機械少女と霞んだ宝石達~The Mechanical Girl and the hazy Gemstones~

綿飴ルナ

文字の大きさ
上 下
40 / 57
Episode 5 【コンパスの示す先へ】

#40

しおりを挟む
 二人が帰路について十分程が経過した頃、先程まで長石を採取していた小川が目先に見えた。
 どうやら景観的に採取していた場所よりも更に南側へ行っていたらしい。
 あれから二人は会話もせずにひたすら歩き続けていた。
 あんな事があった後だ。
 それなりの疲労感と罪悪感を背負い込んでいた。


「おっ、見つけたー!」


 背後から――正確には二人が歩いてきた方角より更に南東寄りの森の奥から一匹の犬が走ってきた。
 数メートル先で変身を解いたルナが少々大袈裟な動きで呼吸を整えている。


「帰りが遅いもんだから、何かあったんじゃないかって探しに来たんだよ。無事で良かったぁ」


 ルナはニカッと笑うが、二人の表情は暗いままだ。
 せせらぎと風の音が奏でるこの空間の中で、瑠璃が先程の出来事を話そうとしていたが、瑠璃よりも先にルナの声が二人の耳へと届いた。


「あのね、キミ達を探しに来た時、キミ達以外の魔力も見つけたから、ボクは先にその主に会いに行ったんだ。そこで一羽の烏を襲った飛行型の魔獣に遭遇してさぁ、二人が辿り着く前に遠くにおびき寄せて蹴り飛ばしてやったの!」

「飛行型の魔獣……?」

「うん、こーんなにおっきいの!」


 ルナは身体全体で魔獣の大きさを表現する。
 それはくまくまとはやての中間程の大きさで、ドラゴンと鳥類を足して割ったような見た目だったようだ。
 魔導コンパスが落ちているのは確認していたが、二人の為に敢えて残しておいたらしい。
 烏を襲った原因は太陽の光が反射していた魔導コンパスのせいだろう。
 烏と同じ事をしようとしていただなんて、鳥類は似た思考をしているのだろうかと、ルナは笑っていた。


「あの烏は無事だよ。微かにだけど動いているのは確認したから。あと、烏が襲われたのは瑠璃のせいじゃないから大丈夫!」


 ルナは目尻を下げて二人を交互に見つめている。
 二人が魔法を使って助けた事は魔力感知能力で見抜いているようだ。


「蛍吾。ボクが今から言おうとする事はわかる?」

「……うん」


 目尻を下げたまま蛍吾を見つめるルナの瞳からは力強さと真剣さが伝わってくる。
 蛍吾はルナとは対照的に落ち込んでいる様子だった。


「今回はボクが居たから良かったけど、特に敷地外で魔法を独断で使うのは禁止ね。キミはおじいちゃんと街へ行く身なんだから、他の種族と接触する事の重みを理解して欲しい」

「でも、怪我をしている子が目の前にいたら放っておく事は出来ないよ」


 ルナは全然解ってないと言わんばかりに大きなため息を吐いた。


「気持ちはわからなくもないよ。助ける事自体は悪い事じゃないから。でもね、キミのは生物や魔獣、ボク達魔石族の擬態した身体の怪我を治療出来る魔法なの。このセカイで治癒魔法が使えるのは現時点で蛍吾だけなんだよ? なりふり構わずあちこちで魔法を使われると、皆の命を危険に晒してしまう可能性だってあるんだ」


 ルナは語る。
 現在彼女は代表者として敷地内にいる宝石達の命を預かっている身だ。
 一人の善意が皆を絶望へと陥れる事だって十分にある。
 魔石族の存在を知る者はほんのひとつまみしかいないとソレイユから教わっていた。
 人間、生物、魔族のセカイにだって裏切り者は存在するのだ。
 治癒魔法は便利ではあるが、それを利用する者が現れる事を踏まえると、下手に発動させると蛍吾が危険な目に遭ってしまう場合がある。


「ま、現時点でキミが敷地外に出る時はおじいちゃんもいるから任せられるけど、今後の事は考えなきゃいけないなぁ」

「ご、ごめんなさい……」

「それじゃあ今後治癒魔法を使いたい時は、ボクかおばあちゃんか黒斗に必ず相談する事! わかった?」


 ルナは蛍吾にグイグイと攻め寄りながら厳しく言うと、更に落ち込んだ様子でしぶしぶ了承している姿があった。
 彼女自身も厳しくしたくてしている訳では無い。
 ソレイユが居ない今、ルナがこのアトリエを護らなければならないのだ。


「……ねぇルナ。相談相手に黒斗くんがいるのはどうしてなの?」


 瑠璃が首を傾げてルナを見つめている。
 確かに黒斗はルナの元で修行を行っているが、それは魔力操作を習得する事を目標にしている。
 同性同士だと相談しやすいという面はあるかもしれないが、それ以外の理由を見つけられないと言った表情をしていた。


「あー、それは後々敷地の管理を任せるつもりでいるからだよ。管理者は一人である必要はないしね」

「そうなの!? ……でも黒斗くんって優しいから、蛍吾さんの魔法の件も快く承諾するんじゃないかな……?」

「それは大丈夫だよ。黒斗はそういう判断が出来る奴だって信じてるから!」


 ルナがこの話は本人には伝えるなと念を押すと、そこで会話が途絶えてしまった。
 管理人の家に戻る頃には十六時を過ぎるだろう。
 暗くなる前に瑠璃とアトリエに帰らなければならない事を蛍吾に伝えると、三人は早々と帰路につく事にした。
 お説教後の移動だ。
 誰に言葉を投げかける事もなく三人は歩き続ける。
 一瞬だけ強い風が背中を押した。
 夕焼けが生まれようとするこの空が、気まずい空気を和ませてくれるかのように照らしてくれている。
 道中、ルナはクリスタから聞かされた話を思い返していた。


『治癒魔法? それって怪我を治す魔法って事?』


 クリスタから告げられた蛍吾の魔法。
 覚醒したのは帰宅中の翔平が転倒し、軽傷を負って帰ってきた時だった。
 洗濯物を取り込む為に外に出ていた蛍吾が、慌てて駆け寄って魔法をかけていたという。
 その後は家事を手伝う際に指を切ってしまった時は自身に魔法をかけていたり、クリスタの宝石コアがクラックストーンである事を知った時は、自分に出来ることはないかと、宝石コアの治癒を試みた事があったと聞かされる。
 つまり蛍吾の治癒魔法は《人間等の生物》《肉体を持った魔族》にしか効果がない。
 魔石はあくまで石に魔力を宿したもの。
 擬態した身体はともかく、無機物である宝石コアそのものは治療する事が出来ないという事だ。
 ――おばあちゃんの言う通り、蛍吾の魔法が人や他の種族に知れ渡ったら、いつ狙われてもおかしくないとボクは思う。
 彼は困っている人を放っておく事が出来ない性格の為、気にかけてやってほしいと頼まれたのだ。
 ――それにしてもなぁ、蛍吾が物をよく失くす方向音痴だって聞かされた時は慌てたよぉ……。一気に疲れが出てきた……。


『えぇ!? じゃあどうしておつかいなんて頼んだの!?』

『引き継ぐのであればこれくらいは出来るようになってもらわないといけないからね。心を鬼にして頼んだんだよ。このコンパスは予備もあるし、誰かと行動を共にすれば改善出来る事もあるかもしれないだろう?』

『うーん、確かにそうかもしれないけどさぁ、あの魔導コンパスは無くしたらヤバいじゃん! ボク、探しに行ってくる!』


 これは蛍吾専用の魔導コンパスを作らなければならない。
 ルナは心の中で頭を抱えながら今後の事を考えていた。
 その後、何事もなく辿り着き、何事もなくアトリエに帰る。
 元々今日は夕食は無しと決めていたので、各々が自分の時間をゆっくりと過ごしていた。

 ◆

 数日後、ルナはあおと瑠璃を本館の作業スペースに呼び、蛍吾専用の魔導コンパスを制作する事にした。


「えーっと、確かコンパスのページは……あ、あった!」


 ルナはピンク色のノートを捲り、魔導コンパスの創り方が書いてあるページを探した。
 そこに描かれているのははやてに渡した物と同じものだ。


「蛍吾は方向音痴みたいだから、見た目は方位磁石の形にしたいんだよね。示す場所はこのアトリエとおじいちゃんの家だから……」


 ブツブツ言いながらガラスペンで地図に印を付けている。
 この地図は黒斗が所持しているものと同じもの。
 地図も印も、この特殊なガラスペンとインクが使われている。
 全て錬金術で創られた魔導具だ。


