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第16話
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天道くんからの突然の誘いに断りの返事を送ったものの、心には寂しさが増す。
ラブコメなんかだと、こういう状況で心の隙間に入られたりするのだけど。やはり私は和也さんとの関係を大切にしたい。
なんて、そう思っていたのに。皮肉にもそれからの日々は、彼との距離が徐々に開いていったのだ。
仕事が忙しくなり、お互いの予定が合わなくなっていった。電話で話す時間も減り、メッセージのやり取りも短くなっていく。
「ごめん、今日も遅くなりそう」
「大丈夫、私も忙しいから。気にしないで」
そんなやり取りが増えていった。
そんな日々が1ヶ月近く続いた時、部長から呼び出しがあった。
「紡木さん、天道くんの新プロジェクトに加わってもらいたい」
突然の話に、私は戸惑いを隠せなかった。
「はい...分かりました」
そう答えはしたものの、内心では複雑な思いが渦巻いていた。天道くんは、いまだに私に対して積極的。そんな彼と一緒に仕事をすることになるなんて...。
案の定、プロジェクトが始まると、天道くんからのアプローチは容赦なかった。
「紡木さん、この資料を一緒に確認しませんか?」
「今度の打ち合わせ、一緒に行きましょう」
仕事の関係で、一緒に外出する機会も増えていった。
ある日、クライアントとの打ち合わせ後、天道くんに誘われて遅めの昼食を取っていた時だった。突然、携帯が鳴った。和也さんからだ。
食事中にも関わらず、私は思わず嬉しくて着信に応じる。
「もしもし、和也さん?」
「詩織、今どこにいるの?」
「今?ちょっと仕事で...」
「そっか。仕事だよね。安心したよ、男の人と楽しそうに食事をしてたから」
彼の声には明らかな嫉妬の色が混じっていた。近くを通ったのかもしれない。
「う、うん。会社の人がどうしてもって言うから...」
別にやましい事なんてないが慌てて説明する私。逆にわざとらしかったか。
でも心の奥で私は、彼が嫉妬してくれたことに喜びを感じていた。
ところが電話を切った後、ふと自分と和也の運命の糸を見てみると。ゆっくりと運命の糸が解けかけていた...。
「嘘...」
思わず声が漏れる。反射的に、私はその糸同士を引き寄せていた。
「紡木さん、大丈夫ですか?」
天道くんの声に我に返る。
「あ、うん...ちょっと考え事をしてた」
その日以降、私は意識的に和也との糸を引き寄せるようになっていた。でも、何故かその糸はしばらくすると離れているのだ。
やはり結婚する運命を切った影響は大きいのか。そんな不安に押しつぶされそうな状態で、仕事でのすれ違いはさらに続いた。
和也さんとの時間は更に減っていき、私はその度に必死に糸を引き寄せ続けた。この関係を終わらせたくない。そんな思いが、私の行動を支配していた。
しかし、糸を引き寄せれば引き寄せるほど、心の中に空虚さが広がっていく。これで本当にいいのか。こんな無理やり留めている関係が......。
そんな疑問が、少しずつ芽生え始めていた。
和也さんとの関係に不安を感じながらも、仕事は着実に進んでいった。天道くんとのプロジェクトは順調で、私たちは頻繁に一緒に行動するようになった。
「紡木さん、この企画書どうですか?」
天道くんが私のデスクに近づいてくる。彼の真摯な眼差しに、思わず目を逸らしてしまう。
「えっと...そうですね、いいと思います」
「ありがとうございます。紡木さんの意見は本当に参考になります」
その言葉に、なぜか胸がざわつく。私の中で少しづつ天道くんの存在が大きくなっていた。
その度に私は慌てて和也さんとの運命の糸を確認するが、相変わらず、少しずつ解けかけていた。
