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第2章 キール・フェルト・ユグドラシル
2 風の大精霊
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風が強く吹き風時計のところについている※風馬車がゆったりと回っている。
※風馬車とは観覧車の事です、観覧車の真ん中部分が時計になってます
「久しぶりに来ましたが、彼処にまさか陣があるとは思ってもいませんでした」
「?…お兄ちゃんはあの文字が何か知ってるの?」
「ええ、特別な文字です」
「そうなんだ!僕のお家はここを守ってるんだよ!それも何千年も、だけど誰もこれがなんなのか知らないんだ…只の模様だって父さん達は言うけど特別な何かがある気がするんだ」
「そうですか…」
「他の皆も特に意味はないって…、でもお兄ちゃんが言うならきっととっても特別な意味のある場所なんだね!」
「ええ、この事は私と君だけにしてください」
「勿論!だってここは特別な場所だから、みんなにボロボロにされたくないから黙ってるよ!」
「ええ、そうしてください、私はまだここを調べたいので君は帰っていてください」
「ええー、見ていたかったのに…」
「暗くなったら君のご家族も心配されます、さぁ帰りなさい」
「分かった…キールお兄ちゃんまたね!」
「ええ」
緑の髪を揺らしながら階段を降りていく少年を見届け周囲に誰もいないことを確認してから陣に手を翳し魔力を注ぐ
「それでは行きますか」
陣が輝き前と同じ浮遊感におそわれ目を瞑る、暫くして目を開けるとそこは雲の上にある高山の山頂の祭壇前だった
「あれは…」
祭壇を越えた奥に見える山頂から眺める景色は何処までも続く密林とエルフの里にある【聖樹ユグドラシル】だった
「ここはモンス山にある古跡か」
祭壇を見れば誘うように背後から風が吹き抜ける
それに誘われるように足を一歩踏み出した
======
… 君強い …
… 楽しかった! …
… こくり(頷く) …
「そうですか…」
… 次 …
… 火の奴だね! …
… こくり(頷く) …
「砂漠の遺跡、ワスティタースですね」
… そう …
… 暑苦しい奴! …
… こくり(頷く) …
「分かりました、それではまたシルフ」
… …
… 君に風の祝福を …
… …
そのような言葉が聞こえると足元に転移陣が輝いた
目をつむり考えるのは次の場所へ行くための旅筋だった
※風馬車とは観覧車の事です、観覧車の真ん中部分が時計になってます
「久しぶりに来ましたが、彼処にまさか陣があるとは思ってもいませんでした」
「?…お兄ちゃんはあの文字が何か知ってるの?」
「ええ、特別な文字です」
「そうなんだ!僕のお家はここを守ってるんだよ!それも何千年も、だけど誰もこれがなんなのか知らないんだ…只の模様だって父さん達は言うけど特別な何かがある気がするんだ」
「そうですか…」
「他の皆も特に意味はないって…、でもお兄ちゃんが言うならきっととっても特別な意味のある場所なんだね!」
「ええ、この事は私と君だけにしてください」
「勿論!だってここは特別な場所だから、みんなにボロボロにされたくないから黙ってるよ!」
「ええ、そうしてください、私はまだここを調べたいので君は帰っていてください」
「ええー、見ていたかったのに…」
「暗くなったら君のご家族も心配されます、さぁ帰りなさい」
「分かった…キールお兄ちゃんまたね!」
「ええ」
緑の髪を揺らしながら階段を降りていく少年を見届け周囲に誰もいないことを確認してから陣に手を翳し魔力を注ぐ
「それでは行きますか」
陣が輝き前と同じ浮遊感におそわれ目を瞑る、暫くして目を開けるとそこは雲の上にある高山の山頂の祭壇前だった
「あれは…」
祭壇を越えた奥に見える山頂から眺める景色は何処までも続く密林とエルフの里にある【聖樹ユグドラシル】だった
「ここはモンス山にある古跡か」
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それに誘われるように足を一歩踏み出した
======
… 君強い …
… 楽しかった! …
… こくり(頷く) …
「そうですか…」
… 次 …
… 火の奴だね! …
… こくり(頷く) …
「砂漠の遺跡、ワスティタースですね」
… そう …
… 暑苦しい奴! …
… こくり(頷く) …
「分かりました、それではまたシルフ」
… …
… 君に風の祝福を …
… …
そのような言葉が聞こえると足元に転移陣が輝いた
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