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第9話 メイド、オリジナルのメイド服を手に入れる
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「うーん……どうしようかな」
テーブルの上に広げたメイド服をじっくりと観察する。
「アレンジしたい、とはずっと思ってるんだけど」
そんな暇も技術もなく、かれこれ支給のメイド服を着て働き始めてから、二週間近く経った。
このメイド服にもだいぶ慣れてきた……けれど。
「もっと可愛くしたいよね」
私に裁縫の技術はない。けれどどうにかして、もっと可愛くすることはできないだろうか。
胸元にリボンをつけてみるとか?
でも、クラシカルメイド服と大きいリボンって、相性いまいちかも。
「丈を短くするって言ったって、たぶん切るだけじゃないよね」
難しいな。
しかもパニエがないと、スカート部分も膨らまないし。
「どうしたらいいの?」
答えが出ずに溜息を吐くと、同時に眠気が押し寄せてきた。
このままでは、すぐに眠ってしまう。
最近は仕事が終わったら眠っちゃうから、今日こそいろいろ考えようと思ってたのに。
眠い目をこすって立ち上がり、大きく深呼吸する。
しかし、なかなか眠気は消えてくれない。
「なんか飲もうかな」
厨房にはいろいろな飲み物が用意されており、一部の貴重なワインを除けば、自由に飲んでいいと言われている。
うん。なんか、喉渇いた気するし。
頷いて、私は自分の部屋を出た。
◆
廊下に出ると、冷たい空気に包まれた。
そろそろ季節が変わるのだろうか。この世界の季節はまだあまり分からないけれど、どうやらずっと一定の気温を保ってくれるわけではないようだ。
なにか羽織るものあればいいんだけど、なにもないのよね。
仕事後、入浴終わりに着る部屋着は薄手で、そろそろ寒くなってきた。
しかし家から持ってきた私服は薄い麻のワンピース数着だけだ。
この子の家って、本当に貧乏だったのね。
給料をもらったら、どこかに買いに行けるといいのだけれど。
そんなことを考えていると、厨房に到着した。
明かりをつけ、中へ入る。寒いから、温かい物が飲みたい。
「ホットミルクか紅茶かな」
呟いたところで、厨房の扉が開き、ヴァレンティンさんが中へ入ってきた。
彼も眠る直前なのか、部屋着姿で、温かそうなガウンを羽織っている。
「アリスさんも、なにかお探しですか?」
「はい。温かい物でも用意しようかと」
「ハーブティーでよければ一緒に用意しますよ。安眠効果のあるものです」
「ぜひ! お願いします!」
ヴァレンティンさんは微笑んで、ハーブティーの用意を始めてくれた。
私も、戸棚からティーカップを取り出す。
「あの、ヴァレンティンさん」
「どうかしましたか?」
「このあたりって、お洋服屋さんってあるんですか?」
私の問いかけに、ヴァレンティンさんは少し申し訳なさそうな顔をした。
「ここにはないんです。少し離れた大きい街まで行くか、行商がきた時に買うかですね。自分で作る方も多いですが」
「そんな……」
休みをもらって街まで出かけることはできる。
しかし、街へ行くために馬車へ乗るのにもお金はかかるし、歩くにしてはかなりの距離だ。
「洋服が欲しいんですか?」
「はい。寒くなってきましたから。それに、仕事用の服も、ちょっとこう、もう少し可愛くできないかな……と」
上目遣いでヴァレンティンさんの表情を窺う。
もし仕事着のアレンジが禁止されているのなら、どうしようもない。
しかし、ヴァレンティンさんはなるほど、と頷いてくれた。
「私でよければ、作りましょうか」
「えっ!?」
「裁縫は好きなんです。自分の物や坊ちゃんの物だけですと、男性物ばかりで。女性物の華やかな衣服も作りたいと思っていたのですよ」
「ヴァレンティンさん……!」
ヴァレンティンさんが有能すぎるし、優しすぎる。
「どんな物がいいでしょう?」
「えーっと……可愛くて、それで……ご主人様が好きそうな!」
私の言葉に、ヴァレンティンさんはにやりと笑った。
「任せてください。坊ちゃんのことは、私がなんでも分かっておりますから」
なんとも頼もしい言葉である。
私は頭を深く下げて、改めてヴァレンティンさんにお願いした。
◆
「どうでしょう?」
ヴァレンティンさんが、得意げな顔で新しいメイド服を広げた。
パステルイエローのメイド服で、裾や袖には白いレースが縫い付けられている。
ウエスト部分を大きな白いリボンで絞るようになっているため、着痩せ効果も期待できそうだ。
丈は膝くらいで、スカート部分が広がるように、内側にパニエのようなものが縫い付けられている。
「すごい……!」
正直、めちゃくちゃ可愛い。
店で買ったような完成度でありながら、手作り特有の繊細さがいろんな部分に現れている。
「こういった物を作るのは久しぶりなので、つい、気合が入ってしまいました」
「すごいです! 本当、今すぐお店が開けちゃうレベルですよ!」
「ありがとうございます。アリスさんは褒め上手ですね」
私を見て、ヴァレンティンさんはにっこりと笑ってくれた。
ヴァレンティンさんはすごく優しい人だけど、それだけじゃなくて、私も、優しくしたいって思わせるような言動ができてる、ってことなのかも。
ご主人様には、いまいち効果がないっぽいけど……。
「きっと坊ちゃんも、褒めてくださいますよ」
この服を着た私を想像してみる。
やばい。あまりにも、可愛すぎる。
さすがのランスロット様だって、無反応ではいられないはず。
想像するだけで、ランスロット様には見せられないほど、私はにやけてしまった。
テーブルの上に広げたメイド服をじっくりと観察する。
「アレンジしたい、とはずっと思ってるんだけど」
そんな暇も技術もなく、かれこれ支給のメイド服を着て働き始めてから、二週間近く経った。
このメイド服にもだいぶ慣れてきた……けれど。
「もっと可愛くしたいよね」
私に裁縫の技術はない。けれどどうにかして、もっと可愛くすることはできないだろうか。
胸元にリボンをつけてみるとか?
