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英雄の帰還
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山の斜面を降りる途中、レイは背中でエステルの体が震えるのを感じた。彼女の意識が戻ってきたのだろう。レイは足を止め、首を僅かに傾けた。
「目が覚めたか?」
返事の代わりに、エステルの腕がレイの首にきつく巻き付いた。その指先が震えているのを感じ、レイは思わず眉をひそめる。
「ああ、そうか」レイは苦笑した。「記憶が戻ったんだな」
エステルの吐息が、レイの首筋をくすぐる。彼女の声は、まるで言葉を絞り出すかのように細く震えていた。
「私は……まだ消えていないのですね」
「消える予定なのか?」言ってレイは再び歩き始める。
彼女は答えなかったが、暫く歩くと再び口を開いた。
「私の過去を、話していいですか?」
レイは一瞬躊躇したが、ため息をついて言った。「わかったよ」
レイはエステルを背中から降ろし、二人で近くの倒木に腰掛けた。すると彼女は一つ、一つ、丁寧に語り始めた。まるで本の物語を読むように。
そんなエステルの話を聞きながら、レイはときおり彼女の表情を盗み見る。
そこには喜びと悲しみ、怒りと後悔が、まるで嵐のように駆け巡っていた。
エステルの話が終わると、レイは空を見上げた。既に夕暮れ。オレンジ色に染まった空の下、二人の影が長く伸びている。
「思い出してよかったか?」レイは、やや気まずそうに尋ねる。
エステルは少し考え込んだ後、微かに頷いた。「もちろんです。辛い記憶もありますが……自分が誰なのか、わかっただけでも」
レイは黙って頷き、立ち上がった。「じゃあ行くぞ。村の連中が待ってるからな」
二人は再び歩き出した。レイは、エステルの足取りがやや不安定なのを感じ取り、無意識のうちに彼女の近くを歩いていた。
山を下り暫く歩いた時。突如、エステルの体が強張るのをレイは感じた。その視線の先を追うと、そこには廃墟と化した村が広がっていた。
「ここは……」エステルの声が震える。
来る時も気づいてはいたが、エステルもレイも特に気にはしなかった。しかし、今はきっと彼女の眼に古い映像が重なって見えているのだろうとレイは思った。
レイは黙って彼女の横に立つ。エステルの目に映る光景は、レイには想像もつかないものだ。ただ今は彼女の傍にいるべきだと、そう思った。
エステルの膝が崩れそうになった瞬間、レイは咄嗟に彼女を支え、背中に手を添えた。
「レイ……私は……」エステルの瞳に涙が滲んだ。
思わず戸惑ったが、レイは無愛想な顔で言う。「泣くなよ。お前が泣くと、俺の服が濡れるからな」
その言葉に、エステルは思わず噴き出した。笑いと涙が入り混じる様子を、レイは複雑な表情で見つめていた。
「なあ」レイが口を開く。「お前、本当に剣なのか?」
エステルは首を傾げた。「どういう意味ですか?」
「いや、だってお前……人から剣になって、また人になって、記憶を取り戻して。何がなんだか、わかんねえじゃん」
エステルは少し考えて、答えた。「私も...よくわかりません」
「まあいいか」とレイは肩をすくめる。「どうせ俺だって、普通じゃないんだしな」
二人は顔を見合わせ、思わず笑みがこぼれでた。
その後、二人は村へ戻ってきた。夕暮れ時の村は、不安と期待が入り混じった空気に包まれていた。レイとエステルが村長の家に足を踏み入れた瞬間、重苦しい沈黙が部屋を支配する。
「まずは無事でなにより。それで……」村長の声が震える。
「倒しましたよ」レイの言葉に、村長は頭を下げた。「本当に、本当に何とお礼を……」
そして彼は震える手でレイとエステルの手を取った。
「きっと、ヴァルハイム家の方々があなた達を村に導いてくださったに違いない!」
レイは思わず目を逸らした。エステルの正体を明かすべきか、一瞬迷ったが。エステルの冷たい手はレイの腕を軽く掴んだ。
「ドラゴンの脅威は去った!さあ、宴の準備だ!」村長の声が村に響きわたる。
その夜の村は、歓声と笑い声で溢れかえった。提灯の明かりが揺れる中、レイとエステルは村人たちに囲まれる。
「英雄だ!」
「守護霊様のお使いだ!」
感謝の言葉が飛び交う。レイは照れくさそうに頭を掻いた。「そんな、大したことじゃ……」
