異世界転生の始まり 転生したら神の愛し子になりました？

第1章 旅立ちまで

２１ 新たな出会い

ステータスを色々やった次の日私達はまた日が上ったと同じぐらいに朝食を食べ出発した。


「あれ？」
「どうしましたか？サキさん」
「あそこに誰かいます」
「ん？ほんとだ」
「声かけてもいいですか？」


そう少し前の道脇に休憩しているのか黄色い髪の少年が一人座っていた
私より年上なのはわかるが何故こんなところに一人でしかも徒歩で旅をしているのか、気になった私は声をかけてみたいと皆に頼んだのだ。


「あのー」
「はぁー、ん？」
「こんなところでどうしたんですか？」
「あーちょっと休憩」
「一人…ですか？」
「そう、王都の学園に入学するために旅してんだ」
「え？王都まで徒歩なんですか⁉️」
「うん、路金も尽きたし」
「ええー」


私は最後の回答に驚きキール先生達に視線を向けた
ガッツォさんはやれやれという顔でメルディーさんは苦笑い、キール先生は笑顔だけど黒いオーラが出てる…でも私はほっとけなかった、声をかけようとしたとき


「あの…」

グボモォーーーーーーーー‼️

「なに⁉️」
「まさか！」
「へぇー」
「お！久々にステーキだね！」
「やれやれですね」


私は驚き、少年は剣を構えて慌てた顔をしガッツォさんは楽しそうでメルディーさんは目をキラキラさせて嬉しそう、キール先生は溜め息を付いてる。
私は慌てて馬車を降りて少年の近くに双剣ダガーを構えた。


「おい！子供が降りてくるな、危ない！」
「大丈夫です、これでも冒険者ですから」
「いや、今から戦う奴は恐怖の豚フルヒトシュヴァインて言われる狂暴な魔獣だぞ！」
「大丈夫です、援護係しますから」
「だから！あーもう知らないからな！」
「来ます！」


恐怖の豚フルヒトシュヴァインといわれる魔獣…豚…はっきり言おう！少し肉厚なおっこと主様が、ものすごい勢いで私達馬車に向かって突進してきた。
私は直ぐに魔法を詠唱する、束縛系…？ううん、突進を止めるには壁…


「【土壁アースウォール】‼️」
「魔法⁉️っ…いくぞ【空裂斬】！」


フルヒトシュヴァインの前に巨大な【土壁アースウォール】を出現させ衝突させる、すると突進が止まり少しよろめくフルヒトシュヴァインに少年が剣を構えて左前足を切りつけた、すると左前足はかなり深く斬られ膝をおるように斜めに傾いたが直ぐ様尻尾で反撃しようとするのでそこに私は直ぐにまた魔法を打ち込む


「【落雷ライトニング】！」
「ナイスタイミング！これで終わりだ…【断裂斬】な‼️」


そう少年が叫ぶとフルヒトシュヴァインの首を斬りつける、しかし、首を思いっきりふったフルヒトシュヴァイン…(長いので敵！)の牙が斬りかかった少年に当たる


「ぐっ！」
「大丈夫ですか⁉️今回復します！」


私は吹き飛ばされた少年のもとに走り近づくそして回復をかけようとした、その間に敵が立ち上がり私達二人に迫ろうとしていたのを私は足を斬られたからたてれないも思い油断して気づかなかった。


「ばか！危ねぇ！」
「え？」


振り向いて目の前に迫ってきた敵に私が一瞬体を強張らせたとき氷の塊が敵の頭上に落ち、何かが一閃した後首がズレ始めた。


「な…」
「あ…」
「サキさん怪我はありませんか？」
「油断大敵だよサキ～」
「キール先生、メルディーさん…」


そう、敵の頭上に氷を落としたのはキール先生の魔法で、首を一刀両断したのはメルディーさんだったのだ。
メルディーさんは剣を降り血を払い鞘に大剣を納め解体を始める、キール先生は私に【回復ヒール】をかけ始めた。


「サキさん、人助けするのならばまずは油断せず相手が怪我をしても常に注意して行動してください、サキさんが怪我をしたら大変です」
「す、すみません」
「治癒魔法をかけましたが…痛みや違和感はありませんか？」
「だ、大丈夫です！」
「それでは馬車に戻りましょう夕刻時には次の街につくはずです」
「は、はい、あ…キール先生待って、あの…私も学園にいくんですが一緒に馬車でいきませんか？」
「え？」




こうして私は黄色の髪の少年と一緒に学園を目指すことになった