でも、クラシカルメイド服と大きいリボンって、相性いまいちかも。
「丈を短くするって言ったって、たぶん切るだけじゃないよね」
難しいな。
しかもパニエがないと、スカート部分も膨らまないし。
「どうしたらいいの?」
答えが出ずに溜息を吐くと、同時に眠気が押し寄せてきた。
このままでは、すぐに眠ってしまう。
最近は仕事が終わったら眠っちゃうから、今日こそいろいろ考えようと思ってたのに。
眠い目をこすって立ち上がり、大きく深呼吸する。
しかし、なかなか眠気は消えてくれない。
「なんか飲もうかな」
厨房にはいろいろな飲み物が用意されており、一部の貴重なワインを除けば、自由に飲んでいいと言われている。
うん。なんか、喉渇いた気するし。
頷いて、私は自分の部屋を出た。
◆
廊下に出ると、冷たい空気に包まれた。
そろそろ季節が変わるのだろうか。この世界の季節はまだあまり分からないけれど、どうやらずっと一定の気温を保ってくれるわけではないようだ。
なにか羽織るものあればいいんだけど、なにもないのよね。
仕事後、入浴終わりに着る部屋着は薄手で、そろそろ寒くなってきた。
しかし家から持ってきた私服は薄い麻のワンピース数着だけだ。
この子の家って、本当に貧乏だったのね。
給料をもらったら、どこかに買いに行けるといいのだけれど。
そんなことを考えていると、厨房に到着した。
明かりをつけ、中へ入る。寒いから、温かい物が飲みたい。
「ホットミルクか紅茶かな」
呟いたところで、厨房の扉が開き、ヴァレンティンさんが中へ入ってきた。
彼も眠る直前なのか、部屋着姿で、温かそうなガウンを羽織っている。
「アリスさんも、なにかお探しですか?」
「はい。温かい物でも用意しようかと」
「ハーブティーでよければ一緒に用意しますよ。安眠効果のあるものです」
「ぜひ! お願いします!」
ヴァレンティンさんは微笑んで、ハーブティーの用意を始めてくれた。
私も、戸棚からティーカップを取り出す。
「あの、ヴァレンティンさん」
「どうかしましたか?」
「このあたりって、お洋服屋さんってあるんですか?」
私の問いかけに、ヴァレンティンさんは少し申し訳なさそうな顔をした。
「ここにはないんです。少し離れた大きい街まで行くか、行商がきた時に買うかですね。自分で作る方も多いですが」
「そんな……」
休みをもらって街まで出かけることはできる。
しかし、街へ行くために馬車へ乗るのにもお金はかかるし、歩くにしてはかなりの距離だ。
「洋服が欲しいんですか?」
「はい。寒くなってきましたから。それに、仕事用の服も、ちょっとこう、もう少し可愛くできないかな……と」
上目遣いでヴァレンティンさんの表情を窺う。
もし仕事着のアレンジが禁止されているのなら、どうしようもない。
しかし、ヴァレンティンさんはなるほど、と頷いてくれた。
「私でよければ、作りましょうか」
「えっ!?」
「裁縫は好きなんです。自分の物や坊ちゃんの物だけですと、男性物ばかりで。女性物の華やかな衣服も作りたいと思っていたのですよ」
「ヴァレンティンさん……!」
ヴァレンティンさんが有能すぎるし、優しすぎる。
「どんな物がいいでしょう?」
「えーっと……可愛くて、それで……ご主人様が好きそうな!」
私の言葉に、ヴァレンティンさんはにやりと笑った。
「任せてください。坊ちゃんのことは、私がなんでも分かっておりますから」
なんとも頼もしい言葉である。
私は頭を深く下げて、改めてヴァレンティンさんにお願いした。
◆
「どうでしょう?」
ヴァレンティンさんが、得意げな顔で新しいメイド服を広げた。
パステルイエローのメイド服で、裾や袖には白いレースが縫い付けられている。
ウエスト部分を大きな白いリボンで絞るようになっているため、着痩せ効果も期待できそうだ。
丈は膝くらいで、スカート部分が広がるように、内側にパニエのようなものが縫い付けられている。
「すごい……!」
正直、めちゃくちゃ可愛い。
店で買ったような完成度でありながら、手作り特有の繊細さがいろんな部分に現れている。
「こういった物を作るのは久しぶりなので、つい、気合が入ってしまいました」
「すごいです! 本当、今すぐお店が開けちゃうレベルですよ!」
「ありがとうございます。アリスさんは褒め上手ですね」
私を見て、ヴァレンティンさんはにっこりと笑ってくれた。
ヴァレンティンさんはすごく優しい人だけど、それだけじゃなくて、私も、優しくしたいって思わせるような言動ができてる、ってことなのかも。
ご主人様には、いまいち効果がないっぽいけど……。
「きっと坊ちゃんも、褒めてくださいますよ」
この服を着た私を想像してみる。
やばい。あまりにも、可愛すぎる。
さすがのランスロット様だって、無反応ではいられないはず。
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