「あの...天道くん」
「はい?」
「私には彼氏がいるって、覚えてるよね?」
天道くんは優しく微笑んだ。
「もちろんです。でも最近の紡木さん、寂しそうなんで。少しでも支えたいんですよ」
その言葉に、私は返す言葉を失った。少しだけ嬉しさすら感じてしまう。このタイミングでそれはズルいなぁ。
その夜、和也さんから電話があった。
「詩織、来週の土曜日、時間ある?」
「え?うん、あると思うけど...」
「じゃあ、デートしよう。久しぶりだから」
和也の声には、少し緊張が混じっているように感じたが、私は即答した。
「うん、行きたい!」
電話を切った後、私は鏡に映る自分を見つめた。久しぶりのデート。嬉しいはずなのに、糸が解けかけてる事に不安を感じた。
次の日から、デートの日まで、私は何度も和也さんとの運命の糸を確認した。時々解けかけそうになる糸を、その都度引き寄せていた。
「これでいいの?」
誰に問いかけているのか、自分でも分からない。
デートの前日、仕事が終わって帰ろうとしたとき、天道くんが声をかけてきた。
「紡木さん、明日デートでもあるんですか?」
「え?どうして...」
「顔に書いてありますよ。いつもより楽しそうだ」
天道くんは優しく笑う。
「楽しんできてください」
その言葉に、私は複雑な思いを抱いた。天道くんは本当に私のことを想ってくれているのだろう。
家に帰る途中、私は立ち止まり、夜空を見上げた。星々が煌めいている。
「明日は楽しもう」
そう自分に言い聞かせながら、私は歩き出す。でも、心のどこかで、明日は何か起こるような予感がしていた。
和也さんとの運命の糸は相変わらず不安定。ひょっとしたら、別れを切り出されるかもしれない。そんな事を考えていた。
でも、もう引き寄せるのは止めよう。自然な流れに任せてみよう。そう決意した瞬間、不思議と心が軽くなった気がした。
明日、和也さんに会えば、きっと全てが上手くいく。そう信じて私は眠りについた。
待ちに待った土曜日が来た。朝から緊張と期待で胸がいっぱいだった。
「久しぶりのデート...」
鏡の前で念入りにメイクをしながら、私は彼との思い出を振り返っていた。初めて会った日、初デート。それからも彼と過ごした楽しい日々。
そして、最近のすれ違い。でも今日は突然のキャンセルも無い。大丈夫!
「今日は素敵な一日にしよう」
自分に言い聞かせるように呟いた。
待ち合わせ場所に向かう途中、私は何度も和也との運命の糸を確認した。まだ不安定だが、もう引き寄せるのは止めた。そう決めたのだから。
「詩織!」
その声に振り返ると、和也さんが満面の笑みで手を振っていた。
「和也さん、久しぶりね」
「うん、久しぶり」
二人で歩き始める。最初は少し気まずい雰囲気があった。でも、徐々に昔のように自然な会話が戻ってきた。
「最近、仕事忙しいの?」
「うん、新しいプロジェクトが始まって...」
話をしながら、私はときおり彼の表情を窺っていた。彼は本当に私のことを大切に思ってくれているんだろうか。
2人でランチを済ませて外に出た時、突然見覚えのある声が聞こえた。
「あ、紡木さん!」
振り返ると、そこには天道くんが立っていた。
「天道くん...」
戸惑いを隠せなかった。和也の顔が少し曇るのが見えた。
「こんにちは。デート中ですか?」
天道くんは笑顔で話しかけてきた。
「あ、はい...」
「これは、お邪魔でしたね。楽しんでください」
天道くんは軽く会釈をして去っていく。
「詩織、あの人は...」
和也さんの声には、明らかな警戒心が混じっていた。
「ただの同僚ですって。気にしないで」
そう言いながら、私は妙な胸の高鳴りを感じていた。何故だろう。
デートは続き、二人で映画を見たり、ゆっくり話したりした。でも、どこか違う空気が漂っていた。そして...
