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銀の舞姫
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レイは己の愚行を噛みしめ、舌打ちした。後悔の味は、腐った果実のように苦々しい。
「ガサガサ」と、茂みが不吉な音を立てる。まるで死神の指が枯れ葉を掻き分けるかのように。
「こんな所で長話してるからだ……膝枕なぞしてる暇があれば、俺を安全圏まで運んでくれりゃ良かったんじゃないのか? 」
皮肉の刃を研ぎ澄ませつつ、レイは身構える。
「では次からそうします」エステルの声は、氷の欠片のように冷たく鋭利だが。彼女は、レイと茂みの間に立ちはだかった。
次の瞬間、魔物の群れが闇の帳から這い出てきた。先刻の襲撃者と同族だが、これらは小型で数が多い。まるで蟻の大群のように、飢えた眼光を放っている。
「おい!何してる?」レイの声が夜気を震わせる。「お前は下がってろ!」
とエステルを守ろうとする。だが、彼女もまた、意地の鎧を纏い、その前に立ち塞がる。
「いえ、あなたこそ下がってください」
レイは彼女の意固地さを感じ取った。
「やめろ!お前は剣かもしれんが、今は刃が無いじゃないか」レイが少し意地悪く、言う。
しかし、エステルの決意は大岩のごとく動じなかった。「私はあなたを守ります」
その言葉と共に、彼女は地面に落ちている一本の〝枝〟を拾い上げた。
「なんだそれ」レイの声には、呆れと諦めが混ざっていた。「おい!無理だぞ?自慢じゃないが、俺は既にその手を試して散々な目に遭ったんだからな!」
自虐のソースを振りかけた忠告も、エステルの耳には届かない。彼女の眼差しは、遠い彼方を見つめていた。
魔物の群れが闇の帷を引き裂いて飛び出した瞬間、エステルの姿勢が一変する。レイは彼女を守ろうと前に出ようとしたが、その脚は突如として重くなった。
エステルの手にある、なんの変哲もない木の枝が、まるで伝説の聖剣のように輝いて見えたのだ。もはやその佇まいは、千の戦場を踏み越えてきたベテラン剣士のそれだった。
レイの目に映るエステルの姿は、もはや人形などではなかった。それは戦場に舞い降りた女神、死神の化身とでも言うべき存在だ。
銀色の髪が月光の如く輝き、風を切って流れる。エステルの動きが始まった瞬間、世界の時間が止まったかのようだった。
彼女は魔物に向かって跳躍する。まるで重力を無視した舞踏のようだ。枝を振るう彼女の動きは、剣技というよりも、優雅な舞のようだった。
「シュッ」と風を切る音と共に、魔物の一匹が鋭い爪を振り上げる。しかしエステルは、まるで蝶が舞うように、枝を華麗に回転させ攻撃を易々と受け流した。
「ビュンッ」という風切り音と共に、彼女は別の魔物に枝の一撃を見舞う。枝は魔物の腹部に突き刺さり、魔物は「ギャンギャン」と断末魔の叫び声を上げ倒れた。
エステルの動きは軽やかだ。
魔物の間を縫うように駆け回り、その様は銀色の稲妻が地上を這うかのようだった。
長い銀髪が夜風に舞い踊る。もし彼女に二つ名をつけるなら〝銀の舞姫〟と呼ぶべきかもしれない。
魔物たちは次々とエステルの剣捌きならぬ、枝捌きによって倒されていく。「ドサッ」「ギャウッ」「ズブッ」と、断末魔の悲鳴と肉が裂ける音が森に響き渡る。
残った魔物たちは、恐怖で脚が震え、尻尾を巻いて逃げ出そうとする。しかし、エステルは容赦しない。一瞬で距離を詰め、容赦なく枝を振り下ろす。
「ギュイィィン」という奇妙な声と共に、最後の魔物が地に伏した。
わずか数分の戦闘だった。
五体の魔物が、たかが木の枝によって次々と葬り去られる光景を、レイは茫然自失の表情で見つめるのみだった。
こんな自分が彼女を守ろうとしたなんて、なんて滑稽なことなのかと。レイは自嘲の笑みを浮かべる。
エステルは、まるで何事もなかったかのように、レイの方に向き直った。
木々の隙間から差し込む光が銀髪に反射して、オーロラのような輝きを放つ。それは、女神が微笑むかのような美しさだ。
しかし、実際は微笑みなど皆無。エステルの表情は、能面のように無表情のまま。彼女は淡々と言った。「片付きました。他には多分いません」
レイは周囲を見渡す。辺りは魔物の死体や、腹からはみ出した内臓で悲惨な状態だ。まるで地獄絵図のような光景に、レイは吐き気すら覚えた。
「ウッ」と、喉元まで込み上げてくる胃液を必死に押し戻す。出来れば彼女に、この惨状も片付けてほしいと思うほどだった。
「あ、ああ……。お前、すごいな」
たった一言の感想しか言葉にできず、レイは目を逸らした。その瞳には、恥ずかしさと情けなさが入り混じっていた。エステルの強さは、レイの想像をはるかに超えていたのだ。
彼女が、ただの人形などではない。レイはそう思った。しかし同時に、剣から造られた人形だから強いのかもしれない、などと現実逃避に走る。
そして、もし彼女にしっかりした剣を持たせたら?どんなことになってしまうのだろう。その想像だけで、レイの背筋に冷たい汗が流れた。
そんな思考を読み取ったかのように、エステルの言葉が静かに発せられた。
「やはりシッカリした剣が必要です」
マジか……と、レイの眉尻が心の声を投影したように下がる。
彼女自身が剣なのに、そんな物騒な物を与えていいものか。暫し考えたが、きっと彼女の中の何かが、それを求めているのだろう。それは、本能的なものなのかもしれない。
これも生み出した者の責任か、とレイは諦めの溜息をつく。
「いいけど一つ約束してくれ。お前が剣を振るうのは魔物だけにしてくれよな」
レイの言葉に、エステルがキョトンとした表情を浮かべる。
「他になにが?」
その純粋な問いかけに、レイは言葉を失った。この世界の闇の深さを、彼女はまだ知らないのだ。
「いや、とにかく約束だ」レイは念を押す。その声には、かすかな懇願の色が混じっていた。
エステルは「わかりました」と頷く。
レイの脳裏に、この世界の理不尽さが走馬灯のように駆け巡る。強い者は弱い者を力でねじ伏せ、自らの意志を押し付ける。それが、この世界の掟なのだ。
盗賊や奴隷商人、そして高慢な貴族たち。彼らの手にかかれば、弱者の人生など瞬く間に奪われてしまう。さらには、正義の象徴であるはずの王国の騎士や、神に仕える神官さえも、時には人を殺める。
そんな世界で、エステルはどうなってしまうのか。彼女は、きっと命令すれば動く人形。使う者が変われば、たちまち殺戮兵器と化してしまうかもしれない。
その想像に、レイの胸が締め付けられる。
だからこそ、レイは彼女をそういう〝物〟にはしたくないと思った。
もしも彼女の中に人間らしい所が少しでもあるなら、それを守りたいと思った。それは荒野に咲く一輪の花を守るような、儚くも切ない願いだ。
レイは夜空を見上げた。無数の星が見下ろし、エステルの銀髪が月光に輝く。
レイは、彼女の存在が自分の人生にもたらす変化を、薄々と感じ取っている。
それは、嵐の前の静けさのような、不安と期待が入り混じった感覚だったが。レイの中で、何らかの責任が確実に生まれていた。
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皮肉の刃を研ぎ澄ませつつ、レイは身構える。
「では次からそうします」エステルの声は、氷の欠片のように冷たく鋭利だが。彼女は、レイと茂みの間に立ちはだかった。
次の瞬間、魔物の群れが闇の帳から這い出てきた。先刻の襲撃者と同族だが、これらは小型で数が多い。まるで蟻の大群のように、飢えた眼光を放っている。
「おい!何してる?」レイの声が夜気を震わせる。「お前は下がってろ!」
とエステルを守ろうとする。だが、彼女もまた、意地の鎧を纏い、その前に立ち塞がる。
「いえ、あなたこそ下がってください」
レイは彼女の意固地さを感じ取った。
「やめろ!お前は剣かもしれんが、今は刃が無いじゃないか」レイが少し意地悪く、言う。
しかし、エステルの決意は大岩のごとく動じなかった。「私はあなたを守ります」
その言葉と共に、彼女は地面に落ちている一本の〝枝〟を拾い上げた。
「なんだそれ」レイの声には、呆れと諦めが混ざっていた。「おい!無理だぞ?自慢じゃないが、俺は既にその手を試して散々な目に遭ったんだからな!」
自虐のソースを振りかけた忠告も、エステルの耳には届かない。彼女の眼差しは、遠い彼方を見つめていた。
魔物の群れが闇の帷を引き裂いて飛び出した瞬間、エステルの姿勢が一変する。レイは彼女を守ろうと前に出ようとしたが、その脚は突如として重くなった。
エステルの手にある、なんの変哲もない木の枝が、まるで伝説の聖剣のように輝いて見えたのだ。もはやその佇まいは、千の戦場を踏み越えてきたベテラン剣士のそれだった。
レイの目に映るエステルの姿は、もはや人形などではなかった。それは戦場に舞い降りた女神、死神の化身とでも言うべき存在だ。
銀色の髪が月光の如く輝き、風を切って流れる。エステルの動きが始まった瞬間、世界の時間が止まったかのようだった。
彼女は魔物に向かって跳躍する。まるで重力を無視した舞踏のようだ。枝を振るう彼女の動きは、剣技というよりも、優雅な舞のようだった。
「シュッ」と風を切る音と共に、魔物の一匹が鋭い爪を振り上げる。しかしエステルは、まるで蝶が舞うように、枝を華麗に回転させ攻撃を易々と受け流した。
「ビュンッ」という風切り音と共に、彼女は別の魔物に枝の一撃を見舞う。枝は魔物の腹部に突き刺さり、魔物は「ギャンギャン」と断末魔の叫び声を上げ倒れた。
エステルの動きは軽やかだ。
魔物の間を縫うように駆け回り、その様は銀色の稲妻が地上を這うかのようだった。
長い銀髪が夜風に舞い踊る。もし彼女に二つ名をつけるなら〝銀の舞姫〟と呼ぶべきかもしれない。
魔物たちは次々とエステルの剣捌きならぬ、枝捌きによって倒されていく。「ドサッ」「ギャウッ」「ズブッ」と、断末魔の悲鳴と肉が裂ける音が森に響き渡る。
残った魔物たちは、恐怖で脚が震え、尻尾を巻いて逃げ出そうとする。しかし、エステルは容赦しない。一瞬で距離を詰め、容赦なく枝を振り下ろす。
「ギュイィィン」という奇妙な声と共に、最後の魔物が地に伏した。
わずか数分の戦闘だった。
五体の魔物が、たかが木の枝によって次々と葬り去られる光景を、レイは茫然自失の表情で見つめるのみだった。
こんな自分が彼女を守ろうとしたなんて、なんて滑稽なことなのかと。レイは自嘲の笑みを浮かべる。
エステルは、まるで何事もなかったかのように、レイの方に向き直った。
木々の隙間から差し込む光が銀髪に反射して、オーロラのような輝きを放つ。それは、女神が微笑むかのような美しさだ。
しかし、実際は微笑みなど皆無。エステルの表情は、能面のように無表情のまま。彼女は淡々と言った。「片付きました。他には多分いません」
レイは周囲を見渡す。辺りは魔物の死体や、腹からはみ出した内臓で悲惨な状態だ。まるで地獄絵図のような光景に、レイは吐き気すら覚えた。
「ウッ」と、喉元まで込み上げてくる胃液を必死に押し戻す。出来れば彼女に、この惨状も片付けてほしいと思うほどだった。
「あ、ああ……。お前、すごいな」
たった一言の感想しか言葉にできず、レイは目を逸らした。その瞳には、恥ずかしさと情けなさが入り混じっていた。エステルの強さは、レイの想像をはるかに超えていたのだ。
彼女が、ただの人形などではない。レイはそう思った。しかし同時に、剣から造られた人形だから強いのかもしれない、などと現実逃避に走る。
そして、もし彼女にしっかりした剣を持たせたら?どんなことになってしまうのだろう。その想像だけで、レイの背筋に冷たい汗が流れた。
そんな思考を読み取ったかのように、エステルの言葉が静かに発せられた。
「やはりシッカリした剣が必要です」
マジか……と、レイの眉尻が心の声を投影したように下がる。
彼女自身が剣なのに、そんな物騒な物を与えていいものか。暫し考えたが、きっと彼女の中の何かが、それを求めているのだろう。それは、本能的なものなのかもしれない。
これも生み出した者の責任か、とレイは諦めの溜息をつく。
「いいけど一つ約束してくれ。お前が剣を振るうのは魔物だけにしてくれよな」
レイの言葉に、エステルがキョトンとした表情を浮かべる。
「他になにが?」
その純粋な問いかけに、レイは言葉を失った。この世界の闇の深さを、彼女はまだ知らないのだ。
「いや、とにかく約束だ」レイは念を押す。その声には、かすかな懇願の色が混じっていた。
エステルは「わかりました」と頷く。
レイの脳裏に、この世界の理不尽さが走馬灯のように駆け巡る。強い者は弱い者を力でねじ伏せ、自らの意志を押し付ける。それが、この世界の掟なのだ。
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その想像に、レイの胸が締め付けられる。
だからこそ、レイは彼女をそういう〝物〟にはしたくないと思った。
もしも彼女の中に人間らしい所が少しでもあるなら、それを守りたいと思った。それは荒野に咲く一輪の花を守るような、儚くも切ない願いだ。
レイは夜空を見上げた。無数の星が見下ろし、エステルの銀髪が月光に輝く。
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