14 / 35
第1章 旅立ちまで
12 魔法授業
しおりを挟む
フェルト先生に言われ大岩に向けて魔法を使ったけど…
フェルト先生が大岩を見つめたまま口を開かない。
これは私またやらかしたかな?
そんなことを思いながら恐る恐るフェルト先生に声をかけてみた。
「フェルト先生」
「これ程とは…」
「フェルト先生~?」
「サキさん朝言っていましたね」
「?」
「想像すれば色々とできると…」
「……はい」
「それではこの書物にある上級魔法も使おうと思えば使えますか?」
フェルト先生から渡された書物、学園で使われているらしい魔法学の教科書で初期から上級までのっているものだった、その魔法の種類が乗っているページを見て思った。
だいたい前世のゲームで想像しやすいものばかりで…
フェルト先生をちらりと見ると真剣な顔で私を見ていた。
「想像だけでやるのでそれがあってるのか分かりません、でも出来ると思います。」
そう、出来るだろうけど私には前世のゲームの魔術、唱術のイメージがあるからこの世界の本来の魔法とは違ってしまう可能性がある。
私はその為フェルト先生をまっすぐ見て答えた。
「そうですか」
「はい」
「サキさん、朝使った【雨】も先程の【照明】の華も人族ではまず出来ないことなのです、そして精霊を見ることも本来ならばですが」
「人族では?」
「はい、人族は精霊を見ることもここに載っている以外の魔法を使うことも出来ないのです」
「え?でも…私は」
「エルフ、ドワーフ、獣族、魔族は精霊を感じたり見ることができます、その為人族よりも魔法が自由に使えます」
「はい、本で読みました」
「ですが人族のなかでも例外があります」
「例外?」
「はい、精霊に愛され見ること力を借りることができる人族が現れるそうです」
「…フェルト先生、それはつまり私がそうだと言うことですか?(創造神様の加護はあると思うけど…精霊はないのでは?)」
「かもしれません」
「…そ…(そんなことないって言おうと思ったのに!)」
「ですがそれを人族の王などが知れば戦争の道具や他族への牽制に使おうと宮に監禁することになるはずです」
「え!!道具!監禁!!?」
「ですのでこれからサキさんには人族の常識と人族の魔法の基礎、そして精霊魔法の使い方を教えます。両方を時と場合に使い分けれる様にしていただきます」
「はい!」
私はこの日、日がくれるまでフェルト先生とほぼ一対一で人族の魔法を教えてもらった。
フェルト先生が一通り人族の魔法初級~上級まで見せてくれてそれがどんな魔法か覚える。
それを他の人が見えないように大岩にかくれて使っていく
一通り出来るようになったと思うけど明日も一日フェルト先生と魔法の授業をするらしい。
剣術、調合は魔法をスムーズに使えるようになってからでいいとの事…
そんなわけで以外と疲れた一日がなんとか終わり夕食後私はそのまま自分の部屋にさっさと導かれ戻り布団で眠ったのだった。
ーーーーーーーーーー
「サキさんは精霊の愛し子の可能性があります。」
「愛し子かい?」
「サキさんは精霊が見えるようですしあり得ない程魔力が多いです」
「そうなるとマナ石が反応したのも頷けるねえ」
「はい」
「とにかく今人族の王族は信用できんものが多い、しっかり守りな」
「そのつもりですよ」
みんなが寝静まった頃、長い付き合いになるフェルトとテゥトはお茶を飲みながら話したのだった
フェルト先生が大岩を見つめたまま口を開かない。
これは私またやらかしたかな?
