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10.『これがフラグ回収というものですかー』
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えーと、私の教室は....ここだ。
一年特別クラス....通称、ワンスペ。
おそらく、一年をワン。特別をスペシャルにしただけだと思う。
...........一特にならなかったぶんましかもしれないけど、ワンスペもかっこよくはないよねー。
なんて、教室の前でずっと考えていても仕方ないし入るかあ。
ガラガラガラ
という効果音は無く普通にスっと開いた。うわー、視線が痛い...自意識過剰じゃないよ??多分。
やっぱり格好からバレるよねー。平民だってこと。
この学園制服がないのだ。学園名乗るくらいなら制服用意しなよって思ったけど、これも平民への優しさらしい。経済的負担を減らすためだとか。
個人的には可愛い制服あればテンション上がると思うのにぃ。
「ねぇ、あの方平民みたいだわ。」
「えぇ、そうね。平民だわね。」
というヒソヒソ声が聞こえる。ヒソヒソするんだったら聞こえないようにしてよおー。
頭の良い人が集まっているはずだけど、結構幅広くなってるのかな??
そうこう考えながら、席に着いて担任がやってくるのを待つことにした。
スっ
ドアの向こうから、あらまあ、なんて高貴なオーラをまとった....第三王子!??
そういえば、王族は皆頭が良くて必ず特別クラスに入るんだったっけ??
ということは、その後ろにいる女の子は....第二王女ということになる??
............ルリだ。もう、ルリだよ。完全に。激似とかのレベルじゃなくて、同一人物。
もしかして、ルリは第二王女と双子??
いや、第二王女と第三王子が双子だから、三つ子???
頭の中がはてなマークで埋め尽くされた頃
「あら、エナ!久しぶりという程でもないけれど、久しぶりだわ!やっぱり特別クラスだったのね。わたくしにはわかっていましたわ。」
「え??ええええ??????え??」
なんで、第二王女が私の名を??
しかもルリと同じ声....やっぱり、三つ子...えぇ、そうなんだわ、実は三つ子で、ルリから私のことを聞いていたんだよ。きっと。
「あの、もしかして第二王女様と第三王子様とルリは三つ子ですか。」
そう言ったら今度は第二王女がぽかーんとしたような、不思議そうな顔をした。
そして、数秒固まったあと、
「ふふっ、ふふふっ、エナったら面白いわね。本当に飽きないわ。ふふっ。」
そう言って笑っていた。
「エナ、わたくしよ。ルリよ。今まで文通してた友達のルリよ?はっきり言わなかったけれど、気づいているかと思ってたわ。でも、確かに、一般市民の前ではまだ名乗ったり顔を見せたりしていなかったわね。」
「えぇぇぇええええええ!??る!?ルリ!??」
「ええ、改めまして、ルリこと第二王女のルリーナ・ナハバ・マリナントですわ。」
一年特別クラス....通称、ワンスペ。
おそらく、一年をワン。特別をスペシャルにしただけだと思う。
...........一特にならなかったぶんましかもしれないけど、ワンスペもかっこよくはないよねー。
なんて、教室の前でずっと考えていても仕方ないし入るかあ。
ガラガラガラ
という効果音は無く普通にスっと開いた。うわー、視線が痛い...自意識過剰じゃないよ??多分。
やっぱり格好からバレるよねー。平民だってこと。
この学園制服がないのだ。学園名乗るくらいなら制服用意しなよって思ったけど、これも平民への優しさらしい。経済的負担を減らすためだとか。
個人的には可愛い制服あればテンション上がると思うのにぃ。
「ねぇ、あの方平民みたいだわ。」
「えぇ、そうね。平民だわね。」
というヒソヒソ声が聞こえる。ヒソヒソするんだったら聞こえないようにしてよおー。
頭の良い人が集まっているはずだけど、結構幅広くなってるのかな??
そうこう考えながら、席に着いて担任がやってくるのを待つことにした。
スっ
ドアの向こうから、あらまあ、なんて高貴なオーラをまとった....第三王子!??
そういえば、王族は皆頭が良くて必ず特別クラスに入るんだったっけ??
ということは、その後ろにいる女の子は....第二王女ということになる??
............ルリだ。もう、ルリだよ。完全に。激似とかのレベルじゃなくて、同一人物。
もしかして、ルリは第二王女と双子??
いや、第二王女と第三王子が双子だから、三つ子???
頭の中がはてなマークで埋め尽くされた頃
「あら、エナ!久しぶりという程でもないけれど、久しぶりだわ!やっぱり特別クラスだったのね。わたくしにはわかっていましたわ。」
「え??ええええ??????え??」
なんで、第二王女が私の名を??
しかもルリと同じ声....やっぱり、三つ子...えぇ、そうなんだわ、実は三つ子で、ルリから私のことを聞いていたんだよ。きっと。
「あの、もしかして第二王女様と第三王子様とルリは三つ子ですか。」
そう言ったら今度は第二王女がぽかーんとしたような、不思議そうな顔をした。
そして、数秒固まったあと、
「ふふっ、ふふふっ、エナったら面白いわね。本当に飽きないわ。ふふっ。」
そう言って笑っていた。
「エナ、わたくしよ。ルリよ。今まで文通してた友達のルリよ?はっきり言わなかったけれど、気づいているかと思ってたわ。でも、確かに、一般市民の前ではまだ名乗ったり顔を見せたりしていなかったわね。」
「えぇぇぇええええええ!??る!?ルリ!??」
「ええ、改めまして、ルリこと第二王女のルリーナ・ナハバ・マリナントですわ。」
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