【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした

ナツキ視点①

エナが入学してクラスがわかった時くらい。読まなくても問題なく物語を読めます。










バカ妹があたしと同じく光適性を持っているですってぇ？それで、同じように特別クラス....許せない許せない許せない。

しかも、氷適正も持っているとかどういうことよ！

あたしだけがちやほやされるのよ。絶対に。ぜえったいに！こんなに可愛いんだから。この世界は私を中心にまわってるのよ？クラスの男どもだってみーんな私には釘付けなんだから！

「ナツキちゃん！今日の放課後とか外へ遊ばない？？」

ほら、こんなふうによく誘われるよ。
でも、この男はキモイから駄目。いや、金持ちだから貢がせるだけ貢がせるか？

「えぇ、私とぉ、遊んでくれるのぉ？ナツキうれしぃ。どこぉいくぅ？？」

昔と違うのよ。ヒロインは確かこんなふうに話していたわ。私は、男に愛される為にいるの。男は私を愛することで幸せになれるのよ！むしろ感謝して欲しいくらいだわ。

「やった！じゃ、じゃあ、今日の授業が終わったらケーキを食べに行こうか。なんだって奢るよ。」

「えぇ！いいのぉ？きゃー、やさしいねぇ。ナツキ幸せぇ。じゃあ、あのケーキ屋さんがいいなぁ。最近できたところ！」

「あ、あそこ？？でも、あそこはちょっと値が張るというか.....ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」

あー、もう！ぐだぐだうるさいわね！私に素直に貢ぎなさいよ！なんだって奢るんでしょ！！？貴族でしょ！？お金あるくせに。

「ナツキ、あそこの食べたいのぉ。だめぇ？？」

これにあと、首を右に少し傾けて目をうるうるさせれば、

「......っ！もちろん良いよ！いくらでも食べて！」

「わーい！ありがとぉ。感謝だよぉ。」

ふっ。ほらね、簡単でしょ。男なんて。でも、女子はだいぶあたしに敵意持ってるのよね。自分がモテないからって僻んじゃって、いやだわ～。

あんなバカ妹なんかに負けるもんですか！あたしの方が何倍も美しくて可愛いのに！