39 / 42
剣士の決意
しおりを挟む
エステルは図書館で静かに本を読んでいた。するとそこに突然、レイが息を切らせて駆け込んでくる。
「エステル。ミスコンのことなんだけど……」
レイは、ルームメイトのライアンから、コンテストが三日間に渡って行われることを聞いた。
初日はウォーキングと自己アピール、二日目は魔法による演武、そして最終日に選挙が行われるという。
エステルは眉をひそめた。
「三日も……」
彼女は依然としてこの騒動に興味がなかったが、周りの期待に押されているのを感じていた。
その日の午後、教室に戻ると、クラスメイトたちが熱心に何かを話し合っていた。エステルが近づくと、彼らは興奮した様子で彼女を取り囲んだ。
「エステルさん!私たち、作戦を考えたんです!」
「絶対に優勝できるはずです!」
彼らは、エステルのためにスピーチの台本を用意していた。魔法剣士としての誇りと、学園への貢献を強調する内容。
エステルは戸惑いながらも、彼らの熱意に押されて台本を受け取った。
「ありがとう……」彼女は小さく呟いた。
夕方、寮に戻ったエステルを、ミアが興奮した様子で出迎えた。
「お姉ちゃん、見て見て!」
ミアは、自分で作った衣装をエステルに見せた。華やかでありながら上品。所々に剣の模様が入り、エステルの魔法剣士としての一面も可愛いらしく表現されていた。
「これ…ミアが作ってくれたの?」エステルは驚きを隠せなかった。
ミアは嬉しそうに頷いた。
「うん!お姉ちゃんに似合うように、一生懸命作ったんだ!」
エステルは、ミアの目に輝く期待と誇りを見て、胸が熱くなるのを感じた。
周りの人々の努力と期待を目の当たりにして、彼女は決意を固めた。
「ありがとう。頑張りますね」
エステルの言葉に、ミアは喜びの声を上げて飛びついてきた。
そしてミスコン初日、エステルは緊張しながらも冷静さを保っていた。会場の熱気に圧倒されそうになりながら彼女は参加者たちの様子を観察していた。
そして、ヴィオレッタ・シルバーブルームの名前が呼ばれた。
エステルは、優雅に歩くヴィオレッタの姿に目を奪われた。彼女の動きは流れるように滑らかで、まるで舞踏会の主役のようだった。
自己アピールの際、ヴィオレッタは古代魔法の研究と、人々を助けたいという願いを語っていた。
その瞬間、エステルはヴィオレッタと目が合った。
ヴィオレッタが一瞬たじろぐのを見て、エステルは「彼女も私を意識しているのだろう」と思った。
しかし、すぐに体勢を立て直すヴィオレッタの姿に、エステルは感銘を受ける。
「彼女も、一生懸命ですね」
エステルは、ヴィオレッタの真摯な態度に触発された。
こうなるとエステルは剣士として、そして一人の参加者として、手を抜くわけにはいかなかった。
エステルは自分の番を待ちながら、深呼吸を繰り返した。
「エステル・ハートウィル」
名前を呼ばれ、エステルは静かに立ち上がった。ミアが作ってくれた衣装を身にまとい、彼女は颯爽とステージに向かった。
観客の視線を感じながら、エステルは剣を持つときのように背筋を伸ばした。彼女の歩き方は、ヴィオレッタのような優雅さはなかったが、凛とした気品と強さを感じさせるものだった。
自己アピールの時間、エステルはクラスメイトたちが用意してくれた台本を忠実に、完璧に読みきった。
「私の目標は、強さと優しさを兼ね備えた魔法剣士になることです」
エステルの声は、力強くも温かみのあるものだった。
「剣の力で守るべきものを守り、魔法の力で人々を助ける。そんな存在になりたいと思っています」
彼女の言葉に大きな拍手が沸き起こった。
舞台を降りたエステルは、ほっとため息をついた。初日を無事に終えられたことに安堵しながら、彼女は明日への決意を新たにした。
そして、ヴィオレッタの姿を探す。彼女は相変わらず取り巻きに囲まれていた、それでも優雅に笑顔で振る舞う彼女にエステルは真の強さを感じた。
初日を終えた後、寮に戻ったエステルは鏡の前に立ち尽くしていた。
華やかな衣装を身にまとい、完璧な化粧を施された自分の姿に、どこかずっと違和感を覚えていた。
「これが本当の私なの?」
彼女は自問自答を繰り返した。台本通りに喋り、周りの期待に応えようとする自分。それは、まるで操り人形のようだった。
「私は剣……そして人形?」
その瞬間、エステルの心に強い動揺が走った。彼女は剣を握りしめ、自分の本質を思い出そうとした。しかし、鏡に映る姿は自分が知る姿とはかけ離れていた。
「これじゃ、ヴィオレッタさんに申し訳ない!」
エステルは、彼女の真摯な姿を思い出した。
彼女は自分の言葉で語り、自分らしさを表現していた。それに比べて、自分は何をしていたのか。
