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学園【ゲーム開始】

27 二学年生に

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「……新入生代表……」


今私は入学式に顔を出している、何故か…Sクラスの人は新たに入った新入生を迎える準備をするため、そう私は13歳になり今日から二学年生になった。
基本学年が上がってもクラス替えなどはこの学園ではない為同じクラスメンバーで変わらず過ごすんだけど…、私は前回のパーティーと馬鹿レインハルトのせいで令嬢達から疎まれてしまった。
一応私は婚約者ではないと説明しても、馬鹿レインハルトが学園内でもやたらと声をかけてきたり「父上も認めた婚約者だ」等言いふらしているから余計にいっても無駄な状態に…
例の婚約者候補だった令嬢達も王家から王城に通うことは必要ないと連絡がきたらしくそれが更に拍車かけているとリオンに教えてもらった。
そのせいか今現在クラスではういている状態に…悪役令嬢であった時(ゲーム内)でも取り巻きの三人四人はいたはずなのに何故…もぅ既に泣きたくなっています。

当分は王子を適当に流しなるべくリオンの研究室へと避難する予定、とそんなこと考えていれば無事入学式も終わり私たちSクラスも授業があるためゾロゾロと教室へ戻っていく…王子に見つかる前に私はさっさとクラスへと戻った。

あれからクラスに全員揃い少し時間がたった頃変わらない中で令嬢に笑顔の尋問…絡まれていると先生が現れた。それぞれ席に戻れば声をかけられて一人の女性がはいってきた。
ウエーブのはいった白銀の髪にくりっとした大きな赤茶の瞳。白く柔らかそうな滑らかな肌、ぷっくりと膨らんだ艷やかな唇、ほんのりと頬は赤く染まり庇護欲が走る…その姿に周りの子息達の息を呑む中…私は事前に聞いていたとは言え自分の大きく跳ね上がった心臓の音がひどく耳に入った。目の前がくらくらしそうな感じに教われる


「ナナミ・ユージニアですわ、皆様よろしくお願いします」


その挨拶は貴族とも思えないほど軽く気軽に声がかけれそうな挨拶でニッコリと微笑む姿はとても可愛らしい…ふと…マリアンはナナミと目があった気がした、それはほんの一瞬だったけど確かに目があっていたと思う…
挨拶も終わりその後普通に授業を受けやっとランチの時間になった、リオンがいない今研究室でセバスさんに用意してもらって一人で食べても寂しいしたまには学園の食堂でランチを頼んで食べよう…そう思って食堂へ向かっていたんだけど後ろなら早足で近づいてくる足音と声に内心深いため息をつきながら振り向いた。


「マリアン!良かったともに食事をしよう!」
「ご機嫌ようレインハルト様」


挨拶を取ればすぐさま隣りに来て腰を支えてくる王子周りが黄色い悲鳴と鋭い視線を向けてくるのがわかりる


「ですが殿下は今から皆様と食事へと向かう所ではないのですか?それに私も急ぎの予定がございますのでゆっくりお食事はできませんわ、ですので宜しければまた後日お願い致します」
「ならば私もその用事に付き合おう」


ニッコリ返せば満面な笑みで共に行動すると言い始めた、迷惑なので結構ですとははっきりと言えない…あぁーリオンに会いたい、素直にセバスさんとこ行けばよかった…そんなふうに思い始めた頃王子の後ろから白銀の髪の女性がちらっと見えた。


「あ、あの!レインハルト様ですか!?私ナナミといいます!」


大きな声をだしふわふわの髪をゆらして頬を染め王子を上目遣いで見つめるヒロインに周りの令嬢たちもヒソヒソと礼儀がなってないなどコソコソ言っている中、マリアンはヒロインを王子越しに見ていると目があった
その目は一瞬動揺が見えたが次の瞬間嫉妬の火がちらりと中から見えた気がしたマリアンはその目から目を離すことができず鳥肌が立ち始めた。


「そうか、私は今マリアンに用がある」
「え?あ、でも…あのお話を少ししたくて…」
「はぁ…私は今忙しいと言っているのだ気安く関わるな」
「え!あ!ちょっ!なんでゲームでこんな展開なかったよ!編入時期が一年早かったからバグったの!?」


王子はそのままマリアンの腰に手をあて食堂へと足を勧め始めるだがマリアンは確かに聞いていた、ナナミという少女の発した言葉。
ゲーム…展開…バグ…
その単語から考えられるのはヒロインもまた転生者だということ、本来ならば3学年になった日に転入する筈のヒロインが一年早い2学年で現れることはゲームでは無かった事、そしてゲームでは当日クラスで王子に気軽に声をかけたヒロインを王子が優しく話返したことで気に入らなかったマリアンが王子に突っかかり苦言をしているところにヒロインが出くわし道に通れず声をかけそれに対し更にきつい言葉を言うマリアンにヒロインが諌める姿を見て王子がヒロインに一目惚れするという展開…の筈なのだが、王子は一目惚れどころか邪魔者扱いしたマリアンは困惑しながらちらりと後ろを見ると手を握りしめマリアンを睨んでいる姿が見えた、これから起きるであろう事を思い出しわずかに青くする顔をマリアンは隠せずに俯きながら足を勧め始めるのであった。




ーーーーーーーーーーーーーー




「なんなのよ!一年違うだけでこんなに態度違うの⁉️一押しはリオンだけどレインも好みなのに!逆ハーエンド狙ってるのに!絶対あのあの悪役令嬢私と同じ転生者でしょ!なにレイン狙いなの⁉️アイツ絶対国外追放にしてやる!ストーリー道理に動けば逆ハーエンド行けるはず!とりあえず予定道理に一年は大人しくして周りの男と先生達取り込まなきゃ…あ、リオンもこの学園にいるはずよね!確か隠し研究室に居るはずだよね⁉️あぁーリオン♥️会いに行かなきゃ♥️」


ナナミは王子とマリアンがいなくなった後踵を翻してブツブツ言いながらリオンの研究室があるであろう場所へと足を向けた、そこには今はセバスしかいないとも知らず、そしてセバスによって扉を見つける事もできないとは知らずリオンの命令で見張られているとも知らず、そしてこの世界が現実世界だとも分からずヒロイン…ナナミはストーリー道理にマリアンを悪役令嬢として貶めるための行動をかんがえていく、ゲーム内のマリアンが行うはずだった行動をすべて自作自演しレインハルト王子の心を確実にヒロインへと向けさせていく為に…


そしてそれはマリアンを更に孤独へと導くきっかけへとなっていく


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