ふと横を見ると、エステルが困惑したような表情を浮かべていた。彼女の目は、まるで遠くを見ているかのようだった。
「大丈夫か?」レイの言葉に、エステルは我に返ったように小さく頷く。「ええ……」
言葉を探すエステルの姿に、レイは胸が締め付けられる思いがした。彼女の中では、きっと過去と現在が交錯しているのだろうと思った。
宴は夜遅くまで続いた。村人たちの笑顔、酒の匂い、焚き火の温もり。それらが全て、レイとエステルにとっては少し遠い世界のように感じられた。
ベッドに横たわりながら、レイは天井を見つめていた。隣の部屋ではエステルが寝ているだろう。彼女に尋ねるようにレイは呟いた。
「俺たちは、これからどこへ行くんだ……」
その問いに、答えはない。ただ、夜風が窓を揺らす音だけが、静かに響いていた。
夜明け前、村を覆う靄がゆっくりと晴れていく。レイは窓から漏れる僅かな光を頼りに、荷物をまとめていた。
隣でエステルも無言で支度をしている。二人の息遣いだけが、静寂を破っていた。
「まるで泥棒みたいだな」
レイの囁きに、エステルの手が一瞬止まる。彼女の瞳に、戸惑いの色が浮かぶ。
「私たちは逃げているのですか?」
その問いに、レイは荷物を置き、真っ直ぐエステルを見つめた。
「違うさ。これはカッコイイ去り方ってやつだ。ここにいたらいつまでも英雄扱いされるからな。ムズ痒いんだよ……」
エステルは小さく頷いた。その仕草に、レイは安堵の息を漏らす。そして二人は、誰にも気づかれないよう、そっと家を後にした。
朝もやの立ち込める村を、二人は静かに歩く。昨夜の宴の名残なのか、ところどころに提灯が揺れていた。その光が、エステルの銀髪を儚く照らしていた。
村の門が見えてきた時、レイの耳に微かな足音が聞こえた。振り返る間もなく、細い声が響く。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん!」
息を切らした少女が、走ってきて二人の前で立ち止まった。星のように輝く瞳で、少女は二人を見上げると言った。
「ありがとう、お兄ちゃん、お姉ちゃん。二人が村を助けてくれたんだよね!」
あどけない少女の言葉にエステルの表情が、一瞬凍りついていた。記憶は戻れど、感情の扱い方はまだ完全には思い出せていないのだ。
ただ彼女は、ぎこちない動作で少女の頭を撫でた。
「いえ。私達は大した事は……」
言葉が喉に詰まる。その時、少女の後ろから声がした。
「マリア!こんな朝早くに、どこへ行くの?」
その女性の声に、エステルの体が強張った。
レイは、彼女の変化を見逃さなかった。驚きと、懐かしさと、そして悲しみ。そんな複雑な感情がエステルの顔に現れていた。
近づいてきた女性は、二人を見て微笑んだ。
その笑顔を見て、何故かエステルは目が潤ませる。
「あなた達が、村を救ってくれた方ですね。本当にありがとうございます」
丁寧に頭を下げる女性。レイが何かを言おうとする前に、エステルが絞り出すような声で女性に尋ねた。
「あの。お名前を……聞いていいですか?」
女性は慌てて、「失礼しました。私はレノマ。レノマ・ハートウィル。この子は娘のマリア・ハートウィルです」と答えた。
その名前を聞いた瞬間、レイの脳裏に閃光が走った。
ハートウィル……、それはエステルが語った記憶の中にあった、かつての養母の名字だった。
レイは、思わずエステルを見つめる。すると彼女の目からは、大粒の涙が零れ落ちていた。
突然涙を流すエステルをみて、レノマが困惑した表情を浮かべる。
「どうかしました?」彼女が優しく尋ねた。
その声に、エステルの体が小刻みに震える。
レイは、咄嗟に彼女の肩に手を置いた。エステルの感情の変化を肌で感じていた。
「す、すいません」エステルは慌てて涙を拭った。彼女に何が見えているのか、レイには何となくわかった。きっと過去の記憶とダブって見えているのだ。
「お姉ちゃん、どうしたの?」とマリアに呼びかけられると、エステルは「大丈夫よ」と不器用な笑みを浮かべた。
そんな二人のやり取りを見ていたレノマが、突然エステルを見て言う。「あなた、ひょっとして、ヴァルハイム家の血筋……」と言いかけたが。
「いや。そんなはずないですね。なぜかしら、あなたを見ていると、不思議と他人に思えないわ。またここに帰ってきてください」と優しく微笑んだ。
レイは、二人の間に流れる不思議な空気に戸惑いを覚えた。血のつながりはないはずだが、まるで長年の離別を経て再会した親子のような雰囲気がそこにあった。
それは、時を超えた魂の繋がりなのか。
エステルの横顔を見つめながら、レイは少し複雑な思いに駆られていた。
「目が覚めたか?」
返事の代わりに、エステルの腕がレイの首にきつく巻き付いた。その指先が震えているのを感じ、レイは思わず眉をひそめる。
「ああ、そうか」レイは苦笑した。「記憶が戻ったんだな」
エステルの吐息が、レイの首筋をくすぐる。彼女の声は、まるで言葉を絞り出すかのように細く震えていた。
「私は……まだ消えていないのですね」
「消える予定なのか?」言ってレイは再び歩き始める。
彼女は答えなかったが、暫く歩くと再び口を開いた。
「私の過去を、話していいですか?」
レイは一瞬躊躇したが、ため息をついて言った。「わかったよ」
レイはエステルを背中から降ろし、二人で近くの倒木に腰掛けた。すると彼女は一つ、一つ、丁寧に語り始めた。まるで本の物語を読むように。
そんなエステルの話を聞きながら、レイはときおり彼女の表情を盗み見る。
そこには喜びと悲しみ、怒りと後悔が、まるで嵐のように駆け巡っていた。
エステルの話が終わると、レイは空を見上げた。既に夕暮れ。オレンジ色に染まった空の下、二人の影が長く伸びている。
「思い出してよかったか?」レイは、やや気まずそうに尋ねる。
エステルは少し考え込んだ後、微かに頷いた。「もちろんです。辛い記憶もありますが……自分が誰なのか、わかっただけでも」
レイは黙って頷き、立ち上がった。「じゃあ行くぞ。村の連中が待ってるからな」
二人は再び歩き出した。レイは、エステルの足取りがやや不安定なのを感じ取り、無意識のうちに彼女の近くを歩いていた。
山を下り暫く歩いた時。突如、エステルの体が強張るのをレイは感じた。その視線の先を追うと、そこには廃墟と化した村が広がっていた。
「ここは……」エステルの声が震える。
来る時も気づいてはいたが、エステルもレイも特に気にはしなかった。しかし、今はきっと彼女の眼に古い映像が重なって見えているのだろうとレイは思った。
レイは黙って彼女の横に立つ。エステルの目に映る光景は、レイには想像もつかないものだ。ただ今は彼女の傍にいるべきだと、そう思った。
エステルの膝が崩れそうになった瞬間、レイは咄嗟に彼女を支え、背中に手を添えた。
「レイ……私は……」エステルの瞳に涙が滲んだ。
思わず戸惑ったが、レイは無愛想な顔で言う。「泣くなよ。お前が泣くと、俺の服が濡れるからな」
その言葉に、エステルは思わず噴き出した。笑いと涙が入り混じる様子を、レイは複雑な表情で見つめていた。
「なあ」レイが口を開く。「お前、本当に剣なのか?」
エステルは首を傾げた。「どういう意味ですか?」
「いや、だってお前……人から剣になって、また人になって、記憶を取り戻して。何がなんだか、わかんねえじゃん」
エステルは少し考えて、答えた。「私も...よくわかりません」
「まあいいか」とレイは肩をすくめる。「どうせ俺だって、普通じゃないんだしな」
二人は顔を見合わせ、思わず笑みがこぼれでた。
その後、二人は村へ戻ってきた。夕暮れ時の村は、不安と期待が入り混じった空気に包まれていた。レイとエステルが村長の家に足を踏み入れた瞬間、重苦しい沈黙が部屋を支配する。
「まずは無事でなにより。それで……」村長の声が震える。
「倒しましたよ」レイの言葉に、村長は頭を下げた。「本当に、本当に何とお礼を……」
そして彼は震える手でレイとエステルの手を取った。
「きっと、ヴァルハイム家の方々があなた達を村に導いてくださったに違いない!」
レイは思わず目を逸らした。エステルの正体を明かすべきか、一瞬迷ったが。エステルの冷たい手はレイの腕を軽く掴んだ。
「ドラゴンの脅威は去った!さあ、宴の準備だ!」村長の声が村に響きわたる。
その夜の村は、歓声と笑い声で溢れかえった。提灯の明かりが揺れる中、レイとエステルは村人たちに囲まれる。
「英雄だ!」
「守護霊様のお使いだ!」
感謝の言葉が飛び交う。レイは照れくさそうに頭を掻いた。「そんな、大したことじゃ……」
ふと横を見ると、エステルが困惑したような表情を浮かべていた。彼女の目は、まるで遠くを見ているかのようだった。
「大丈夫か?」レイの言葉に、エステルは我に返ったように小さく頷く。「ええ……」
言葉を探すエステルの姿に、レイは胸が締め付けられる思いがした。彼女の中では、きっと過去と現在が交錯しているのだろうと思った。
宴は夜遅くまで続いた。村人たちの笑顔、酒の匂い、焚き火の温もり。それらが全て、レイとエステルにとっては少し遠い世界のように感じられた。
ベッドに横たわりながら、レイは天井を見つめていた。隣の部屋ではエステルが寝ているだろう。彼女に尋ねるようにレイは呟いた。
「俺たちは、これからどこへ行くんだ……」
その問いに、答えはない。ただ、夜風が窓を揺らす音だけが、静かに響いていた。
夜明け前、村を覆う靄がゆっくりと晴れていく。レイは窓から漏れる僅かな光を頼りに、荷物をまとめていた。
隣でエステルも無言で支度をしている。二人の息遣いだけが、静寂を破っていた。
「まるで泥棒みたいだな」
レイの囁きに、エステルの手が一瞬止まる。彼女の瞳に、戸惑いの色が浮かぶ。
「私たちは逃げているのですか?」
その問いに、レイは荷物を置き、真っ直ぐエステルを見つめた。
「違うさ。これはカッコイイ去り方ってやつだ。ここにいたらいつまでも英雄扱いされるからな。ムズ痒いんだよ……」
エステルは小さく頷いた。その仕草に、レイは安堵の息を漏らす。そして二人は、誰にも気づかれないよう、そっと家を後にした。
朝もやの立ち込める村を、二人は静かに歩く。昨夜の宴の名残なのか、ところどころに提灯が揺れていた。その光が、エステルの銀髪を儚く照らしていた。
村の門が見えてきた時、レイの耳に微かな足音が聞こえた。振り返る間もなく、細い声が響く。
「お兄ちゃん、お姉ちゃん!」
息を切らした少女が、走ってきて二人の前で立ち止まった。星のように輝く瞳で、少女は二人を見上げると言った。
「ありがとう、お兄ちゃん、お姉ちゃん。二人が村を助けてくれたんだよね!」
あどけない少女の言葉にエステルの表情が、一瞬凍りついていた。記憶は戻れど、感情の扱い方はまだ完全には思い出せていないのだ。
ただ彼女は、ぎこちない動作で少女の頭を撫でた。
「いえ。私達は大した事は……」
言葉が喉に詰まる。その時、少女の後ろから声がした。
「マリア!こんな朝早くに、どこへ行くの?」
その女性の声に、エステルの体が強張った。
レイは、彼女の変化を見逃さなかった。驚きと、懐かしさと、そして悲しみ。そんな複雑な感情がエステルの顔に現れていた。
近づいてきた女性は、二人を見て微笑んだ。
その笑顔を見て、何故かエステルは目が潤ませる。
「あなた達が、村を救ってくれた方ですね。本当にありがとうございます」
丁寧に頭を下げる女性。レイが何かを言おうとする前に、エステルが絞り出すような声で女性に尋ねた。
「あの。お名前を……聞いていいですか?」
女性は慌てて、「失礼しました。私はレノマ。レノマ・ハートウィル。この子は娘のマリア・ハートウィルです」と答えた。
その名前を聞いた瞬間、レイの脳裏に閃光が走った。
ハートウィル……、それはエステルが語った記憶の中にあった、かつての養母の名字だった。
レイは、思わずエステルを見つめる。すると彼女の目からは、大粒の涙が零れ落ちていた。
突然涙を流すエステルをみて、レノマが困惑した表情を浮かべる。
「どうかしました?」彼女が優しく尋ねた。
その声に、エステルの体が小刻みに震える。
レイは、咄嗟に彼女の肩に手を置いた。エステルの感情の変化を肌で感じていた。
「す、すいません」エステルは慌てて涙を拭った。彼女に何が見えているのか、レイには何となくわかった。きっと過去の記憶とダブって見えているのだ。
「お姉ちゃん、どうしたの?」とマリアに呼びかけられると、エステルは「大丈夫よ」と不器用な笑みを浮かべた。
そんな二人のやり取りを見ていたレノマが、突然エステルを見て言う。「あなた、ひょっとして、ヴァルハイム家の血筋……」と言いかけたが。
「いや。そんなはずないですね。なぜかしら、あなたを見ていると、不思議と他人に思えないわ。またここに帰ってきてください」と優しく微笑んだ。
レイは、二人の間に流れる不思議な空気に戸惑いを覚えた。血のつながりはないはずだが、まるで長年の離別を経て再会した親子のような雰囲気がそこにあった。
それは、時を超えた魂の繋がりなのか。
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