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学園
17 魔術授業
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入学してから早くも1ヶ月が立ち相変わらず夜みる夢は断罪、処刑の夢ばかりであまり眠れていない。
入学2日目の夜リオンが来てくれた日は何も見ずぐっすり眠れた、あの日付けていた黒曜石のペンダントを付けて寝れば見ない日もあるけど…はっきり言ってあまり寝れていなくてしんどい。
そして今日は魔術の実技授業だ、皆で結界の張ってある魔術訓練場へと来た勿論教師は臨時で来ているリオンだ。
はっきり言って格好いい、黒いローブを羽織り無表情ながらも眼鏡の奥に見える鋭い瞳…
顔立ちは整っているためか黒髪でも名を上げたからか畏怖する者も今のところ少なく教室内の令嬢は頬を赤らめ見とれている。
私もその一人だけど…たまに目が合うのは気のせいではないだろう、ドキドキして仕方ない(///)
「今から行うのは己の属性を使い彼処(100㍍先)にある的に当てることだ」
「あの…見本を見せていただけますか?」
「…パチンッ!…」
「え!?」
「これ!?」
「無詠唱!?」
「うるさい、こんな感じで的に当てていけここには結界も張ってある、少しずれても壊れはしない好きに始めろ」
リオンはめんどくさそうに指をならして放った【氷の矢】は的の中心を撃ち抜き壁まで射していた、それを生徒は驚き見て騒いでいるいる。
まだ若いにも拘らず王家専属魔術師になり、無詠唱で魔法を放つその姿は王宮魔術師を目指すものなどからしたら例え髪が漆黒だろうとも憧れの視線はいく、リオンは顔も美形の為令嬢達は上気した瞳で見つめ初めていた。
気持ちはわかるけど…少し嫉妬してしまう
そして私はリオンの婚約者であるけど、第一王子派や第二王子派どちらにつかせるかと周りの権力者達の目や言動にリオンやエイザル様達が困らされているのも確かで私が婚約者とバレれば余計な火花が散ると言うことで…内緒にしているわけだけど……
そんなことをぼんやりと思い出しながら見ているとみんなそれぞれ自分の属性の魔術を打ち込んでいく。
他の的の前に魔術師団長の息子ヒルゼン・マトルートルがいた。
赤髪にルビーの瞳、見てすぐ分かる火属性、赤い魔石を付けた杖を降り詠唱する。
「火よ彼の者を射て焼け 【炎の矢】」
ヒルゼンが放ったた矢は当たり的は焼け消えた。
同じ一学部では魔力量も多く詠唱後の展開も早い、隣で行っている王子も展開も早く的を打ち消していた。
やっぱり王子とその側近候補は普通と違うなぁーと遠い目で見ていると視線を感じそちらをみるとリオンが私を見ていた。
これは程々でやれと言うことだろう…わかってます、目立たないように程々にします
そう目で語り返し魔石の付いた扇をもった右手を前に出し扇の前に魔力を練りイメージする
「【氷の針】」
無難に掌サイズの氷の針を作り的へ当て打ち砕く。
一人上出来と満足してると視線をまたもや感じ視線を追いかけると攻略対象のヒルゼンがこちらを見て眉を寄せていた、何故そんな顔をしているのか分からず首を傾げリオンをみると同じように眉を寄せていた。
その後、それぞれ的に当て同じ魔力量を持つであろう人とペアを作り模擬魔法戦をすることになったわけで…
はい。私自重してやったと思っていたのですが…
短詠唱をしてしまったらしくそれに対してヒルゼンに目をつけられるのは当たり前なわけで……
「カーリヒルト嬢、私と組んでもらえますか」
「…わたくしにはとても叶いませんわ、ですので別の方にされた方がよろしいのではなくて?」
「ふっ、私でもまだ出来ない短詠唱を使えるのにですか?」
「小声で聞こえなかっただけではなくて?」
「詠唱中は口が動いておらず最後のみ呟いただけのはずですが?」
「………わたくしでは判断出来かねますわ、リ…講師の方に聞いてみたらいかがですの?」
「そうしよう」
そういうとヒルゼンはリオンの元に歩いていった、なにか話した後頷き戻ってくるヒルゼンの顔はニヤリと黒い笑顔で…その後ろ姿を見ているリオンは不機嫌を隠そうとせず睨みさらに私も見てこた。
はい…ごめんなさい、私がやらかしました…本当にごめんなさい…
そんなことを思いリオンを見ていると目の前まで戻ってきたヒルゼンに声をかけられた。
「許可をもらった」
「まぁ、そうなんですの」
「と言うことは、カーリヒルト嬢は私やレインハルト王子と同じぐらいの魔力を持っていると言うことになるな」
「それがどうかなさいまして?」
「ふっ、魔力も多く頭もいい…(ボソッ)」
「なんですの?そんな小声では聞き取れなくてよ」
「時間もなくなる初めるか」
「なんなんですの?…はぁ…わたくしはいつでもよろしくてよ」
距離を開け互に離れた場所にたってから構える。
ヒルゼンは赤魔石の付いた杖を構え詠唱を初める、さっき使っていた【炎の矢】を一本作り此方に向かって射ってくる
それに対して私は扇の前に魔力を集め必要の無い詠唱を初める。
「火よ彼の者を射て焼け 【炎の矢】」
「氷よ我の敵を射ぬけ 【氷の針】」
50㎝はある【炎の矢】に対し30㎝程のとんがりのある氷の塊を同時に2つだし、1つをヒルゼンの出した【炎の矢】に当てもう1つを詠唱し始めたヒルゼンの杖に向けた。
予想通りに杖に向けて放った【氷の針】は魔石に当たり砕ける。
はい…?砕けました…魔石が…な、なぜ…?
私がその様子に目を見開いてフリーズしているとヒルゼンも唖然としてこちらを向いていて、遠くでリオンが溜息をはいているのを感じた。
これまた…はい…やらかしました…よね?
ごめんなさい!そんな怖い顔しないで‼️リオン~‼️
心の中は嵐のごとく慌てふためいているが表面は冷静に対応する。
「これで勝負はつきましたわね」
「……な………かな」
「私少し疲れましたので失礼しますわ、グリアモール先生先に戻っても構いませんこと?」
「……ぉぃ……」
「ああ」
「それでは皆様失礼いたしますわ」
「おい!」
私は踵を翻し優雅にかつ即座にその場を離れる。
後ろから声が聞こえるが知らない兎に角迅速にクラスに戻った。
その後は勿論私以外は最後まで授業に参加したわけだけれどもあの時の様子を見ていたのが、リオンと王子だけだった事が幸いしたのか大きな騒ぎにはなっていない。
これにはよかったのか悪かったのか…
だけど、授業が終わってからヒルゼンの私を見る目が変わっていて嫌な予感がたったのは……気のせいだと信じたい。
入学2日目の夜リオンが来てくれた日は何も見ずぐっすり眠れた、あの日付けていた黒曜石のペンダントを付けて寝れば見ない日もあるけど…はっきり言ってあまり寝れていなくてしんどい。
そして今日は魔術の実技授業だ、皆で結界の張ってある魔術訓練場へと来た勿論教師は臨時で来ているリオンだ。
はっきり言って格好いい、黒いローブを羽織り無表情ながらも眼鏡の奥に見える鋭い瞳…
顔立ちは整っているためか黒髪でも名を上げたからか畏怖する者も今のところ少なく教室内の令嬢は頬を赤らめ見とれている。
私もその一人だけど…たまに目が合うのは気のせいではないだろう、ドキドキして仕方ない(///)
「今から行うのは己の属性を使い彼処(100㍍先)にある的に当てることだ」
「あの…見本を見せていただけますか?」
「…パチンッ!…」
「え!?」
「これ!?」
「無詠唱!?」
「うるさい、こんな感じで的に当てていけここには結界も張ってある、少しずれても壊れはしない好きに始めろ」
リオンはめんどくさそうに指をならして放った【氷の矢】は的の中心を撃ち抜き壁まで射していた、それを生徒は驚き見て騒いでいるいる。
まだ若いにも拘らず王家専属魔術師になり、無詠唱で魔法を放つその姿は王宮魔術師を目指すものなどからしたら例え髪が漆黒だろうとも憧れの視線はいく、リオンは顔も美形の為令嬢達は上気した瞳で見つめ初めていた。
気持ちはわかるけど…少し嫉妬してしまう
そして私はリオンの婚約者であるけど、第一王子派や第二王子派どちらにつかせるかと周りの権力者達の目や言動にリオンやエイザル様達が困らされているのも確かで私が婚約者とバレれば余計な火花が散ると言うことで…内緒にしているわけだけど……
そんなことをぼんやりと思い出しながら見ているとみんなそれぞれ自分の属性の魔術を打ち込んでいく。
他の的の前に魔術師団長の息子ヒルゼン・マトルートルがいた。
赤髪にルビーの瞳、見てすぐ分かる火属性、赤い魔石を付けた杖を降り詠唱する。
「火よ彼の者を射て焼け 【炎の矢】」
ヒルゼンが放ったた矢は当たり的は焼け消えた。
同じ一学部では魔力量も多く詠唱後の展開も早い、隣で行っている王子も展開も早く的を打ち消していた。
やっぱり王子とその側近候補は普通と違うなぁーと遠い目で見ていると視線を感じそちらをみるとリオンが私を見ていた。
これは程々でやれと言うことだろう…わかってます、目立たないように程々にします
そう目で語り返し魔石の付いた扇をもった右手を前に出し扇の前に魔力を練りイメージする
「【氷の針】」
無難に掌サイズの氷の針を作り的へ当て打ち砕く。
一人上出来と満足してると視線をまたもや感じ視線を追いかけると攻略対象のヒルゼンがこちらを見て眉を寄せていた、何故そんな顔をしているのか分からず首を傾げリオンをみると同じように眉を寄せていた。
その後、それぞれ的に当て同じ魔力量を持つであろう人とペアを作り模擬魔法戦をすることになったわけで…
はい。私自重してやったと思っていたのですが…
短詠唱をしてしまったらしくそれに対してヒルゼンに目をつけられるのは当たり前なわけで……
「カーリヒルト嬢、私と組んでもらえますか」
「…わたくしにはとても叶いませんわ、ですので別の方にされた方がよろしいのではなくて?」
「ふっ、私でもまだ出来ない短詠唱を使えるのにですか?」
「小声で聞こえなかっただけではなくて?」
「詠唱中は口が動いておらず最後のみ呟いただけのはずですが?」
「………わたくしでは判断出来かねますわ、リ…講師の方に聞いてみたらいかがですの?」
「そうしよう」
そういうとヒルゼンはリオンの元に歩いていった、なにか話した後頷き戻ってくるヒルゼンの顔はニヤリと黒い笑顔で…その後ろ姿を見ているリオンは不機嫌を隠そうとせず睨みさらに私も見てこた。
はい…ごめんなさい、私がやらかしました…本当にごめんなさい…
そんなことを思いリオンを見ていると目の前まで戻ってきたヒルゼンに声をかけられた。
「許可をもらった」
「まぁ、そうなんですの」
「と言うことは、カーリヒルト嬢は私やレインハルト王子と同じぐらいの魔力を持っていると言うことになるな」
「それがどうかなさいまして?」
「ふっ、魔力も多く頭もいい…(ボソッ)」
「なんですの?そんな小声では聞き取れなくてよ」
「時間もなくなる初めるか」
「なんなんですの?…はぁ…わたくしはいつでもよろしくてよ」
距離を開け互に離れた場所にたってから構える。
ヒルゼンは赤魔石の付いた杖を構え詠唱を初める、さっき使っていた【炎の矢】を一本作り此方に向かって射ってくる
それに対して私は扇の前に魔力を集め必要の無い詠唱を初める。
「火よ彼の者を射て焼け 【炎の矢】」
「氷よ我の敵を射ぬけ 【氷の針】」
50㎝はある【炎の矢】に対し30㎝程のとんがりのある氷の塊を同時に2つだし、1つをヒルゼンの出した【炎の矢】に当てもう1つを詠唱し始めたヒルゼンの杖に向けた。
予想通りに杖に向けて放った【氷の針】は魔石に当たり砕ける。
はい…?砕けました…魔石が…な、なぜ…?
私がその様子に目を見開いてフリーズしているとヒルゼンも唖然としてこちらを向いていて、遠くでリオンが溜息をはいているのを感じた。
これまた…はい…やらかしました…よね?
ごめんなさい!そんな怖い顔しないで‼️リオン~‼️
心の中は嵐のごとく慌てふためいているが表面は冷静に対応する。
「これで勝負はつきましたわね」
「……な………かな」
「私少し疲れましたので失礼しますわ、グリアモール先生先に戻っても構いませんこと?」
「……ぉぃ……」
「ああ」
「それでは皆様失礼いたしますわ」
「おい!」
私は踵を翻し優雅にかつ即座にその場を離れる。
後ろから声が聞こえるが知らない兎に角迅速にクラスに戻った。
その後は勿論私以外は最後まで授業に参加したわけだけれどもあの時の様子を見ていたのが、リオンと王子だけだった事が幸いしたのか大きな騒ぎにはなっていない。
これにはよかったのか悪かったのか…
だけど、授業が終わってからヒルゼンの私を見る目が変わっていて嫌な予感がたったのは……気のせいだと信じたい。
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