「詩織、実は...」
彼が真剣な表情で切り出した。嫌な予感しかしない。ドラマとかでよくある別れを切り出されるパターンだ。
「何?」
私は覚悟を決め、でも笑顔で尋ねる。すると彼は言った。
「君に指輪を贈りたいんだ。お揃いが欲しくて」
「え?」
その言葉に、私は息を呑んだ。初めてのペアリング。不安が一瞬で消し飛び、嬉しさが込み上げた。
「嬉しい!私も欲しい!」
思わず大きな声を出した私に、彼は少し驚いていたが、安心したような笑顔を見せた。きっと彼も不安だったのかもしれない。
「じゃあ、そこのジュエリー店に入ろう」
和也さんの提案に、私は大きく何度も頷く。宝石店に向かう途中、私は考えていた。
この指輪で、私たちの関係はどう変わるのだろうか。まさか結婚指輪だったり?いや、普通にお揃いって言ってただろ。
そんな浮かれた気持ちで、私は宝石店に脚を踏み入れたのだ。
ラブコメなんかだと、こういう状況で心の隙間に入られたりするのだけど。やはり私は和也さんとの関係を大切にしたい。
なんて、そう思っていたのに。皮肉にもそれからの日々は、彼との距離が徐々に開いていったのだ。
仕事が忙しくなり、お互いの予定が合わなくなっていった。電話で話す時間も減り、メッセージのやり取りも短くなっていく。
「ごめん、今日も遅くなりそう」
「大丈夫、私も忙しいから。気にしないで」
そんなやり取りが増えていった。
そんな日々が1ヶ月近く続いた時、部長から呼び出しがあった。
「紡木さん、天道くんの新プロジェクトに加わってもらいたい」
突然の話に、私は戸惑いを隠せなかった。
「はい...分かりました」
そう答えはしたものの、内心では複雑な思いが渦巻いていた。天道くんは、いまだに私に対して積極的。そんな彼と一緒に仕事をすることになるなんて...。
案の定、プロジェクトが始まると、天道くんからのアプローチは容赦なかった。
「紡木さん、この資料を一緒に確認しませんか?」
「今度の打ち合わせ、一緒に行きましょう」
仕事の関係で、一緒に外出する機会も増えていった。
ある日、クライアントとの打ち合わせ後、天道くんに誘われて遅めの昼食を取っていた時だった。突然、携帯が鳴った。和也さんからだ。
食事中にも関わらず、私は思わず嬉しくて着信に応じる。
「もしもし、和也さん?」
「詩織、今どこにいるの?」
「今?ちょっと仕事で...」
「そっか。仕事だよね。安心したよ、男の人と楽しそうに食事をしてたから」
彼の声には明らかな嫉妬の色が混じっていた。近くを通ったのかもしれない。
「う、うん。会社の人がどうしてもって言うから...」
別にやましい事なんてないが慌てて説明する私。逆にわざとらしかったか。
でも心の奥で私は、彼が嫉妬してくれたことに喜びを感じていた。
ところが電話を切った後、ふと自分と和也の運命の糸を見てみると。ゆっくりと運命の糸が解けかけていた...。
「嘘...」
思わず声が漏れる。反射的に、私はその糸同士を引き寄せていた。
「紡木さん、大丈夫ですか?」
天道くんの声に我に返る。
「あ、うん...ちょっと考え事をしてた」
その日以降、私は意識的に和也との糸を引き寄せるようになっていた。でも、何故かその糸はしばらくすると離れているのだ。
やはり結婚する運命を切った影響は大きいのか。そんな不安に押しつぶされそうな状態で、仕事でのすれ違いはさらに続いた。
和也さんとの時間は更に減っていき、私はその度に必死に糸を引き寄せ続けた。この関係を終わらせたくない。そんな思いが、私の行動を支配していた。
しかし、糸を引き寄せれば引き寄せるほど、心の中に空虚さが広がっていく。これで本当にいいのか。こんな無理やり留めている関係が......。
そんな疑問が、少しずつ芽生え始めていた。
和也さんとの関係に不安を感じながらも、仕事は着実に進んでいった。天道くんとのプロジェクトは順調で、私たちは頻繁に一緒に行動するようになった。
「紡木さん、この企画書どうですか?」
天道くんが私のデスクに近づいてくる。彼の真摯な眼差しに、思わず目を逸らしてしまう。
「えっと...そうですね、いいと思います」
「ありがとうございます。紡木さんの意見は本当に参考になります」
その言葉に、なぜか胸がざわつく。私の中で少しづつ天道くんの存在が大きくなっていた。
その度に私は慌てて和也さんとの運命の糸を確認するが、相変わらず、少しずつ解けかけていた。
「あの...天道くん」
「はい?」
「私には彼氏がいるって、覚えてるよね?」
天道くんは優しく微笑んだ。
「もちろんです。でも最近の紡木さん、寂しそうなんで。少しでも支えたいんですよ」