そんなことを思いながら恐る恐るフェルト先生に声をかけてみた。
「フェルト先生」
「これ程とは…」
「フェルト先生~?」
「サキさん朝言っていましたね」
「?」
「想像すれば色々とできると…」
「……はい」
「それではこの書物にある上級魔法も使おうと思えば使えますか?」
フェルト先生から渡された書物、学園で使われているらしい魔法学の教科書で初期から上級までのっているものだった、その魔法の種類が乗っているページを見て思った。
だいたい前世のゲームで想像しやすいものばかりで…
フェルト先生をちらりと見ると真剣な顔で私を見ていた。
「想像だけでやるのでそれがあってるのか分かりません、でも出来ると思います。」
そう、出来るだろうけど私には前世のゲームの魔術、唱術のイメージがあるからこの世界の本来の魔法とは違ってしまう可能性がある。
私はその為フェルト先生をまっすぐ見て答えた。
「そうですか」
「はい」
「サキさん、朝使った【雨】も先程の【照明】の華も人族ではまず出来ないことなのです、そして精霊を見ることも本来ならばですが」
「人族では?」
「はい、人族は精霊を見ることもここに載っている以外の魔法を使うことも出来ないのです」
「え?でも…私は」
「エルフ、ドワーフ、獣族、魔族は精霊を感じたり見ることができます、その為人族よりも魔法が自由に使えます」
「はい、本で読みました」
「ですが人族のなかでも例外があります」
「例外?」
「はい、精霊に愛され見ること力を借りることができる人族が現れるそうです」
「…フェルト先生、それはつまり私がそうだと言うことですか?(創造神様の加護はあると思うけど…精霊はないのでは?)」
「かもしれません」
「…そ…(そんなことないって言おうと思ったのに!)」
「ですがそれを人族の王などが知れば戦争の道具や他族への牽制に使おうと宮に監禁することになるはずです」
「え!!道具!監禁!!?」
「ですのでこれからサキさんには人族の常識と人族の魔法の基礎、そして精霊魔法の使い方を教えます。両方を時と場合に使い分けれる様にしていただきます」
「はい!」
私はこの日、日がくれるまでフェルト先生とほぼ一対一で人族の魔法を教えてもらった。
フェルト先生が一通り人族の魔法初級~上級まで見せてくれてそれがどんな魔法か覚える。
それを他の人が見えないように大岩にかくれて使っていく
一通り出来るようになったと思うけど明日も一日フェルト先生と魔法の授業をするらしい。
剣術、調合は魔法をスムーズに使えるようになってからでいいとの事…
そんなわけで以外と疲れた一日がなんとか終わり夕食後私はそのまま自分の部屋にさっさと導かれ戻り布団で眠ったのだった。
ーーーーーーーーーー
「サキさんは精霊の愛し子の可能性があります。」
「愛し子かい?」
「サキさんは精霊が見えるようですしあり得ない程魔力が多いです」
「そうなるとマナ石が反応したのも頷けるねえ」
「はい」
「とにかく今人族の王族は信用できんものが多い、しっかり守りな」
「そのつもりですよ」
みんなが寝静まった頃、長い付き合いになるフェルトとテゥトはお茶を飲みながら話したのだった
2
お気に入りに追加
1,749
あなたにおすすめの小説
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
乙女ゲームに転生した世界でメイドやってます!毎日大変ですが、瓶底メガネ片手に邁進します!
美月一乃
恋愛
前世で大好きなゲームの世界?に転生した自分の立ち位置はモブ!
でも、自分の人生満喫をと仕事を初めたら
偶然にも大好きなライバルキャラに仕えていますが、毎日がちょっと、いえすっごい大変です!
瓶底メガネと縄を片手に、メイド服で邁進してます。
「ちがいますよ、これは邁進してちゃダメな奴なのにー」
と思いながら
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。
ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。
主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。
マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。
しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。
主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。
これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。
異世界を満喫します~愛し子は最強の幼女
かなかな
ファンタジー
異世界に突然やって来たんだけど…私これからどうなるの〜〜!?
もふもふに妖精に…神まで!?
しかも、愛し子‼︎
これは異世界に突然やってきた幼女の話
ゆっくりやってきますー
精霊に好かれた私は世界最強らしいのだが
天色茜
ファンタジー
普通の女子高校生、朝野明莉沙(あさのありさ)は、ある日突然異世界召喚され、勇者として戦ってくれといわれる。
だが、同じく異世界召喚された他の二人との差別的な扱いに怒りを覚える。その上冤罪にされ、魔物に襲われた際にも誰も手を差し伸べてくれず、崖から転落してしまう。
その後、自分の異常な体質に気づき...!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる