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5.初の依頼
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「冒険者ギルドから来ましたソルシエールです。ギンスさんのお宅で間違いないですね?」
「はい。私がギンスの妻ナナサです。この度は引き受けて下さりありがとうございます。」
え?こんな丁寧な人もギルドに頼むんだ....ギルドって実は何でも屋さんみたいな感じ?
「依頼通りの内容なのですが、何分ギンスは片付けができず私も働いているものですから口では注意しても掃除をする所まで見張れないのです。そうしたらもう手の付けようがないほど荒れ果てた部屋となってしまいましたのでギルドへ助けを求めました。大変だとは思いますがどうぞよろしくお願いします。」
中々骨が折れそうな依頼だったのかもしれない.....いや、でも勿論引き受けたからにはやりきるんだ!
「では、部屋を見せて頂いてもよろしいですか?」
「どうぞこちらへ..................ここがギンスの部屋です。見ての通りの状態ですので何も一日だけの依頼ですが、今日全て片してもらう必要はありません。できるところまでで大丈夫です。あと、休憩したい時には言ってくだされば全然構いませんので。それではよろしくお願いします。」
よーし!頑張るぞー!
まずは、埃よね。この状態で何かを片してもきっと埃が舞って私の目や鼻を苦しめるもの。
えぇーっと、埃や塵を除去する魔法は....ああ、あれが使えるわ。
『空間移動魔法』
まず対象範囲はこの部屋を設定し、移動させるのは......そうだわ、あそこにしましょう。
あとは移動させるものをイメージして、
よしっ!きっとできたはず。
魔法は確かに便利なものだけれどあったものを無くすことはできないのよね。
だから、移動させたり穴に落としたり、まあ、今回の場合は私が召喚された王宮へ送ってやったけど。
どれくらいの量の埃があったかは分からないけれど、塵も積もれば山となるって言うし、今頃困ってるかしらねえ、愉快だわ。
さあ、とりあえず明らかにゴミそうなのといるもので分けてみましょう。
重たいものでも風魔法で浮かせることができるから楽だわ。
とりあえず色々な物を浮かせておきましょう。そうしたら全体も見えてくるだろうし。
そうこうして〇〇分後__
なんとういことでしょう、あんなに物で溢れかえっていた床の色がが見えてきたではありませんか。
とはいえ、ただ浮かせているだけだからここから仕分け作業が待ち構えているのだが。
いらなそうなのは左、いりそうなのは右に置いておきましょう。
せっせっせっ......
「ソルシエールさん、そろそろ休憩を挟まなくて大丈夫ですか?」
ドアを開けるとそこにはたくさんの物を空中に置いているソルシエールの姿が。
ありえない光景を目にしていると思ったナナサ。
思わず
バァンッ!
とドアを開けてしまった。
「!......ナナサさん、どうかしましたか?」
急に大きな音がして驚きのあまり数秒固まったソルシエールだったが、そう気にすることなく話へ入った。
「はい。私がギンスの妻ナナサです。この度は引き受けて下さりありがとうございます。」
え?こんな丁寧な人もギルドに頼むんだ....ギルドって実は何でも屋さんみたいな感じ?
「依頼通りの内容なのですが、何分ギンスは片付けができず私も働いているものですから口では注意しても掃除をする所まで見張れないのです。そうしたらもう手の付けようがないほど荒れ果てた部屋となってしまいましたのでギルドへ助けを求めました。大変だとは思いますがどうぞよろしくお願いします。」
中々骨が折れそうな依頼だったのかもしれない.....いや、でも勿論引き受けたからにはやりきるんだ!
「では、部屋を見せて頂いてもよろしいですか?」
「どうぞこちらへ..................ここがギンスの部屋です。見ての通りの状態ですので何も一日だけの依頼ですが、今日全て片してもらう必要はありません。できるところまでで大丈夫です。あと、休憩したい時には言ってくだされば全然構いませんので。それではよろしくお願いします。」
よーし!頑張るぞー!
まずは、埃よね。この状態で何かを片してもきっと埃が舞って私の目や鼻を苦しめるもの。
えぇーっと、埃や塵を除去する魔法は....ああ、あれが使えるわ。
『空間移動魔法』
まず対象範囲はこの部屋を設定し、移動させるのは......そうだわ、あそこにしましょう。
あとは移動させるものをイメージして、
よしっ!きっとできたはず。
魔法は確かに便利なものだけれどあったものを無くすことはできないのよね。
だから、移動させたり穴に落としたり、まあ、今回の場合は私が召喚された王宮へ送ってやったけど。
どれくらいの量の埃があったかは分からないけれど、塵も積もれば山となるって言うし、今頃困ってるかしらねえ、愉快だわ。
さあ、とりあえず明らかにゴミそうなのといるもので分けてみましょう。
重たいものでも風魔法で浮かせることができるから楽だわ。
とりあえず色々な物を浮かせておきましょう。そうしたら全体も見えてくるだろうし。
そうこうして〇〇分後__
なんとういことでしょう、あんなに物で溢れかえっていた床の色がが見えてきたではありませんか。
とはいえ、ただ浮かせているだけだからここから仕分け作業が待ち構えているのだが。
いらなそうなのは左、いりそうなのは右に置いておきましょう。
せっせっせっ......
「ソルシエールさん、そろそろ休憩を挟まなくて大丈夫ですか?」
ドアを開けるとそこにはたくさんの物を空中に置いているソルシエールの姿が。
ありえない光景を目にしていると思ったナナサ。
思わず
バァンッ!
とドアを開けてしまった。
「!......ナナサさん、どうかしましたか?」
急に大きな音がして驚きのあまり数秒固まったソルシエールだったが、そう気にすることなく話へ入った。
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