15 / 35
第1章 旅立ちまで
13 精霊魔法
しおりを挟む
「うーん…。今日もいい天気、他しか今日は精霊についてと精霊魔法の使い方だっけ?」
私は夜巻き用のワンピースを脱ぎVネックTシャツとズボンを履き長めの髪をポニーテールにまとめる。
窓ガラスに映る姿を確認し厨房へと向かうとリズサ先生はもう来ていて朝食の準備をしていた。
「おはようございます、リズサ先生」
「あら?おはようサキちゃん」
「?今日の献立はなんですか?」
「今日は昨日の残りスープとパン、それからメルディー様達がとってきてくれたボアのお肉を焼いたものですよ」
「手伝うことはありますか?」
「今日は大丈夫よ、洗濯物も他の子がやってくれるわサキちゃんは草原にいったメルディー様たちを呼んできてちょうだい」
「分かりました」
私は厨房からでて草原に足を向けた。
そこには木刀と拳で打ち合いをしているメルディー先生とガッツォ先生がいた。
大降りに降るも隙のない剣技を踊るように籠手で受け流し懐に拳をいれようとするガッツォ先生、それを交わし直ぐ様突き出すメルディー先生
二人の踊るような組手…に私は自然と黙って見ていた。
ふと、ガッツォ先生が私に気づきメルディー先生に声をかけた後私に向かって二人であるいてくる。
「おはようサキちゃん」
「おはようサキ」
「おはようございますメルディー先生、ガッツォ先生、朝食の準備ができそうなので呼びに来ました」
「そっか!ありがとさっきまで動いてたからペコペコで」
「今日はパンとスープとボアの薄切りステーキだそうですよ」
「それは楽しみだね!」
「確かにお腹すいたし行くか」
「?フェルト先生は?」
「そういえばさっきあっちの林の方にいったぞ」
「…(薬草園の方!)…!分かりました呼んできます、ガッツォ先生たちは先にいってください」
「ああ、わかった」
「あいねー」
私はガッツォ先生たちに頭を一度下げた後薬草園のある林の中へと走っていった。
木々が避けるように道を作りそこを真っ直ぐ走ると人影と薬草園、沢山の光羽(ゼ◯ダの伝説に出てくる光る羽の這えた妖精みたいなもの)が集まっていた。
「フェルト先生」
「おはようございますサキさん」
「おはようございます」
「どうかしましたか?」
「リズサ先生が朝食できたので呼んでくるようにって」
「そうですか、ありがとうございます」
「……フェルト先生はなんでここに?」
「ここは精霊が多いですから、心地よいのできたのですよ」
「私もこの場所は好きです、落ち着きますし安心します」
「サキさん今日から精霊魔法をやります。ですが場所はここでやります」
「ここ…ですか?」
「はい」
「でも、ここには攻撃を当てる岩も広さもないですよ?」
「ええ、精霊魔法に縛りはないと分かりましたので」
「縛り?」
「現在存在しているものが全てだと思っていましたが、サキさんが使った魔法をためしに先程使わせていただきました」
「?私が使った魔法?」
「ええ…【雨】の事です。」
「使えたんですか!?」
「はい、使えたことで概念をはずしサキさんと共に魔法を考えてみるのもいいかと思いましたので、ですがやはり精霊力をかなり借りないと使えない事が分かりましたが」
「私は精霊の力使ってないですよ?」
「サキさん…貴女は気づいてないのかもしれませんが全て精霊が力を貸していますよ」
「ええ!」
「人族は見えないのでばれないでしょうが他族ではすぐに気づくでしょう」
まさか、自分の知らぬうちに精霊の力を借りていたとは…
本の説明ではそんなことかいていなかったのに、なんと言うことだ!
