生に一度のビックイベントよ?それはどんな女の子でも一緒だわ。」
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「そうだね、珍しく母さんの意見に賛成だよ。」
あれ?
「では、クール系やさっぱりとした衣装は除くということでよろしいでしょうか。」
「ええ、そうね。」
またどんどん話が進んでいってるような........いや、完全に進んでいるわ。
「エナちゃん、この中からの図案だと、どれが一番しっくりくるかしら。もちろん複数あれば、全部選んでほしいわ。」
あ.....やっぱり結婚することは確定事項なのかなあ?これは俗にいう詐欺........いやいや、王族のかたよ。詐欺だなんてなんて失礼な。でも......ううん、今は聞かれたことだけ答えよう。うん、そうしよう。
「そうですね............これとかは結構好みです。」
「じゃあ、これをベースにして、作ってもらいましょうかね。」
「かしこまりました。では、またデザイン案ができ次第すぐに伺います。」
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はあ、婚約者役ですら荷が重かったのに、本当に奥さんなんかになってしまったらどうなることやら、どうにかして逃げ出してしまおうか。でも、ティア様のことが嫌いかと聞かれればそんなことはないよ、もちろん。ただ結婚した時についてきてしまう肩書が大変そうなのが嫌だというだけで。国民の血税で生活したり、警備してもらったりするのだから、当たり前といえば当たり前なんだよね。
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