決意が固まった。エステルは衣装を脱ぎ、普段着に着替えると、ヴィオレッタの所へと向かった。
彼女の部屋は近くにいる生徒に聞けば直ぐにわかった。
ドアをノックする手が少し震えた。
「はい、どなたですか?」
柔らかな声が返ってきて、扉が静かに開かれた。
ヴィオレッタはエステルを見た瞬間、酷く驚いた表情で後ずさりする。「え、エステルさん…?どうして」
「お話があります」エステルは真剣な眼差しで言った。
ヴィオレッタは静かに頷き、エステルを部屋に招き入れた。
「ヴィオレッタさん、私は謝らなければいけません」エステルは真っ直ぐにヴィオレッタの目を見た。「私は...偽りの自分であなたに向き合っていました」
ヴィオレッタは困惑した表情を浮かべたが、黙って聞き続けた。
「渡された台本を読み、華やかに着飾られた姿で人前に出た。それは全て、周りの期待に応えようとする私の弱さでした」エステルは言葉を続ける。「本当の私ではありません」
ヴィオレッタの目に、理解の色が浮かんだ。
「だから…提案があります」エステルは少し躊躇いながらも言葉を紡いだ。「明日の演武、二人で合作させていただけませんか?」
ヴィオレッタの目が大きく開いた。「二人で合作ですか?」
エステルは頷いた。「はい。そこで、私は本当の自分を出します。ヴィオレッタさんに負けないくらい、本来の姿であなたに立ち向かいます」
一瞬の沈黙の後、ヴィオレッタの顔に小さな笑みが浮かんだ。
「エステルさん。ありがとうございます」彼女の声は震えていた。
二人の間に僅かに沈黙があり、「実は……」とヴィオレッタが口を開く。エステルは「ん?」と首を傾げた。
しかし、ヴィオレッタは言う。
「いえ。何でもありません。私もエステルさんが思うほど本当の自分を出せていません。でも、明日の演武、是非一緒にやりたいです」
その言葉を聞いて、エステルは手を差し出した。
ヴィオレッタがその手を取り、力強く握る。
部屋を後にするエステルの胸には、新たな決意と期待が芽生えていた。明日こそ、本当の自分を見せる。そして、ヴィオレッタと共に、真の美しさを表現する。それは単なるミスコンを超えた、二人の魂の共演になるはずだった。
「エステル。ミスコンのことなんだけど……」
レイは、ルームメイトのライアンから、コンテストが三日間に渡って行われることを聞いた。
初日はウォーキングと自己アピール、二日目は魔法による演武、そして最終日に選挙が行われるという。
エステルは眉をひそめた。
「三日も……」
彼女は依然としてこの騒動に興味がなかったが、周りの期待に押されているのを感じていた。
その日の午後、教室に戻ると、クラスメイトたちが熱心に何かを話し合っていた。エステルが近づくと、彼らは興奮した様子で彼女を取り囲んだ。
「エステルさん!私たち、作戦を考えたんです!」
「絶対に優勝できるはずです!」
彼らは、エステルのためにスピーチの台本を用意していた。魔法剣士としての誇りと、学園への貢献を強調する内容。
エステルは戸惑いながらも、彼らの熱意に押されて台本を受け取った。
「ありがとう……」彼女は小さく呟いた。
夕方、寮に戻ったエステルを、ミアが興奮した様子で出迎えた。
「お姉ちゃん、見て見て!」
ミアは、自分で作った衣装をエステルに見せた。華やかでありながら上品。所々に剣の模様が入り、エステルの魔法剣士としての一面も可愛いらしく表現されていた。
「これ…ミアが作ってくれたの?」エステルは驚きを隠せなかった。
ミアは嬉しそうに頷いた。
「うん!お姉ちゃんに似合うように、一生懸命作ったんだ!」
エステルは、ミアの目に輝く期待と誇りを見て、胸が熱くなるのを感じた。
周りの人々の努力と期待を目の当たりにして、彼女は決意を固めた。
「ありがとう。頑張りますね」
エステルの言葉に、ミアは喜びの声を上げて飛びついてきた。
そしてミスコン初日、エステルは緊張しながらも冷静さを保っていた。会場の熱気に圧倒されそうになりながら彼女は参加者たちの様子を観察していた。
そして、ヴィオレッタ・シルバーブルームの名前が呼ばれた。
エステルは、優雅に歩くヴィオレッタの姿に目を奪われた。彼女の動きは流れるように滑らかで、まるで舞踏会の主役のようだった。
自己アピールの際、ヴィオレッタは古代魔法の研究と、人々を助けたいという願いを語っていた。
その瞬間、エステルはヴィオレッタと目が合った。
ヴィオレッタが一瞬たじろぐのを見て、エステルは「彼女も私を意識しているのだろう」と思った。
しかし、すぐに体勢を立て直すヴィオレッタの姿に、エステルは感銘を受ける。
「彼女も、一生懸命ですね」
エステルは、ヴィオレッタの真摯な態度に触発された。
こうなるとエステルは剣士として、そして一人の参加者として、手を抜くわけにはいかなかった。
エステルは自分の番を待ちながら、深呼吸を繰り返した。
「エステル・ハートウィル」
名前を呼ばれ、エステルは静かに立ち上がった。ミアが作ってくれた衣装を身にまとい、彼女は颯爽とステージに向かった。
観客の視線を感じながら、エステルは剣を持つときのように背筋を伸ばした。彼女の歩き方は、ヴィオレッタのような優雅さはなかったが、凛とした気品と強さを感じさせるものだった。
自己アピールの時間、エステルはクラスメイトたちが用意してくれた台本を忠実に、完璧に読みきった。
「私の目標は、強さと優しさを兼ね備えた魔法剣士になることです」
エステルの声は、力強くも温かみのあるものだった。
「剣の力で守るべきものを守り、魔法の力で人々を助ける。そんな存在になりたいと思っています」
彼女の言葉に大きな拍手が沸き起こった。
舞台を降りたエステルは、ほっとため息をついた。初日を無事に終えられたことに安堵しながら、彼女は明日への決意を新たにした。
そして、ヴィオレッタの姿を探す。彼女は相変わらず取り巻きに囲まれていた、それでも優雅に笑顔で振る舞う彼女にエステルは真の強さを感じた。
初日を終えた後、寮に戻ったエステルは鏡の前に立ち尽くしていた。
華やかな衣装を身にまとい、完璧な化粧を施された自分の姿に、どこかずっと違和感を覚えていた。
「これが本当の私なの?」
彼女は自問自答を繰り返した。台本通りに喋り、周りの期待に応えようとする自分。それは、まるで操り人形のようだった。
「私は剣……そして人形?」
その瞬間、エステルの心に強い動揺が走った。彼女は剣を握りしめ、自分の本質を思い出そうとした。しかし、鏡に映る姿は自分が知る姿とはかけ離れていた。
「これじゃ、ヴィオレッタさんに申し訳ない!」
エステルは、彼女の真摯な姿を思い出した。
彼女は自分の言葉で語り、自分らしさを表現していた。それに比べて、自分は何をしていたのか。
決意が固まった。エステルは衣装を脱ぎ、普段着に着替えると、ヴィオレッタの所へと向かった。
彼女の部屋は近くにいる生徒に聞けば直ぐにわかった。
ドアをノックする手が少し震えた。
「はい、どなたですか?」
柔らかな声が返ってきて、扉が静かに開かれた。
ヴィオレッタはエステルを見た瞬間、酷く驚いた表情で後ずさりする。「え、エステルさん…?どうして」
「お話があります」エステルは真剣な眼差しで言った。
ヴィオレッタは静かに頷き、エステルを部屋に招き入れた。
「ヴィオレッタさん、私は謝らなければいけません」エステルは真っ直ぐにヴィオレッタの目を見た。「私は...偽りの自分であなたに向き合っていました」
ヴィオレッタは困惑した表情を浮かべたが、黙って聞き続けた。
「渡された台本を読み、華やかに着飾られた姿で人前に出た。それは全て、周りの期待に応えようとする私の弱さでした」エステルは言葉を続ける。「本当の私ではありません」
ヴィオレッタの目に、理解の色が浮かんだ。
「だから…提案があります」エステルは少し躊躇いながらも言葉を紡いだ。「明日の演武、二人で合作させていただけませんか?」
ヴィオレッタの目が大きく開いた。「二人で合作ですか?」
エステルは頷いた。「はい。そこで、私は本当の自分を出します。ヴィオレッタさんに負けないくらい、本来の姿であなたに立ち向かいます」
一瞬の沈黙の後、ヴィオレッタの顔に小さな笑みが浮かんだ。
「エステルさん。ありがとうございます」彼女の声は震えていた。
二人の間に僅かに沈黙があり、「実は……」とヴィオレッタが口を開く。エステルは「ん?」と首を傾げた。
しかし、ヴィオレッタは言う。
「いえ。何でもありません。私もエステルさんが思うほど本当の自分を出せていません。でも、明日の演武、是非一緒にやりたいです」
その言葉を聞いて、エステルは手を差し出した。
ヴィオレッタがその手を取り、力強く握る。
部屋を後にするエステルの胸には、新たな決意と期待が芽生えていた。明日こそ、本当の自分を見せる。そして、ヴィオレッタと共に、真の美しさを表現する。それは単なるミスコンを超えた、二人の魂の共演になるはずだった。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

勇者、追放される ~仲間がクズばかりだったので、魔王とお茶してのんびり過ごす。戻ってこいと言われても断固拒否。~
秋鷺 照
ファンタジー
強すぎて勇者になってしまったレッグは、パーティーを追放され、一人で魔王城へ行く。美味しいと噂の、魔族領の茶を飲むために!(ちゃんと人類も守る)

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる