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わたくしってば 可哀想でしょ?

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私が5歳の時、パパ・ルドルフ皇太子が、若い男爵令嬢と亡くなった。

だから、「可哀想なエリザーベト・マリー」の私に、

みんなが優しく甘やかしてくれる。



15歳の時、「美貌の皇妃 エリザベート」お祖母様が、非業の死を遂げた。


「エリザベート」ラブ!だったお祖父様・フランツ・ヨーゼフ1世は

孫の私に、とことん激甘になっちゃった。



17歳のわたくし。


27歳の軍人貴族に一目惚れしちゃったの。


彼には、既に婚約者がいた。



貴賤結婚?


婚約者がいるのに、略奪するのって?



そんなの関係ないね(よしおじゃなくって、恭サマっぽく言ってみるわ)。





どんなに我儘言っても、ぜーんぜん!大丈夫よ。

だって、わたくし、「可哀想な エリザーベト・マリー」ですもの。







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