私は内心暴れ叫んでいた。そんな様子を隣でフェルト先生は目を細目ながら見ていた。
私はこのとき知らなかった…
創造魔法のお陰だということとそれにより存在してなかった魔法がこの世に生まれだれでも使えるようになっていることなど…
この先数年再び創造神に会うことになるまでは…
朝食を食べた後私は結局その日一日精霊魔法での新しい魔法をフェルト先生と一緒に考え試行錯誤することになったのである
私は夜巻き用のワンピースを脱ぎVネックTシャツとズボンを履き長めの髪をポニーテールにまとめる。
窓ガラスに映る姿を確認し厨房へと向かうとリズサ先生はもう来ていて朝食の準備をしていた。
「おはようございます、リズサ先生」
「あら?おはようサキちゃん」
「?今日の献立はなんですか?」
「今日は昨日の残りスープとパン、それからメルディー様達がとってきてくれたボアのお肉を焼いたものですよ」
「手伝うことはありますか?」
「今日は大丈夫よ、洗濯物も他の子がやってくれるわサキちゃんは草原にいったメルディー様たちを呼んできてちょうだい」
「分かりました」
私は厨房からでて草原に足を向けた。
そこには木刀と拳で打ち合いをしているメルディー先生とガッツォ先生がいた。
大降りに降るも隙のない剣技を踊るように籠手で受け流し懐に拳をいれようとするガッツォ先生、それを交わし直ぐ様突き出すメルディー先生
二人の踊るような組手…に私は自然と黙って見ていた。
ふと、ガッツォ先生が私に気づきメルディー先生に声をかけた後私に向かって二人であるいてくる。
「おはようサキちゃん」
「おはようサキ」
「おはようございますメルディー先生、ガッツォ先生、朝食の準備ができそうなので呼びに来ました」
「そっか!ありがとさっきまで動いてたからペコペコで」
「今日はパンとスープとボアの薄切りステーキだそうですよ」
「それは楽しみだね!」
「確かにお腹すいたし行くか」
「?フェルト先生は?」
「そういえばさっきあっちの林の方にいったぞ」
「…(薬草園の方!)…!分かりました呼んできます、ガッツォ先生たちは先にいってください」
「ああ、わかった」
「あいねー」
私はガッツォ先生たちに頭を一度下げた後薬草園のある林の中へと走っていった。
木々が避けるように道を作りそこを真っ直ぐ走ると人影と薬草園、沢山の光羽(ゼ◯ダの伝説に出てくる光る羽の這えた妖精みたいなもの)が集まっていた。
「フェルト先生」
「おはようございますサキさん」
「おはようございます」
「どうかしましたか?」
「リズサ先生が朝食できたので呼んでくるようにって」
「そうですか、ありがとうございます」
「……フェルト先生はなんでここに?」
「ここは精霊が多いですから、心地よいのできたのですよ」
「私もこの場所は好きです、落ち着きますし安心します」
「サキさん今日から精霊魔法をやります。ですが場所はここでやります」
「ここ…ですか?」
「はい」
「でも、ここには攻撃を当てる岩も広さもないですよ?」
「ええ、精霊魔法に縛りはないと分かりましたので」
「縛り?」
「現在存在しているものが全てだと思っていましたが、サキさんが使った魔法をためしに先程使わせていただきました」
「?私が使った魔法?」
「ええ…【雨】の事です。」
「使えたんですか!?」
「はい、使えたことで概念をはずしサキさんと共に魔法を考えてみるのもいいかと思いましたので、ですがやはり精霊力をかなり借りないと使えない事が分かりましたが」
「私は精霊の力使ってないですよ?」
「サキさん…貴女は気づいてないのかもしれませんが全て精霊が力を貸していますよ」
「ええ!」
「人族は見えないのでばれないでしょうが他族ではすぐに気づくでしょう」
まさか、自分の知らぬうちに精霊の力を借りていたとは…
本の説明ではそんなことかいていなかったのに、なんと言うことだ!
私は内心暴れ叫んでいた。そんな様子を隣でフェルト先生は目を細目ながら見ていた。
私はこのとき知らなかった…
創造魔法のお陰だということとそれにより存在してなかった魔法がこの世に生まれだれでも使えるようになっていることなど…
この先数年再び創造神に会うことになるまでは…
朝食を食べた後私は結局その日一日精霊魔法での新しい魔法をフェルト先生と一緒に考え試行錯誤することになったのである
0
お気に入りに追加
1,746
あなたにおすすめの小説
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
精霊に転生した少女は周りに溺愛される
紅葉
恋愛
ある日親の喧嘩に巻き込まれてしまい、刺されて人生を終わらせてしまった少女がいた 。
それを見た神様は新たな人生を与える
親のことで嫌気を指していた少女は人以外で転生させてくれるようにお願いした。神様はそれを了承して精霊に転生させることにした。
果たしてその少女は新たな精霊としての人生の中で幸せをつかめることができるのか‼️
初めて書いてみました。気に入ってくれると嬉しいです!!ぜひ気楽に感想書いてください!
転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜
MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった
お詫びということで沢山の
チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。
自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
モブはモブらしく生きたいのですっ!
このの
恋愛
公爵令嬢のローゼリアはある日前世の記憶を思い出す
そして自分は友人が好きだった乙女ゲームのたった一文しか出てこないモブだと知る!
「私は死にたくない!そして、ヒロインちゃんの恋愛を影から見ていたい!」
死亡フラグを無事折って、身分、容姿を隠し、学園に行こう!
そんなモブライフをするはずが…?
「あれ?攻略対象者の皆様、ナゼ私の所に?」
ご都合主義です。初めての投稿なので、修正バンバンします!
感想めっちゃ募集中です!
他の作品も是非見てね!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる