108 / 166
獣国編
34 小説
しおりを挟むあの後、多くの女獣人の人たちからリオンと離れると詰め寄られ決闘を申し込まれる…と理不尽なことが起きた。
決闘が起こる前にリオンが黙らせたり、各親に抗議の文を送ったことで今は虐め程度で終わっている。
いやいやいや…
何故私が虐められるの !? ヒロインじゃないんだけど…!
しかも夫婦なんだから獲ろうと思うなよって叫びたい
しかも私、隣国の代表として留学してきたってことになってるのに…
かばわれてばかりで嫌なんだけどでも、
そんなことを思ってもうまくはいかず…今日も学園から渡された教材が池に捨てられていた。
「はぁー」
深い溜め息を付き魔術で引き寄せる。
すると、どこかで聞いたことのある声が聞こえた。
「初めまして悪役令嬢さん」
振り向けばあの紹介の時に遅れて現れた第二のヒロイン… ? がすぐ後ろにたっていた
「ごきげんよう」
「こんにちは。お嬢様言葉使うのやめませんか、同じ日本人なんですから」
「……何か御用ですか」
「はい !! お願いがあってきました」
「…御願いとは」
あの時見た顔を思いだし苦い顔をしてしまったが目の前の彼女は気にした様子はなく話し始めた。
「あの、お願いします。私とユーフラテスを結ばれるように手助けしてください !!」
「ユーフラテス ??」
「ここが【愛束】って知ってますよね、それの第2の隠しキャラです !!」
「え、ちょ、ちょっと待って !! 【愛束 2 】には隠しキャラは存在しないはずよ !!」
「え !?」
「え ??」
私達は目を会わせて見つめあった。
話を聞けば…
私がなくなった1年後ぐらいにアニメ化され、小説化まで出ていたことが判明した。
しかも公式の小説を元にファンが書いた作品で【モブが愛束に転生しました】みたいなことのがあり公式小説とその【モブ愛束】を元に今攻略してるんだとか。
そして記憶がよみがえったのが、今回のスタンビートの時に思い出したらしい。
ゲームはやったことがないため知らないとか…
そんなこんなで後リョダリを攻略すると小説の隠しキャラが出てくるはず
なんだとか…
逆ハーしないと出てこないー と叫んでいる彼女を呆れ冷たい目で見てしまったのは仕方ないと思う。
とりあえず、時間を欲しいと頼み、ユーフラテスと言う人物について調べることを約束した。
「ほんとに !! ありがとう !!」
「じゃぁ、彼等は…」
「え、ユーフラテス一筋だから見つかる可能性があるなら明日にでも縁切りするよ !!」
私は彼女の勢い…いやさっぱり感に「うわーー…」と声を漏らしてしまったが仕方ないと思う。
え、その後の事 ?
今までの事は黒猫姿のセバスさんも一緒にいたから全てリオンに筒抜けで、虐めはリオンとリョダリが対応し、ユーフラテスと言う人物はセバスさんか捜索してくれる事になった。
思ったより早期の解決でよかったと思い、これで一件落着よね⭐
何て思っていた私はしっかりとフラグを回収していたらしい…
0
お気に入りに追加
4,186
あなたにおすすめの小説

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。

だってお義姉様が
砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。
ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると……
他サイトでも掲載中。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。

悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる