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第1章 旅立ちまで
8 朝食
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朝食の準備ができテーブルに並べていく。
ん?テーブルに人数分乗るのか?
それはほら、ハ◯ー・◯ターのみんなが食べる食堂みたいな巨大なテーブルがあるから大丈夫、大皿何個かに其々おかずをいれてパンとスープは個々の皿に入れ並べていく。
並べていくときはリズサ先生と大きな子達が手伝ってくれるから楽だよね♪
作るときはリズサ先生と私二人だけでやってるけど…
他の子いると好きに作れないからね。
前世の料理なんて早々あれこれ教えられないし……
いや、教えてもいいけどリズサ先生とテゥト先生以外に教えると色々聞かれるからめんどくさいじゃんってことで……。
「準備できた。テゥト先生達呼んできますね?」
「そうですね、そろそろお話終わった頃でしょうし」
そんなこと言っているとテゥト先生達が食堂へやって来た。
「おはよう、今日もいい香りだねぇー」
「おはようございます、テゥト先生」
「おはようございます。テゥト先生、フェルト様、メルディー様、ガッツォ様」
「おはよう、リズサ殿」
「おはよう、リズサ」
「おはようございます。本当にいい香りですね」
『殿』とつけたのがガッツォ先生、呼び捨てがメルディー先生、最後に私に声をかけるように話しかけたのがフェルト先生。
他の子ども達もみんな席につき始めた為、私たちも席につこうとしたんだけど……
何故隣にフェルト先生が座ってらっしゃるのでしょうか?
いつもなら
フェルト、ガッツォ、空席、子供
テゥト|
メルディー、リズサ、サキ、子供
といった席順なのに?今は
ガッツォ、メルディー、空席、子供
テゥト|
フェルト、サキ、リズサ、子供
の順になってる……。
しかも、フェルト先生沢山声かけてくれるし、茄子の出汁煮をお皿に追加でとってくれる。
何…これ?
三年前ここにいたときは最後の日しかまともに話したことないよ?
何故こうなった?
表情を出さず頭の中でぐるぐると考えているとフェルト先生の手が急に頬をつついた。
ビックリしてフェルト先生の方を向くと
「パンくずが付いてましたよ」
っいってとろけそうな微笑んだ後指を嘗めた。
……な、なめ…嘗めた!!!
うきゃーーーーー!なにしてンですか!?
なにその顔!?やめてぇー!
そんな顔でこっち見ないでよ!
ほら、テゥト先生もメルディー先生も口開けてフリーズしてますよ!
リズサ先生なんて顔真っ赤で見つめてるし!
誰か助けて!
ガッツォ先生肩震わせて横向いてないで助けてよー!!
わたしは顔を真っ赤にしたまま固まってしまった。
その様子に何故か満足げなフェルト先生がいて…
もぅ…もぅ…「ごちそうさまです!」
と言って席を立ちダッシュで食堂から逃げた。
今日から色々教えてもらうつもりだったのに…
なんか恥ずかしいよー!
見慣れた畑についた後、私はリアル ◯| ̄|_ ポーズをすることになるとは少し前まで思いもしなかった。
その頃食堂は……。
ーーーーーーーーーー
「驚いたさね」
「キールの笑ってる顔なんて始めてみたよ」
「…素敵でしたわ…」
「そういやー、三年前の魔力暴走した子ってあの子か?」
「そうです」
テゥト先生は驚いた顔からもとの顔を戻しフェルトをみ、メルディーはまだ驚いたまま声をかけ、リズサはフェルトをボーと見つめ呟いていた。
「ほー、んでさっき話したように色々教えて行くんだな?」
「ええ、そのつもりです。」
「そうさねぇ、あの子はもぅ生活魔法なら無詠唱で出来るようになってるからねぇ。」
「あの子まだ六歳なんだろう!?」
「それはすげぇーな」
「それに魔力枯渇したのを見たことないねぇ」
ガッツォの質問にフェルトは食後の紅茶を飲みながら無表情で淡々と答える。
テゥトの賛成と共に発した次の言葉にメルディーとガッツォは驚きに目を見開き聞き返した。
「そうですね、テゥト先生それに今日の食事もほとんどサキちゃんの考案して作ったものですし…」
「これ全部あの小さい子が!?」
「ええ、あの野菜畑もあの子が管理するようになってから実りの数も増えましたし、美味しさも強くなりました。」
「家事や他の子の面倒もよく見てくれるしねぇ」
「本人は隠しているようですがこっそりと魔法の練習しているようですし、何もない所でぶつぶつと話している姿も見られます」
「あの子は精霊が見える子だからねぇ」
「は!?人族で精霊が見えるだと!?どんな純粋な人族でもマナを感じられない人族はけして見えないはずだぞ!?」
「でも見えてるからねぇ」
「だからこそこうして私がサキさんに魔法を教えに来たんです、さてそれでは私はサキさんを探しにいって今後の事でも話してきます。」
※リズ、メル、リズ、テゥ、リズ、テゥ、ガッ、テゥ、フェルの順番で話しています。
ガッツォ達の話し合いに終止符をうちフェルトはサキを探しに席を立ち食堂から出ていった。
その様子を大人組は黙って見送りまた話し出す。
「あの無表情の他人に興味を持たないキールがなぁ…」
「意外だね」
「それで今回、あんなに嫌がっていた王都の依頼や討伐とか率先してやったのか…」
「今回は二年ほどここにずっと居ると言ってたからね」
「俺達は好きにしろだっけ?」
「長い間パーティー組んで共にいるのに冷たいんだよね」
「まぁ、わしらは気にしないから好きなだけ居るといいさね」
「それではお世話になります、テゥト殿、リズサ殿」
「世話になるね、テゥトさん、リズサ」
※ガッ、メル、ガッ、メル、ガッ、メル、テゥト、ガッ、メル の順番で会話しています
そんな会話がされ、その後も盛り上がっていることなどここにいない二人は知るよしもなかった。
ーーーーーーーーーー
題名変更しました
ん?テーブルに人数分乗るのか?
それはほら、ハ◯ー・◯ターのみんなが食べる食堂みたいな巨大なテーブルがあるから大丈夫、大皿何個かに其々おかずをいれてパンとスープは個々の皿に入れ並べていく。
並べていくときはリズサ先生と大きな子達が手伝ってくれるから楽だよね♪
作るときはリズサ先生と私二人だけでやってるけど…
他の子いると好きに作れないからね。
前世の料理なんて早々あれこれ教えられないし……
いや、教えてもいいけどリズサ先生とテゥト先生以外に教えると色々聞かれるからめんどくさいじゃんってことで……。
「準備できた。テゥト先生達呼んできますね?」
「そうですね、そろそろお話終わった頃でしょうし」
そんなこと言っているとテゥト先生達が食堂へやって来た。
「おはよう、今日もいい香りだねぇー」
「おはようございます、テゥト先生」
「おはようございます。テゥト先生、フェルト様、メルディー様、ガッツォ様」
「おはよう、リズサ殿」
「おはよう、リズサ」
「おはようございます。本当にいい香りですね」
『殿』とつけたのがガッツォ先生、呼び捨てがメルディー先生、最後に私に声をかけるように話しかけたのがフェルト先生。
他の子ども達もみんな席につき始めた為、私たちも席につこうとしたんだけど……
何故隣にフェルト先生が座ってらっしゃるのでしょうか?
いつもなら
フェルト、ガッツォ、空席、子供
テゥト|
メルディー、リズサ、サキ、子供
といった席順なのに?今は
ガッツォ、メルディー、空席、子供
テゥト|
フェルト、サキ、リズサ、子供
の順になってる……。
しかも、フェルト先生沢山声かけてくれるし、茄子の出汁煮をお皿に追加でとってくれる。
何…これ?
三年前ここにいたときは最後の日しかまともに話したことないよ?
何故こうなった?
表情を出さず頭の中でぐるぐると考えているとフェルト先生の手が急に頬をつついた。
ビックリしてフェルト先生の方を向くと
「パンくずが付いてましたよ」
っいってとろけそうな微笑んだ後指を嘗めた。
……な、なめ…嘗めた!!!
うきゃーーーーー!なにしてンですか!?
なにその顔!?やめてぇー!
そんな顔でこっち見ないでよ!
ほら、テゥト先生もメルディー先生も口開けてフリーズしてますよ!
リズサ先生なんて顔真っ赤で見つめてるし!
誰か助けて!
ガッツォ先生肩震わせて横向いてないで助けてよー!!
わたしは顔を真っ赤にしたまま固まってしまった。
その様子に何故か満足げなフェルト先生がいて…
もぅ…もぅ…「ごちそうさまです!」
と言って席を立ちダッシュで食堂から逃げた。
今日から色々教えてもらうつもりだったのに…
なんか恥ずかしいよー!
見慣れた畑についた後、私はリアル ◯| ̄|_ ポーズをすることになるとは少し前まで思いもしなかった。
その頃食堂は……。
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「驚いたさね」
「キールの笑ってる顔なんて始めてみたよ」
「…素敵でしたわ…」
「そういやー、三年前の魔力暴走した子ってあの子か?」
「そうです」
テゥト先生は驚いた顔からもとの顔を戻しフェルトをみ、メルディーはまだ驚いたまま声をかけ、リズサはフェルトをボーと見つめ呟いていた。
「ほー、んでさっき話したように色々教えて行くんだな?」
「ええ、そのつもりです。」
「そうさねぇ、あの子はもぅ生活魔法なら無詠唱で出来るようになってるからねぇ。」
「あの子まだ六歳なんだろう!?」
「それはすげぇーな」
「それに魔力枯渇したのを見たことないねぇ」
ガッツォの質問にフェルトは食後の紅茶を飲みながら無表情で淡々と答える。
テゥトの賛成と共に発した次の言葉にメルディーとガッツォは驚きに目を見開き聞き返した。
「そうですね、テゥト先生それに今日の食事もほとんどサキちゃんの考案して作ったものですし…」
「これ全部あの小さい子が!?」
「ええ、あの野菜畑もあの子が管理するようになってから実りの数も増えましたし、美味しさも強くなりました。」
「家事や他の子の面倒もよく見てくれるしねぇ」
「本人は隠しているようですがこっそりと魔法の練習しているようですし、何もない所でぶつぶつと話している姿も見られます」
「あの子は精霊が見える子だからねぇ」
「は!?人族で精霊が見えるだと!?どんな純粋な人族でもマナを感じられない人族はけして見えないはずだぞ!?」
「でも見えてるからねぇ」
「だからこそこうして私がサキさんに魔法を教えに来たんです、さてそれでは私はサキさんを探しにいって今後の事でも話してきます。」
※リズ、メル、リズ、テゥ、リズ、テゥ、ガッ、テゥ、フェルの順番で話しています。
ガッツォ達の話し合いに終止符をうちフェルトはサキを探しに席を立ち食堂から出ていった。
その様子を大人組は黙って見送りまた話し出す。
「あの無表情の他人に興味を持たないキールがなぁ…」
「意外だね」
「それで今回、あんなに嫌がっていた王都の依頼や討伐とか率先してやったのか…」
「今回は二年ほどここにずっと居ると言ってたからね」
「俺達は好きにしろだっけ?」
「長い間パーティー組んで共にいるのに冷たいんだよね」
「まぁ、わしらは気にしないから好きなだけ居るといいさね」
「それではお世話になります、テゥト殿、リズサ殿」
「世話になるね、テゥトさん、リズサ」
※ガッ、メル、ガッ、メル、ガッ、メル、テゥト、ガッ、メル の順番で会話しています
そんな会話がされ、その後も盛り上がっていることなどここにいない二人は知るよしもなかった。
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