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獣国編
28 前世の話 ①
しおりを挟む気がついたら見慣れない天井が目にはいった
「ここは ?」
「目が覚めたか」
「リオン」
「ああ」
「私…」
「色々あって疲れたんだろう、ここはリョダリの離宮だ」
「え !! ( 離宮 !! )」
アワアワしていると部屋の扉が開いた。
そこから聞こえた声は前世でも何度か聞いたことのある声、リョダリだった
「目が覚められましたか」
「リョダリ…」
「雪さん大丈夫ですか」
「な、名前… !?」
「雪さんが寝ている間、少しリオンと話をさせてもらったよ」
「え…」
「リョダリも前世の記憶がり、リアが何故そこまでその事を隠そうとしたか」
「え…」
「この世界とは別の世界で生きてきたこと、その世界で様々な語りがあることを聞いた」
「そこではこの世界の話があり、マリアンという令嬢は殺されてしまうこと、異世界の転生者は存在を知られると王族に監禁されるか、利用され殺されるかのどちらかという語りがあることを説明したよ」
「リョダリ…(後半はおおいに偏った語りだよね…)」
「だから言いたくても黙っていたし自分以外にもそんな存在がいるのかもわからない不安があったこと。でも私という王族でもう一人の存在がいたことで決意したことを教えたら不服そうだったがリオンは納得したよ」
リョダリの説明になにも口を挟まないリオンに少し心配になり視線を送り見れた瞬間私は後悔した…リオンの顔は始めてみる程苦痛に歪んだ顔をしていたからだ
「リ、オン ??」
「リョダリ」
「分かった、後はゆっくり休んでくれ」
「すまない」
リオンが謝ったことに私もリョダリも驚いてしまった
「…いや、構わないよ。この部屋は好きに使ってくれて構わない。ここには誰も近づかないように手配しておく」
「ああ」
「雪さんも休めたらゆっくり休んでくれ」
「 ?? ありがとうございます」
最後の言葉の意味に頭を捻りながらお礼を言った私を意味ありげに笑った後扉を閉めて出ていった。
短くてすみません (つд⊂;)
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