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第1章 旅立ちまで
4 神々の語り
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『行ったか…』
先ほどまでいた空間を見つめ送った世界…デスティニに目をやりヴェルトは小さく呟いた。
創造神の一人ヴェルト…はファタリテという世界を作った創造神である
そんなヴェルトが何故他の世界であるデスティニへと彼女…咲を送ったのか…
『…ヴェルト』
『アース』
『これでこの世界の時も動き出すな』
『そうだな』
『彼女は何か覚えていたか?』
『覚えておらぬ。自身を藤野 咲(ふじの さき)だと思っておるようだ』
『…そっか…』
『だが、無意識だろうな…我をヴェルと呼んでおった』
『完全には忘れてないってこと…かな?』
『どのみち嫌でも思い出していくだろう…』
『そうだな…その時は彼女俺の事赦してくれるかな?』
『……………』
『ヴェルト…そこは大丈夫って言ってほしいんだけど』
『くだらぬ』
『はぁ!ひどくね!』
デスティニを見つめながら話していた二人。
アースと呼ばれる彼は地球の創造神でありヴェルトと共に長い間デスティニを見守り守ってきた者だ。
蒼く肩までの短い髪、翡翠の瞳を持つ神アース。
オールバックで胸元まである銀の髪に黄金の瞳を持つ神ヴェルト。
神の世界…創造神は一人一つの世界しか創ることはできない。
その世界が穢れ切れば創造神もそれに使える天使も女神も汚れていく、全ての創造神を生み出し纏める者を聖主神と呼ばれ、汚れた創造神や世界を消していく…それが神々のルールである。
では何故、創造神のいないデスティニという世界が有るのか
それは彼ら三神の創造神による遥か昔に紡いだ契約…約束…
そして20年前に起きた出来事の為…
ーーーーーーーーーー
『こんにちは?』
『そなたは誰だ』
『私はデスティニの創造神ミール、貴方がエスペランサの創造神ヴェルト?』
『そうだ』
『実は相談したいことがあって会いに来たの』
『相談だと?』
『ええ、地球の創造神アースと話して(面白そう♪)となったの、でも私達二人だけでは寂しいと思って…それで貴方に声をかけたの』
『我ら創造神は己が世界のみ見ていればよい』
『そうね、でもそれだけではいつしか衰退し穢れ滅びてしまう。』
『いつしか滅びる、それが我ら創造神と世界のことわり』
『それでも、自身が造り出した世界を長く見守りたいの』
『……いつまで見守り穢れぬかは我等神でも分からぬものだが』
『そうね。だから考えたの…互いの世界が繋がれば衰退する事も穢れる事も少なくなるのではないかと、だからアースと話して互いの世界を繋げ行き来し世界を拡げる事にしたの!』
『簡単にいくものではないと思うがな』
『だけど試してみる価値はあると思わない?』
『いいだろう、我も共に協力しよう』
『ほんと!?よろしくねヴェル!』
『ヴェ?まぁいい』
『早速アースの所へ行きましょ、どうやって行き来するのか繋がりを持つのか』
これが三神の創造神との出会いと繋がりの始まり。
そして、初めての異世界転生、異世界召喚の始まりだった。
先ほどまでいた空間を見つめ送った世界…デスティニに目をやりヴェルトは小さく呟いた。
創造神の一人ヴェルト…はファタリテという世界を作った創造神である
そんなヴェルトが何故他の世界であるデスティニへと彼女…咲を送ったのか…
『…ヴェルト』
『アース』
『これでこの世界の時も動き出すな』
『そうだな』
『彼女は何か覚えていたか?』
『覚えておらぬ。自身を藤野 咲(ふじの さき)だと思っておるようだ』
『…そっか…』
『だが、無意識だろうな…我をヴェルと呼んでおった』
『完全には忘れてないってこと…かな?』
『どのみち嫌でも思い出していくだろう…』
『そうだな…その時は彼女俺の事赦してくれるかな?』
『……………』
『ヴェルト…そこは大丈夫って言ってほしいんだけど』
『くだらぬ』
『はぁ!ひどくね!』
デスティニを見つめながら話していた二人。
アースと呼ばれる彼は地球の創造神でありヴェルトと共に長い間デスティニを見守り守ってきた者だ。
蒼く肩までの短い髪、翡翠の瞳を持つ神アース。
オールバックで胸元まである銀の髪に黄金の瞳を持つ神ヴェルト。
神の世界…創造神は一人一つの世界しか創ることはできない。
その世界が穢れ切れば創造神もそれに使える天使も女神も汚れていく、全ての創造神を生み出し纏める者を聖主神と呼ばれ、汚れた創造神や世界を消していく…それが神々のルールである。
では何故、創造神のいないデスティニという世界が有るのか
それは彼ら三神の創造神による遥か昔に紡いだ契約…約束…
そして20年前に起きた出来事の為…
ーーーーーーーーーー
『こんにちは?』
『そなたは誰だ』
『私はデスティニの創造神ミール、貴方がエスペランサの創造神ヴェルト?』
『そうだ』
『実は相談したいことがあって会いに来たの』
『相談だと?』
『ええ、地球の創造神アースと話して(面白そう♪)となったの、でも私達二人だけでは寂しいと思って…それで貴方に声をかけたの』
『我ら創造神は己が世界のみ見ていればよい』
『そうね、でもそれだけではいつしか衰退し穢れ滅びてしまう。』
『いつしか滅びる、それが我ら創造神と世界のことわり』
『それでも、自身が造り出した世界を長く見守りたいの』
『……いつまで見守り穢れぬかは我等神でも分からぬものだが』
『そうね。だから考えたの…互いの世界が繋がれば衰退する事も穢れる事も少なくなるのではないかと、だからアースと話して互いの世界を繋げ行き来し世界を拡げる事にしたの!』
『簡単にいくものではないと思うがな』
『だけど試してみる価値はあると思わない?』
『いいだろう、我も共に協力しよう』
『ほんと!?よろしくねヴェル!』
『ヴェ?まぁいい』
『早速アースの所へ行きましょ、どうやって行き来するのか繋がりを持つのか』
これが三神の創造神との出会いと繋がりの始まり。
そして、初めての異世界転生、異世界召喚の始まりだった。
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