異世界転生の始まり 転生したら神の愛し子になりました?

ねねこ

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第1章 旅立ちまで

13 精霊魔法

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「うーん…。今日もいい天気、他しか今日は精霊についてと精霊魔法の使い方だっけ?」


私は夜巻き用のワンピースを脱ぎVネックTシャツとズボンを履き長めの髪をポニーテールにまとめる。
窓ガラスに映る姿を確認し厨房へと向かうとリズサ先生はもう来ていて朝食の準備をしていた。


「おはようございます、リズサ先生」
「あら?おはようサキちゃん」
「?今日の献立はなんですか?」
「今日は昨日の残りスープとパン、それからメルディー様達がとってきてくれたボアのお肉を焼いたものですよ」
「手伝うことはありますか?」
「今日は大丈夫よ、洗濯物も他の子がやってくれるわサキちゃんは草原にいったメルディー様たちを呼んできてちょうだい」
「分かりました」


私は厨房からでて草原に足を向けた。
そこには木刀と拳で打ち合いをしているメルディー先生とガッツォ先生がいた。
大降りに降るも隙のない剣技を踊るように籠手で受け流し懐に拳をいれようとするガッツォ先生、それを交わし直ぐ様突き出すメルディー先生
二人の踊るような組手…に私は自然と黙って見ていた。
ふと、ガッツォ先生が私に気づきメルディー先生に声をかけた後私に向かって二人であるいてくる。


「おはようサキちゃん」
「おはようサキ」
「おはようございますメルディー先生、ガッツォ先生、朝食の準備ができそうなので呼びに来ました」
「そっか!ありがとさっきまで動いてたからペコペコで」
「今日はパンとスープとボアの薄切りステーキだそうですよ」
「それは楽しみだね!」
「確かにお腹すいたし行くか」
「?フェルト先生は?」
「そういえばさっきあっちの林の方にいったぞ」
「…(薬草園の方!)…!分かりました呼んできます、ガッツォ先生たちは先にいってください」
「ああ、わかった」
「あいねー」


私はガッツォ先生たちに頭を一度下げた後薬草園のある林の中へと走っていった。
木々が避けるように道を作りそこを真っ直ぐ走ると人影と薬草園、沢山の光羽(ゼ◯ダの伝説に出てくる光る羽の這えた妖精みたいなもの)が集まっていた。


「フェルト先生」
「おはようございますサキさん」
「おはようございます」
「どうかしましたか?」
「リズサ先生が朝食できたので呼んでくるようにって」
「そうですか、ありがとうございます」
「……フェルト先生はなんでここに?」
「ここは精霊が多いですから、心地よいのできたのですよ」
「私もこの場所は好きです、落ち着きますし安心します」
「サキさん今日から精霊魔法をやります。ですが場所はここでやります」
「ここ…ですか?」
「はい」
「でも、ここには攻撃を当てる岩も広さもないですよ?」
「ええ、精霊魔法に縛りはないと分かりましたので」
「縛り?」
「現在存在しているものが全てだと思っていましたが、サキさんが使った魔法をためしに先程使わせていただきました」
「?私が使った魔法?」
「ええ…【レイン】の事です。」
「使えたんですか!?」
「はい、使えたことで概念をはずしサキさんと共に魔法を考えてみるのもいいかと思いましたので、ですがやはり精霊力をかなり借りないと使えない事が分かりましたが」
「私は精霊の力使ってないですよ?」
「サキさん…貴女は気づいてないのかもしれませんが全て精霊が力を貸していますよ」
「ええ!」
「人族は見えないのでばれないでしょうが他族ではすぐに気づくでしょう」


まさか、自分の知らぬうちに精霊の力を借りていたとは…
本の説明ではそんなことかいていなかったのに、なんと言うことだ!
私は内心暴れ叫んでいた。そんな様子を隣でフェルト先生は目を細目ながら見ていた。
私はこのとき知らなかった…
創造魔法のお陰だということとそれにより存在してなかった魔法がこの世に生まれだれでも使えるようになっていることなど…
この先数年再び創造神に会うことになるまでは…








朝食を食べた後私は結局その日一日精霊魔法での新しい魔法をフェルト先生と一緒に考え試行錯誤することになったのである



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