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第1章 旅立ちまで
キール・フェルト・ユグドラシル
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あの日人族が納める国で大きなマナを感じました。
マナとはこの世界が生まれた時芽生えた第一の命聖樹ユグドラシルから零れる世界の源、世界の生命の魔力。
聖樹ユグドラシルが枯れればこの世界は滅ぶ。
精霊はマナがなければ滅びていくその為我等精霊の見えるエルフやドワーフ、魔族は聖樹や精霊を守っています。
基本聖樹ユグドラシルのみ生み出すことの出来るマナを人族の始まりの森があるであろう方角で感じた。
それから直ぐに依頼を達成させ丁度組んでいたメルディー(人族)、ガッツォ(ハーフドワーフ)と共に始まりの森の隣にあるイニーツィオの孤児院へと進路を向けて歩き始めました。
イニーツィオ…始まりという意味があります。
遥か昔よりこの村は始まりの森の隣にあり森の入り口には孤児院があり種族関係なく受け入れている珍しい所です
この始まりの森の中にはマナ石がありマナが閉じ込められている。
本来そこには人族はおろか私達エルフやドワーフ、魔族すら立ち入ることはできないのです。
何故私がマナ石があるのを知っているか…
数十年前初めてこの始まりの森に入った時私は森に誘われ奥へと足を進め……その時あの場所を見つけました。
エルフですら入れないはずの場所をハーフエルフである俺が辿り着いた事が不思議でしかなかった。
だが、あの時俺がこの場所に辿り着けていなければこの少女は救えなかったでしょう。
今までに見た事の無い肩までの真っ黒の髪、真っ白な肌、シトリンクォーツ(透き通る金色)とロードナイト(澄んだ紅色)左右違う瞳に目が離せず惹かれた。
植物や岩、水など…自然しか持たぬマナ…
生き物ではけして持つはずの無いマナが少女の中で荒れ狂い魔力と交わり暴走していました。
周囲の水や風を巻き込み少女を包むように風が吹き荒れ水は凍りダイヤモンドダストの様に風と共に舞い上がる。
近付く者を全て切り付け凍らせていく………
少女の足元にある花や側にあるマナ石等自然を一切傷つけぬ力にどうやってでも少女を助けねばならないと感じた俺は周りの小精霊に力を借り自信の魔力と小精霊のマナを混ぜ風と氷を溶かしていき少女に辿り着ける穴を作り少女の元へ行き荒れ狂う魔力を鎮め、体内にあるマナを外の小精霊へと流す。
次第に少女の周りにあった風や氷は収まっていきました。
安堵し少女を見れば意識を失ったようで落ち着いた呼吸音が聞こえた。
孤児院へ戻るため抱き上げようとした時少女の手には俺のシルクのハンカチが握られていた。
先日間違えて洗いに出してしまったハンカチ……。
私と少女がここに来たのは偶然ではなく運命だったのではないかとこの時思った。
そしてこの少女を見守り自分が教えていきたいと強く思いながら孤児院へと少女を抱き上げ戻った。
孤児院へたどり着き孤児院長のテゥト・セルシスフ・マナフィルムに今回の事と、この少女に魔法の使い方を教えることをすすめ、少女の目が覚めるのを私は寝台の横に座り静かに待ち続けることにしました。
まさかこれが私の運命を変える出会いとも知らず…。
マナとはこの世界が生まれた時芽生えた第一の命聖樹ユグドラシルから零れる世界の源、世界の生命の魔力。
聖樹ユグドラシルが枯れればこの世界は滅ぶ。
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基本聖樹ユグドラシルのみ生み出すことの出来るマナを人族の始まりの森があるであろう方角で感じた。
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何故私がマナ石があるのを知っているか…
数十年前初めてこの始まりの森に入った時私は森に誘われ奥へと足を進め……その時あの場所を見つけました。
エルフですら入れないはずの場所をハーフエルフである俺が辿り着いた事が不思議でしかなかった。
だが、あの時俺がこの場所に辿り着けていなければこの少女は救えなかったでしょう。
今までに見た事の無い肩までの真っ黒の髪、真っ白な肌、シトリンクォーツ(透き通る金色)とロードナイト(澄んだ紅色)左右違う瞳に目が離せず惹かれた。
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生き物ではけして持つはずの無いマナが少女の中で荒れ狂い魔力と交わり暴走していました。
周囲の水や風を巻き込み少女を包むように風が吹き荒れ水は凍りダイヤモンドダストの様に風と共に舞い上がる。
近付く者を全て切り付け凍らせていく………
少女の足元にある花や側にあるマナ石等自然を一切傷つけぬ力にどうやってでも少女を助けねばならないと感じた俺は周りの小精霊に力を借り自信の魔力と小精霊のマナを混ぜ風と氷を溶かしていき少女に辿り着ける穴を作り少女の元へ行き荒れ狂う魔力を鎮め、体内にあるマナを外の小精霊へと流す。
次第に少女の周りにあった風や氷は収まっていきました。
安堵し少女を見れば意識を失ったようで落ち着いた呼吸音が聞こえた。
孤児院へ戻るため抱き上げようとした時少女の手には俺のシルクのハンカチが握られていた。
先日間違えて洗いに出してしまったハンカチ……。
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そしてこの少女を見守り自分が教えていきたいと強く思いながら孤児院へと少女を抱き上げ戻った。
孤児院へたどり着き孤児院長のテゥト・セルシスフ・マナフィルムに今回の事と、この少女に魔法の使い方を教えることをすすめ、少女の目が覚めるのを私は寝台の横に座り静かに待ち続けることにしました。
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