その言葉に、私は返す言葉を失った。少しだけ嬉しさすら感じてしまう。このタイミングでそれはズルいなぁ。
その夜、和也さんから電話があった。
「詩織、来週の土曜日、時間ある?」
「え?うん、あると思うけど...」
「じゃあ、デートしよう。久しぶりだから」
和也の声には、少し緊張が混じっているように感じたが、私は即答した。
「うん、行きたい!」
電話を切った後、私は鏡に映る自分を見つめた。久しぶりのデート。嬉しいはずなのに、糸が解けかけてる事に不安を感じた。
次の日から、デートの日まで、私は何度も和也さんとの運命の糸を確認した。時々解けかけそうになる糸を、その都度引き寄せていた。
「これでいいの?」
誰に問いかけているのか、自分でも分からない。
デートの前日、仕事が終わって帰ろうとしたとき、天道くんが声をかけてきた。
「紡木さん、明日デートでもあるんですか?」
「え?どうして...」
「顔に書いてありますよ。いつもより楽しそうだ」
天道くんは優しく笑う。
「楽しんできてください」
その言葉に、私は複雑な思いを抱いた。天道くんは本当に私のことを想ってくれているのだろう。
家に帰る途中、私は立ち止まり、夜空を見上げた。星々が煌めいている。
「明日は楽しもう」
そう自分に言い聞かせながら、私は歩き出す。でも、心のどこかで、明日は何か起こるような予感がしていた。
和也さんとの運命の糸は相変わらず不安定。ひょっとしたら、別れを切り出されるかもしれない。そんな事を考えていた。
でも、もう引き寄せるのは止めよう。自然な流れに任せてみよう。そう決意した瞬間、不思議と心が軽くなった気がした。
明日、和也さんに会えば、きっと全てが上手くいく。そう信じて私は眠りについた。
待ちに待った土曜日が来た。朝から緊張と期待で胸がいっぱいだった。
「久しぶりのデート...」
鏡の前で念入りにメイクをしながら、私は彼との思い出を振り返っていた。初めて会った日、初デート。それからも彼と過ごした楽しい日々。
そして、最近のすれ違い。でも今日は突然のキャンセルも無い。大丈夫!
「今日は素敵な一日にしよう」
自分に言い聞かせるように呟いた。
待ち合わせ場所に向かう途中、私は何度も和也との運命の糸を確認した。まだ不安定だが、もう引き寄せるのは止めた。そう決めたのだから。
「詩織!」
その声に振り返ると、和也さんが満面の笑みで手を振っていた。
「和也さん、久しぶりね」
「うん、久しぶり」
二人で歩き始める。最初は少し気まずい雰囲気があった。でも、徐々に昔のように自然な会話が戻ってきた。
「最近、仕事忙しいの?」
「うん、新しいプロジェクトが始まって...」
話をしながら、私はときおり彼の表情を窺っていた。彼は本当に私のことを大切に思ってくれているんだろうか。
2人でランチを済ませて外に出た時、突然見覚えのある声が聞こえた。
「あ、紡木さん!」
振り返ると、そこには天道くんが立っていた。
「天道くん...」
戸惑いを隠せなかった。和也の顔が少し曇るのが見えた。
「こんにちは。デート中ですか?」
天道くんは笑顔で話しかけてきた。
「あ、はい...」
「これは、お邪魔でしたね。楽しんでください」
天道くんは軽く会釈をして去っていく。
「詩織、あの人は...」
和也さんの声には、明らかな警戒心が混じっていた。
「ただの同僚ですって。気にしないで」
そう言いながら、私は妙な胸の高鳴りを感じていた。何故だろう。
デートは続き、二人で映画を見たり、ゆっくり話したりした。でも、どこか違う空気が漂っていた。そして...
「詩織、実は...」
彼が真剣な表情で切り出した。嫌な予感しかしない。ドラマとかでよくある別れを切り出されるパターンだ。
「何?」
私は覚悟を決め、でも笑顔で尋ねる。すると彼は言った。
「君に指輪を贈りたいんだ。お揃いが欲しくて」
「え?」
その言葉に、私は息を呑んだ。初めてのペアリング。不安が一瞬で消し飛び、嬉しさが込み上げた。
「嬉しい!私も欲しい!」
思わず大きな声を出した私に、彼は少し驚いていたが、安心したような笑顔を見せた。きっと彼も不安だったのかもしれない。
「じゃあ、そこのジュエリー店に入ろう」
和也さんの提案に、私は大きく何度も頷く。宝石店に向かう途中、私は考えていた。
この指輪で、私たちの関係はどう変わるのだろうか。まさか結婚指輪だったり?いや、普通にお揃いって言ってただろ。
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