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ティアとルリ
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*2人の目線で書いています
どうしてティアがあんなに早く来れたのかしら。
ありえない。ありえないのに。どうして居場所が分かったの?
また何か魔法をかけられていたの?
「ルリ、どうしてあんなことをした?」
そんなこと、聞かなくたって分かってるじゃない。どう考えても逃げていたもの。
「ルリ、答えろ。俺はお前があんな馬鹿なことをやらないと思っていたからエナとの茶会もさせたんだぞ。」
はあ?信じていたのならあんなに早く来れないはずよ。絶対に何かの魔法をかけていたから居場所が分かったんじゃないの。
ティアがこちらを睨んでいる。
「..................逃げようとしたのよ。」
「何故?」
「何故ですって?そんなことわかるでしょう?エナを貴方の傍から離すためよ!だって、おかしいじゃない。実の妹にすらエナを会わせないだなんて。はっきり言って異常よ!異常!」
「異常だって?そんなこととっくに分かってるよ。俺が1番な。」
そう、俺だって通常の人間と違うことくらい分かってるさ。監視魔法をエナに使っているのだから。
『監視魔法』
これは普通罪を侵したものにかけるものだ。しかも、日常は監視されず、再度犯罪を侵した時に作動する。
(罪の重さによっては日常も監視されるが。)
何か危ないことがないようにエナにもかけている。
それに、ルリには俺のことが喋れないようにしているのだから城を抜け出そうとする考えなんて容易に想像できる。
だから、城を抜け出したこともすぐに分かった。
でも、直ぐには咎めたりしなかった。
ルリにはつかの間の安堵をあげて落として、エナを逃がせないことを分かればいいと思ったから。
まあ、エナに怪我をさせた時点でその考えもどうでもよくなったがな。
「異常って分かっているのにエナを常に縛り付けておくの?それが合ってるとでも思ってるの?そんなわけないでしょう?エナにだってやりたいことがあるはずよ。」
「そんなこといくらでも叶えてやるよ。だか、頼れる人間は俺一人で十分だ。お前には頼らせない。そんなことがあっていいものか。」
「........あんたなんかにエナを合わせるんじゃなかったわ。最初はさほど興味がないようだったのに、私がずっと話していたから興味が湧いてきたのよね。私だってティアとエナが結婚までしたらエナと家族になれるって思っていたのよ?なのに、ティアが全部独り占め。こんなことなら話すことをやめておけば良かった。」
「ふんっ、今更遅いんだな。エナは誰にも渡さない。もちろんお前にも。母さんもだいぶ気に入っているようだから気をつけなかてはならないがな。じゃあ、お前はもうこの部屋にいろ。エナには僕から適当な理由で誤魔化しておくからさ。」
「っティア!」
バタン。
ガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャ
っ!やられた!
出られないように細工されている。
私じゃ解けない。
エナ.......ごめんなさい。どうやら助けられなかったみたいだわ。
茶会の途中だったんだから紅茶とかあるよな。エナと飲もう。
待っててね、エナ。
どうしてティアがあんなに早く来れたのかしら。
ありえない。ありえないのに。どうして居場所が分かったの?
また何か魔法をかけられていたの?
「ルリ、どうしてあんなことをした?」
そんなこと、聞かなくたって分かってるじゃない。どう考えても逃げていたもの。
「ルリ、答えろ。俺はお前があんな馬鹿なことをやらないと思っていたからエナとの茶会もさせたんだぞ。」
はあ?信じていたのならあんなに早く来れないはずよ。絶対に何かの魔法をかけていたから居場所が分かったんじゃないの。
ティアがこちらを睨んでいる。
「..................逃げようとしたのよ。」
「何故?」
「何故ですって?そんなことわかるでしょう?エナを貴方の傍から離すためよ!だって、おかしいじゃない。実の妹にすらエナを会わせないだなんて。はっきり言って異常よ!異常!」
「異常だって?そんなこととっくに分かってるよ。俺が1番な。」
そう、俺だって通常の人間と違うことくらい分かってるさ。監視魔法をエナに使っているのだから。
『監視魔法』
これは普通罪を侵したものにかけるものだ。しかも、日常は監視されず、再度犯罪を侵した時に作動する。
(罪の重さによっては日常も監視されるが。)
何か危ないことがないようにエナにもかけている。
それに、ルリには俺のことが喋れないようにしているのだから城を抜け出そうとする考えなんて容易に想像できる。
だから、城を抜け出したこともすぐに分かった。
でも、直ぐには咎めたりしなかった。
ルリにはつかの間の安堵をあげて落として、エナを逃がせないことを分かればいいと思ったから。
まあ、エナに怪我をさせた時点でその考えもどうでもよくなったがな。
「異常って分かっているのにエナを常に縛り付けておくの?それが合ってるとでも思ってるの?そんなわけないでしょう?エナにだってやりたいことがあるはずよ。」
「そんなこといくらでも叶えてやるよ。だか、頼れる人間は俺一人で十分だ。お前には頼らせない。そんなことがあっていいものか。」
「........あんたなんかにエナを合わせるんじゃなかったわ。最初はさほど興味がないようだったのに、私がずっと話していたから興味が湧いてきたのよね。私だってティアとエナが結婚までしたらエナと家族になれるって思っていたのよ?なのに、ティアが全部独り占め。こんなことなら話すことをやめておけば良かった。」
「ふんっ、今更遅いんだな。エナは誰にも渡さない。もちろんお前にも。母さんもだいぶ気に入っているようだから気をつけなかてはならないがな。じゃあ、お前はもうこの部屋にいろ。エナには僕から適当な理由で誤魔化しておくからさ。」
「っティア!」
バタン。
ガチャガチャガチャ
ガチャガチャガチャ
っ!やられた!
出られないように細工されている。
私じゃ解けない。
エナ.......ごめんなさい。どうやら助けられなかったみたいだわ。
茶会の途中だったんだから紅茶とかあるよな。エナと飲もう。
待っててね、エナ。
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