「よし。まずはこの地図と方位磁石を合成しよう。今回はボクも手伝うね」


 あおの持つ奇跡の魔法と、ルナの持つ浄化の魔法を掛け合わせよう。
 そう言って白湯を水差しに入れると、二人でそれを持って錬金釜へ注いだ。
 二人の魔力が合わさった合成液となり、あおが暫く混ぜ合わせてから取り出すと、釜の中から黄金色のコンパスが現れた。


「あれ? さっきと色が違うね」

「魔晶石を一つ入れたからかなぁ? おじいちゃんが持っているコンパスとも違うよねぇ」

「案外二人の魔法の影響かもしれないよ?」


 三人の笑い声が部屋中を賑わせた。
 穏やかな日差しが作業台を優しく照らしている。
 朝を迎えたばかりのアトリエ周辺からは小鳥の鳴き声が遠くから聞こえていた。


「それじゃあ次はぁ……」


 ルナは布が敷かれた籠の中から無属性クリスタルと魔晶石を取り出してコンパスの横に並べた。
 今度は瑠璃の幸運魔法を掛け合わせると言い、薬缶に入った白湯を先程の水差しに入れた。
 瑠璃が水差しを持つと淡い光が水差し全体を包み込む。
 それは白湯を合成液に変えて錬金釜へと注がれていった。


「本当は藍凛あいりにもお願いしたかったんだけど、今は無属性クリスタルがこれしかないから失敗出来なくてさぁ。複数の魔法の合成は初めてだし、挑戦はまた今度だねぇ」


 そう話すルナはとても楽しそうだ。
 あおがヘラでぐるぐる混ぜ合わせて取り出すと、無属性クリスタルの内側にコンパスが入った形状の物が現れる。
 埋め込まれたかのように入っている黄金のコンパスの針が、先程一緒に投入したひし形の魔晶石に変化している。


「コンパスの外側に幸運魔法を付与すれば、落としても見つけられるかもって思って試してみたんだけど、後は試して貰ってから調整だねぇ」


 三人で完成した魔導コンパスをまじまじと見つめていると、玄関扉が開いて藍凛あいりが入ってきた。


「頼まれてた物、作ってきた」


 藍凛あいりは三人の元へやって来ると、蓋が付いた小さな籠を作業台に置いた。
 ルナが作ってほしいと前日に頼んでいたのだ。
 蓋を開けると複数本の麻紐が入っている。


「何本か作ってみたから好きなのを使って。ついでにこの籠も作ってみた」


 藍凛あいりはご機嫌な様子で親指を立ててみせる。


「それ、どう考えても籠を作るついでに麻紐を作ったんだよねぇ?」

「……バレた?」


 ルナが指摘すると笑い声が部屋中に響いた。
 全ての麻紐を取り出し、一本ずつ片端をあわせて並べていく。
 首にぶら下げられ、且つコンパスが使いやすい位置になる長さの物を大まかに横に置くと、一つずつ魔導コンパスに合わせていった。
 そうして選んだ麻紐を組み合わせ、魔導コンパスは完成する。
 少し休憩したら試行してみようとルナは提案した。
 合成に使用したコンパスはアトリエの倉庫にあった物で、市販の物なのか、錬金術で創られた物なのかは定かでは無いとルナは言う。
 材料さえ揃えば私も作れるかもしれないと藍凛あいりは目を輝かせていた。


「おはよう。あおー、今日はどうする?」


 完成を喜ぶ最中、知らぬ間に黒斗が来ていたようで、中に入る様子もなく玄関からあおを呼んでいる。
 いつものお出かけの時間だ。


「行くー! ちょっと待っててー!」


 あおが慌てて立ち上がると、バタバタと足音を立てて二階へ上がっていった。
 いつもの持ち物は入れっぱなしにしているのだろう。
 一分も経たぬ間に降りてくると、道具は後で使うからそのままでいいとルナ達に告げると、黒斗の元へ一直線に走っていく。
 行ってきますと声をかけて彼女が出かけて行く後姿は、心做しか嬉しそうに見えたのだった。
しおりを挟む
長編小説を主軸にした一次創作活動(小説・絵・作詞作曲・歌等)を行っております。
現在連載中の「機械少女と霞んだ宝石達」のイメージソングをYouTubeに投稿中。後日再投稿予定。
よろしくお願いいたします。

【綿飴ルナ各種投稿先リンク】

《カクヨム》https://kakuyomu.jp/works/16818023211714216953

《pixiv》https://www.pixiv.net/users/89657371

《YouTube》https://youtube.com/@rapiasagi (メインチャンネル)
https://youtube.com/@rapiasagi_ameluna(歌ってみた専用サブチャンネル)

《ポイピク》https://poipiku.com/9584826/


【各種SNS】
《Bluesky》https://bsky.app/profile/rapiasagi.bsky.social(メインアカウント。普段はこちらにいます)

《X(旧Twitter)》https://twitter.com/rapiAsagi
https://twitter.com/rapiAsagi_luna (宣伝専用)

*綿飴ルナの創作物について*

綿飴ルナの創作物である音楽、動画、イラスト、小説は以下サイト《YouTube、niconico(現在非公開・投稿停止中)、デジタル配信(動画の概要欄に公開している配信先一覧リンクをご参照ください)、pixiv、ポイピク、カクヨ厶》のみ投稿しております。
即ち創作物が上記以外の場所(Xやインスタ、ブルースカイ等)で投稿されている場合、それらはわたしが投稿しているものではございません。
無断転載(再配布)に該当すると判断致しますので、見かけた場合は反応しないようご協力お願いします。
創作物は個人使用のみOK、オリジナル作品に関しましては現時点でファンアート以外の二次創作(歌ってみたやカバーも含む)は禁止とさせていただいております。
よろしくお願いします。

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

鍵の王~才能を奪うスキルを持って生まれた僕は才能を与える王族の王子だったので、裏から国を支配しようと思います~

真心糸
ファンタジー
【あらすじ】  ジュナリュシア・キーブレスは、キーブレス王国の第十七王子として生を受けた。  キーブレス王国は、スキル至上主義を掲げており、高ランクのスキルを持つ者が権力を持ち、低ランクの者はゴミのように虐げられる国だった。そして、ジュナの一族であるキーブレス王家は、魔法などのスキルを他人に授与することができる特殊能力者の一族で、ジュナも同様の能力が発現することが期待された。  しかし、スキル鑑定式の日、ジュナが鑑定士に言い渡された能力は《スキル無し》。これと同じ日に第五王女ピアーチェスに言い渡された能力は《Eランクのギフトキー》。  つまり、スキル至上主義のキーブレス王国では、死刑宣告にも等しい鑑定結果であった。他の王子たちは、Cランク以上のギフトキーを所持していることもあり、ジュナとピアーチェスはひどい差別を受けることになる。  お互いに近い境遇ということもあり、身を寄せ合うようになる2人。すぐに仲良くなった2人だったが、ある日、別の兄弟から命を狙われる事件が起き、窮地に立たされたジュナは、隠された能力《他人からスキルを奪う能力》が覚醒する。  この事件をきっかけに、ジュナは考えを改めた。この国で自分と姉が生きていくには、クズな王族たちからスキルを奪って裏から国を支配するしかない、と。  これは、スキル至上主義の王国で、自分たちが生き延びるために闇組織を結成し、裏から王国を支配していく物語。 【他サイトでの掲載状況】 本作は、カクヨム様、小説家になろう様、ノベルアップ+様でも掲載しています。

悪夢はイブに溺れる

熾音
恋愛
【恋愛要素0から中々進まない天然不器用なふたりの異世界恋愛ファンタジー】 仕事帰りの終電でうたた寝してしまい、起きたらまさかの別世界に転移していた社会人1年生の水原唯舞。 戦争真っ只中の世界に投げ出された彼女を拾い上げたのは、アルプトラオムという帝国一の軍人達だった。 一癖も二癖も三癖もあるメンバーに囲まれ、何故この世界に来たのか、世界にとっての自分とはなんなのか。 それを探りながら世界の真実を知った時の唯舞の運命は―――

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

処理中です...